映画「Under the Dog」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|安藤真裕

映画「Under the Dog」のネタバレ&あらす

監督:安藤真裕 2018年6月にキネマシトラス、オレンジから配給

Under the Dogの主要登場人物

冬月ハナ( 大久保瑠美 )
日本人の女子高生ではあるが、謎の組織に所属するフラワーズと呼ばれる部隊の隊員の一人 日本人

七瀬俊一( 内山昂輝)
男子高校生で冬月ハナが保護する対象人物。俊一の父親と俊一にある秘密が隠されている

アンシア・カレンバーグ(瀬戸麻沙美)
白人女性でフラワーズの隊員 冬月ハナの同僚

さゆり(高橋春香)
眼鏡をつけた黒髪の少女。物語冒頭でエステラの狙撃のスポッターを務める

エステラ(大空直美)
ヒスパニック系で紫に近いピンク髪が特徴の少女。主に遠距離からの狙撃を担当する。

Under the Dog の簡単なあらすじ

2027年、フラワーズの一員である冬月ハナは、男子高校生の七瀬俊一の確保の任務で神奈川県江の島にある公立高校に転入します。

だが、在日米軍も逃げだしたパンドラと呼ばれる被検体確保のため公立高校へと部隊を派遣、冬月ハナは在日米軍と交戦し命を落とします。

ハナの死亡により両親も殺され、弟だけ助かります。

部隊の仲間であるアンシアが任務の継続を引き継ぎ在日米軍とパンドラを倒しますが、パンドラの正体は七瀬俊一の父親でした。

七瀬俊一も一度は問題ないと判断されましたが変貌する兆候が見られたため、アンシアに射殺されます。

アンシアは今回も違ったとつぶやき、冬月ハナの弟もさゆりに連れていかれ物語は終わります。

Under the Dog の起承転結

【起】Under the Dog のあらすじ①

フラワーズと呼ばれる少女たちの登場です

暗い部屋の中、医療機械が設置された集中治療室で裸体の白人の少女が治療を受けています。

場面が変わり女子高生の冬月ハナの心の声が語られつつ、両親のしぐさから冬月ハナの心の声でそれが本心ではうそだと語られます。

幼い弟はまだうそをつくことができないが、不器用なそんな家族が本当に守りたいと語られ冬月ハナは自宅を出ます。

場面が変わり駅のホームで電車を待つ冬月ハナ、公園でブランコに座る中年男性、そしてあるビルで長距離狙撃の準備を行うヒスパニックの女子高生エステラとスポッターを務めるアジア系のさゆりが登場します。

無線で司令部からの指令を受けエステラが、狙撃対象に対して謝罪を述べた後、任務を遂行します。

場面が変わり、電車で高校に向かう列車の中に冬月ハナが任務遂行の対象である高校生の七瀬俊一も乗り合わせていて電車は高校がある駅へと向かいます。

冬月ハナの転入のあいさつも終わり休憩時間が始まりクラスメートが話しかけてくるが、学校の外では在日米軍の包囲網が狭まっています。

【承】Under the Dog のあらすじ②

在日米軍の介入と銃撃戦が始まります

冬月ハナに司令部からの緊急報告により対象者の保護を優先して在日米軍の包囲網から逃げ出せと指令が来るが、在日米軍はすでに学校を包囲し制圧任務を開始します。

応接室では中年男性が自分の子供である生徒を待っていた。

しかし、緊急事態の警報が鳴りだし学校のシャッターが閉まりだし異常を察知した中年男性は逃げようとするが、応接室に乗り込んできた在日米軍の兵士に射殺されます。

シャッターが下りたことで学校の外に逃げ出すことが難しくなった冬月ハナと七瀬俊一。

シャッターが開放され、司令部から冬月ハナに監視対象ともに一般人として逃げ出せと指令が下るが、被検体である中年男性がパンドラと呼ばれる異形の怪物に変身したことで在日米軍と銃撃戦が始まります。

