「ロスジェネの逆襲」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|池井戸潤

「ロスジェネの逆襲」

【ネタバレ有り】ロスジェネの逆襲 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:池井戸潤 2012年6月にダイヤモンド社から出版

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ロスジェネの逆襲の主要登場人物

半沢直樹(はんざわなおき)
半沢シリーズの主人公。東京中央銀行から系列の東京セントラル証券に出向し営業企画部長を担当。

森山雅弘(もりやままさひろ)
東京セントラル証券の営業企画部調査役。ロスジェネ世代で、バブル世代や銀行からの出向者を嫌っている。

瀬名洋介(せなようすけ)
新興IT企業東京スパイラルの社長。森山の幼なじみ。

平山一正(ひらやまかずまさ)
電脳雑伎集団の社長。妻とのワンマン経営で会社を大きくしてきた。

渡真利忍(とまりしのぶ)
半沢の同期で東京中央銀行銀行融資部に務める。半沢に様々な情報を提供する。

ロスジェネの逆襲 の簡単なあらすじ

半沢直樹は、東京中央銀行営業第二部次長というエリート中のエリートから東京セントラル証券へと左遷の出向をさせられていました。東京セントラル証券では、社内で銀行からの出向者とプロパー社員との軋轢がありとても殺伐として働きにくい空気がありました。また、同じプロパーでもバブル世代とロスジェネ世代とでも中が悪く、出向組は銀行の鼻を明かしてやろうと意気込むもののやや勇み足ぎみで、半沢はひとり深いため息を漏らすのでした。

