映画「セカンド・アクト」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ピーター・シーガル

映画「セカンド・アクト」

監督:ピーター・シーガル 2018年12月にSTXエンターテインメントから配給

セカンド・アクトの主要登場人物

マヤ・マリア・バーガス(ジェニファー・ロペス)
本作の主人公。学歴もない40代の独身女性で人には言えない過去を持つ野心家。

ゾーイ・クラーク(ヴァネッサ・ハジェンズ?)
大手製薬会社の創業者の娘で、クラーク家の養子。母親を亡くして以来、本来の夢を諦め、父親の会社で働く有能な社員。

アンダーソン・クラーク(トリート・ウィリアムズ?)
大手製薬会社F&Cの創業者で、ゾーイの父親。妻を亡くし、ゾーイの本当の幸せを願っている。

トレイ(マイロ・ヴィンティミリア)
マヤの恋人で、隠し事をしているマヤを案じている優しい男性。

ジョーン(リア・レミニ?)
マヤの同僚で良き理解者。シングルマザーとして2人の子供の母親。

セカンド・アクト の簡単なあらすじ

ニューヨークの郊外に暮らすマヤは、15年以上勤めているバリューショップで、アシスタントマネージャーとして働いているが、学歴がある同僚とは違い低賃金で出世が望めないことに不満を抱えていました。

ある日、上司のアーサーにチームリーダーへの昇格を懇願するが、応募規定の条件に当てはまらないと却下されてしまう。

それがきっかけで、誕生日に友人とある作戦を実行するのでした。

セカンド・アクト の起承転結

【起】セカンド・アクト のあらすじ①

不満だらけの職場

長年バリューショップの売上に貢献してきた実績とは裏腹に、昇格も給料も上がらないまま、誕生日の朝を迎えるマヤ。

恋人のトレイとの仲に不満はないものの、一緒に住んで子供を持ちたいと打ち明けられます。

いつものようにバスで職場に出勤したある日、運営会社の重役ワイスコフが売上状況などの視察にやってきます。

上司アーサーと店舗の現状を説明するマヤは、事務所で新しく顧客を獲得し、売上を上げていくかについての思案を熱心に提案します。

そして、友人でもあるジョーンや仲の良い同僚たちを交えて、1週間以上もかけて考案したアイディアで、アシスタントマネージャーとしてアーサーの元、6年間で売上を伸ばしてきた実績を踏まえて、ワイスコフに昇進の希望を打診します。

しかし、高校もまともに卒業していないマヤに、ワイスコフは希望しているポジションには採用資格を満たしている必要があり、大学卒業資格を持つ候補者が他にもたくさんいると一括されます。

マヤはアーサーを横に同僚に励まされながら、今夜開かれるマヤの誕生日パーティーのため帰宅します。

【承】セカンド・アクト のあらすじ②

誕生日の唯一の願い

ジョーンの家で行われた誕生日パーティーには、大勢の友人と同僚がやってきます。

そしてマヤの恋人トレイは、大勢の前でマヤがいかに素晴らしい女性であるかを熱弁します。

それに感激するマヤだったが、パーティーの後、職場の愚痴をジョーンに話していると、大学進学を控えているジョーンの息子ディリーから一本のろうそくが刺さったケーキを差し出されます。

ジョーンから今1番叶えたいことを一つ言ってろうそくの火を消してと言われます。

マヤは声を途切らせながら、「世界がもっと公平であってほしい」と願います。

翌日、アーサーがチームメンバー全員を集めて、いつものようにつまらないプレゼンをします。

アーサーは不貞腐れたマヤを呼び、先日のアイディアが雑だったことなど嫌味を言い放ち、ミーティングは続行します。

上の空になっていたマヤを、接客中のジョーンが呼び出し、大手製薬会社F&Cから採用面接のメッセージがあったことを伝えます。

応募した記憶のないマヤは、ディリーの仕業であることを察します。

【転】セカンド・アクト のあらすじ③

思いもよらない面接

面接当日、F&C社のビルに到着し、高層ビルに圧倒されながらも受付で、経営者であるアンダーソンが既に部屋で待っていると面接室に通されます。

マヤの履歴に感銘したアンダーソンはいくつかの質問をマヤにぶつけるが、マヤはどの役職について聞き返してしまいます。

そこへ同じ部署のゾーイも参加し、今回の募集中のコンサルタントについての経歴をもとに、貴社の商品についての率直な意見を求めます。

客観的で詳しい商品説明にゾーイは言葉をなくし、アンダーソンは見覚えのないマヤのファイスブックを見せ、面接結果を後日伝えるということで、面接は終わります。

帰宅したマヤは、ディールやジョーンにマヤの偽経歴書とファイスブック、さらにホームページに載せている嘘情報を問いただします。

名前も代えて応募していたため、マヤは面接の結果はどうせダメだろうと、2人を説得します。

翌日、いつものように店舗に出勤したマヤにF&Cから採用の合格通知が届きます。

その直後、アーサーから呼び出されたマヤは今までの鬱憤を晴らすかのように、「もうあなたの右腕としては働けない、辞めます」とその場を去ります。

アーサーは最後にマヤに向けて「その年齢の女性はどこも採用してくれるところはないぞ」と皮肉を言うが、堪忍袋が切れたマヤは華々しく店舗を後にします。

【結】セカンド・アクト のあらすじ④

念願の大企業でのスタート

友人たちとジェーンに激励されながら初出勤の日を迎えるマヤは、高所恐怖症のアシスタントのアリアナから秘書のヒルディーを紹介され社内の説明をします。

マヤは高層階の専用オフィスに案内され、社内と定例会議に参加します。

新作の商品のアイディアを公表したマヤは早速アランとアリアナと共に必要な商材を集めます。

着々と新作のオーガニック商品の開発を進めるマヤは、アンダーソンが主催するボートキャンプに招待され、チームの結束を強化するためにボートレースをすることになるが、指示ミスでアクシデントを起こしてしまいます。

そのことがきっかけでゾーイと徐々に親身な関係になっていくのだが、マヤも知らなかったゾーイの事情が明らかになり、自分の過去とも向き合うことになっていきます。

新しい仕事に邁進するマヤは会社の風習に戸惑いながらも新作の開発に成功します。

しかし、経歴を偽造して採用されていたことや、ゾーイとの関係が明らかになっていくにつれて、自分が本当に求めていた幸せの形を見直していきます。

セカンド・アクト を観た感想

主役マヤを演じている女優ジェニファー・ロペスの最新映画で、女性の幸せや人生をテーマにしたヒューマンドラマです。

女性として母親として、会社の一員として葛藤していく中で、誰もが一度は経験する失敗やそれを取り巻く人間関係が見どころです。

そして、過去の償いをするために、最後に成功を目の前にした主人公マヤがどのような決断をするのか、そしてマヤとの出会いでゾーイもまた新たな決断をしていきます。

年齢を重ねた女性に是非とも観てほしい、女性の後悔と再出発、最高の友人たちとかけがえのない人たちとの愛、大都会ニューヨークを舞台にした感動のストーリーです。

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