校内に巡回をしていた2人の米軍の兵士が冬月ハナと七瀬俊一に身分証明の提示を求めるが、冬月は米軍の兵士を攻撃をします。

米軍の銃撃にもかかわらず接近戦を挑む七瀬の瞳の色は緑色へと変貌しています。

倒した兵士からアサルトライフルを手に入れた冬月ハナですが、銃撃戦を繰り広げつつ部隊の兵士たちが距離を詰めてきます。

【転】Under the Dog のあらすじ③

パンドラと呼ばれる怪物の登場します

そこに兵士の死体が飛んでくると同時にパンドラと呼ばれる5メートルはある赤い姿の怪物が姿を現します。

場面が代わり喫茶店で軽食をとるエステラとさゆりの二人に司令部からの指令が届きます。

学校の付近では情報統制が行われ演習が行われていると報道されていますが、住民からは不安の声が聞こえてきます。

被弾した冬月ハナは体育倉庫で一時の休憩をとりつつ七瀬俊一に冬月ハナは自身がフラワーズと呼ばれる暗殺部隊の所属であることを明かし気絶します。

ハナのために俊一が保健室で医薬品を探していると米軍の兵士に拘束され、目を覚ました冬月ハナは拘束された七瀬俊一を奪還するため米軍と銃撃戦を繰り広げます。

校舎の外側から戦闘ヘリと装甲車からの銃撃を受けハナの任務が困難になります。

戦闘ヘリは島から遠く離れたエステラの遠距離狙撃により破壊され、七瀬俊一も能力を発揮した冬月ハナによって奪還します。

迫りくる米軍兵士の銃撃戦、外からのミサイル攻撃を受けて瀕死の重体に陥る冬月ハナと再度、拘束され米軍に連れいてかれる七瀬俊一が登場します。

【結】Under the Dog のあらすじ④

希望は絶望へと変わります

場面が変わりアンシアが、プラスドライバーのフォルムをした戦闘機で現れ走行車と戦闘ヘリをミサイルで破壊し校内に突入します。

アンシアのサングラスに冬月ハナの体内浸食率が表示されアンシアは冬月ハナを射殺します。

同時刻、ハナの任務失敗に伴い職場にいた父親と家にいた母親が、命を落とします。

アンシアに冬月ハナの任務が引き継がれ屋上で待機していた戦闘ヘリに乗り込こもうとする米軍兵士と拘束された七瀬俊一、その米軍の邪魔をしようとするパンドラとあいまみえます。

米軍によるトマホークミサイルが迫ってくる中、アンシアが、パンドラを相手に超電磁砲を発射しパンドラの片腕を吹き飛ばしますが、パンドラが作り出す衝撃波によって壁にめり込みアンシアの血管が浮き彫りになるほどの衝撃波に苦しみます。

アンシアは能力を発揮し危機を脱しますが、その直後、トマホークミサイルが屋上に激突し爆炎が立ち込めます。

パンドラは七瀬俊一を守る姿勢をとっていたが損傷が激しく最後に男性の顔を見せその顔を見た七瀬俊一はパンドラが実の父親であることを知ります。

そして悲劇なことに七瀬俊一の手もパンドラに変貌していることが判明し司令部の指示に従いアンシアが射殺し、冬月ハナの弟はさゆりが連れていきます。

冬月ハナの声によるナレーションが流れ物語は終わります。

Under the Dog を観た感想

面白い作品です。

劇場版としては物語が短いのが残念ですが,youtubeで見ることができる珍しい作品なので銃撃戦を繰り広げるブラックラグーンやヨルムガンドが好きは人にはおすすめしたい作品です。

いくつか謎が解明されていないのが残念です。

例えば、フラワーズと呼ばれる少女たちが登場しますが、選ばれた理由や能力が明かされませんし、能力を発揮するとなぜ瞳の色が、緑色になるのか気になります。

パンドラの正体も七瀬俊一の父親以外はあかされず、伏線が回収されていないので物語の重要な部分がさっぱりわかりません。

それでもリアルを追及した銃撃戦と携帯型の超電磁砲も登場する場面を見ると近未来に起こりうる可能性を表現した作品と考えます。

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