ロスジェネの逆襲 の起承転結

【起】ロスジェネの逆襲 のあらすじ①

やられたら倍返しだ

東京中央銀行の系列子会社東京セントラル証券に出向している半沢は、重要顧客との会議に参加します。

電脳雑伎集団というIT企業の社長平山が東京スパイラルという同業者を買収しようと考えているのでアドバイザー契約を結びたいと持ちかけてきます。

社内会議では次長の諸田が自分に担当させて欲しいと言い、チームリーダーに三木を指名します。

本来、電脳雑伎集団の担当は森山でしたが、諸田は銀行からの出向者でチームを固めます。

森山は同僚の尾西と共に飲みに行き、自分たちロスジェネ世代の不遇を嘆き、銀行からの出向組のやり方を批判します。

2週間後、電脳雑伎集団へスキームをまとめて提案に行くと、平山社長は対応が遅いので話は無かったことにして欲しいと言い出します。

追い返されるように外に出た半沢は、東京中央銀行の伊佐山と出会います。

後日、同期の渡真利から連絡があり、電脳雑伎集団の買収は東京中央銀行が担当することになったと聞かされます。

子会社の仕事を親会社が奪うような真似をされ、東京セントラル証券の面々は怒り心頭となり、半沢は「借りは必ず返す。

やられたら倍返しだ」と宣言します。

半沢は三木を銀行に戻す人事異動の話が来ていると聞かれ承認しますが腑に落ちないものを感じます。

三木は証券営業部に異動となりますが、能力が低く引き取り手が無いため総務に回されます。

伊佐山に話が違うと文句を言う三木ですが、取り合ってもらえません。

伊佐山はスキームをまとめ平山社長に提案し、銀行内の承認はゴリ押しで通します。

その案はパールハーバーとも揶揄されるほどの奇襲作戦であり、市場外取引で一気に三割近い東京スパイラルの株を買い占めると言うものでした。

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【承】ロスジェネの逆襲 のあらすじ②

ホワイトナイト

東京スパイラルの社長瀬名洋介は記者会見後、疲れきった表情で社長室に戻りました。

株を売ったのは、たまたま先日袂を分かった創業仲間の清田と加納の可能性が高く、苛立って電話をかけてみても出てもらえません。

太洋証券の仁村が来訪し買収対抗策のアドバイザーを担当させて欲しいと申し入れてきたため、明日までに提案をするよう伝えます。

半沢は尾西と森山を誘い飲みに行きます。

買収の件について話していると、森山は東京スパイラルの社長瀬名のことは幼なじみなのでよく知っていると打ち明けます。

ただ、瀬名は高校時代に父親が株で失敗し借金を抱えて学費を払えなくなり、それ以降は音信不通になってしまったということです。

半沢は森山に久しぶりでも瀬名に連絡を取ってみたらどうかとアドバイスします。

瀬名は太洋証券の買収対抗策の提案を受けます。

提案内容は、新株を発行しホワイトナイトとなる企業に株を買ってもらうというもので、パソコン周辺機器の大手フォックスが引き受け先候補でした。

太洋証券が帰った後、瀬名が社長室に戻ると森山から電話が入ります。

久しぶりの旧友からの電話で意識が15年前に戻り懐かしい気持ちになり、後日飲みに行く約束をします。

瀬名は森山とこれまでの話をしながら太洋証券の提案について相談してみます。

森山はフォックスの資金調達をどうするのかは確認すべきとアドバイスします。

半沢は同期の苅田が栄転したことを祝う飲み会に参加していました。

そこでも東京スパイラル買収の話が出て半沢ならどうするかを聞かれ、半沢は新株発行で第三者に買ってもらうという案もあると答えます。

苅田は法律のプロであり、苅田に言わせるとその案は法に抵触する可能性があり、上場廃止になるリスクもあるとのことでした。

【転】ロスジェネの逆襲 のあらすじ③

東京中央銀行との全面戦争

瀬名は太洋証券を信じて新株発行を行おうとします。

しかし、半沢と森山は様々な情報を得た上で太洋証券の買収対抗策の裏に怪しげな思惑を読み取ります。

調べていくとフォックスは東京中央銀行、電脳雑伎集団と繋がりがあり、ホワイトナイトでは無く刺客であると判明します。

また、三木を呼び出し買収の話をリークしたのは諸田であると証言を得ます。

諸田は東京中央銀行の証券営業部へと復帰することとなりますが、最後までリークの事実は認めようとしませんでした。

半沢と森山は瀬名に東京中央銀行の狙いを説明し、東京スパイラルを助けたいと申し入れます。

瀬名は承諾し共に戦うこととなります。

半沢は社内会議の場で東京スパイラルのアドバイザーとなる件について承認を求め、初めは銀行と敵対することに驚いた経営陣も半沢の話を聞いてやる気になります。

半沢は銀行からのリーク情報を入手し、瀬名と共に太洋証券を呼び出して問い詰めます。

今回のやり方は犯罪であり証拠もあるので訴訟を検討していると言うと太洋証券も諦めて洗いざらい今回の経緯を話します。

次に新たな買収対抗策として、東京スパイラルはフォックスを逆買収することにします。

フォックスは実は投資で失敗し経営破綻寸前であり株価が暴落していました。

東京セントラル証券の岡社長と半沢は東京中央銀行副頭取の三笠と伊佐山に呼び出されます。

銀行に楯突くとはどういうことかと叱責されますが、半沢はそれなら最初にスジを通さなかったことに対してはどう考えているのかと反論します。

半沢は引き下がる気は無く、銀行と真っ向から戦うと副頭取相手に宣言します。

半沢は瀬名と共にフォックス社長の郷田を訪ね買収の提案をしますが、郷田は先に声を掛けてもらった電脳のこともあるため断ります。

しかし、電脳の平山社長は既にフォックスを見切っており買収は止めると言い出し、困り果てた郷田は瀬名に謝罪し買収を受け入れることとします。

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【結】ロスジェネの逆襲 のあらすじ④

ロスジェネの逆襲

郷田は瀬名の元を訪れ正式に謝罪すると共に何故フォックスを買収するのか尋ねます。

秘密保持契約を結ぶと瀬名はフォックスの子会社コペルニクスに可能性を見出したと言います。

学生がやっている小さな会社ですが成長著しく、東京スパイラルが支援すればアメリカ市場進出の足掛かりになりそうだと期待していました。

電脳と東京中央銀行の陣営は東京スパイラルの株価が下がるのを待っている状態でしたが、世間は若き敏腕経営者瀬名に期待し、なかなか株価は下がりません。

さらに半沢は経済雑誌記者に自ら情報をリークし、株価を吊りあげようとします。

策は成功し株価は急上昇、これに焦った銀行側は追加の支援と買付価格の引き上げに走ります。

半沢は元電脳の財務部長玉置からヒントをもらい、電脳が最初に東京セントラル証券に依頼に来た理由を調べます。

電脳の秘密に気づいた半沢は元上司の内藤に相談し、追加支援を審議する取締役会に乗り込みます。

半沢は証券営業部作成の稟議書はゴミだとこき下ろします。

電脳は利益が出ているように見えていましたが、実はゼネラル産業と共謀し、架空発注と資金還流を行って粉飾していました。

これを東京スパイラル買収によりうやむやにしようと言うのが電脳の平山のねらいであり、銀行はそれを見抜けなかったと指摘します。

銀行は追加支援を取り止め、半沢の人事も見送りとし、三笠副頭取、伊佐山部長、諸田部長代理らの完全敗北にて決着となりました。

三笠の頭取への夢は潰え、中野渡頭取はあわや銀行に大損害を与えるところだった三笠と伊佐山に電脳の後処理を担当させます。

半沢は人事に呼び出されると営業第二部次長に返り咲くことを告げられます。

銀行で新たな戦いが始まろうとしていました。

ロスジェネの逆襲 を読んだ読書感想

半沢シリーズ第3作目であり、非常にスカッとするストーリーは健在で、本作でも半沢が出向先にいながらも大活躍を見せます。

本来であれば子会社が親会社に楯突くというのは有り得ませんし、そもそも金銭面でも情報面でも人材面でも全て親会社が勝っているはずなので、勝ち目は薄いのですがそこを逆転するのが半沢という男です。

同期から情報を仕入れたり、銀行に戻ったものの不満を持っている三木を利用したりします。

何度も銀行からは圧力を掛けられますが、平然と受け流して戦い続ける姿は本当に格好良いです。

当初は森山もどうせ銀行からの出向組でバブル世代の半沢は自分のことしか考えておらず、どうやって銀行に戻るのかしか気にしていないのだろうと決めつけていましたが、共に仕事をする中で考えが全く変わっていき尊敬する上司だと思うようになります。

森山自身も不貞腐れてはいたものの、本来能力が高く半沢が気が付かない事実に気づくなど活躍します。

半沢や瀬名は世代が問題なのではなく、どの世代でも個人の能力が高ければ活躍している人はいるしと考えています。

また、半沢は仕事は結局組織の大きさや権力で左右されるものではなく与えられた職務に対してどう向き合うかと誰の為に働くのかが重要だと考えており、顧客の為でなく自分の為に働くような人間は最低だと切り捨てます。

半沢は敵も多いですが、銀行内には味方も多く、中野渡頭取を初めとして人事部長兵頭、営業第二部部長内藤などトップクラスの評価も非常に高いです。

特に本作の活躍に対しては中野渡頭取もこれ程までに見事に逆転して見せたのは初めて目にしたと言うくらいに最後の取締役会での大逆転は見事でした。

2020年にはドラマの続編も制作されるということなので、そちらもとても楽しみです。

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