映画「星の子」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|大森立嗣

映画「星の子

監督:大森立嗣 2020年10月に東京テアトル ヨアケから配給

星の子の主要登場人物

ちひろ(芦田愛菜)
本作の主人公。未熟児として産まれ病弱でしたが、中3になり恋をします。

まーちゃん(蒔田彩珠)
ちひろの姉。両親の宗教のせいで家出します。

南(岡田将生)
ちひろの中学の数学教師。ちひろと噂をされてからちひろに対し豹変する。

星の子 の簡単なあらすじ

未熟児で産まれたちひろの湿疹に悩まされた両親は、宗教団体「星のめぐみ」の水を勧められ、ちひろの顔に塗ると湿疹は徐々に無くなっていきました。

それから15年経ち、中学3年生になったちひろの学校に数学教師でテニス部の顧問の南が異動してきます。

ちひろは、南に恋をします。

思春期なり、姉が家出した理由を思い出しながら自分の両親は他と違うと感じ始めるのでした。

星の子 の起承転結

【起】星の子 のあらすじ①

金星のめぐみの水

未熟児として産まれたちひろ。

ちひろは体が弱く、体中に湿疹が出て両親はほとほと疲れていました。

そんな時父が、「金星のめぐみ」という宗教団体から体に良い水を勧められ、ちひろの皮膚に塗るとだんだんと湿疹は消えていったのでした。

それから15年経ち、中学3年になったちひろは恋をします。

相手は、他の学校から赴任してきたイケメン数学教師・南。

南は、テニスの顧問だったために、ちひろはテニス部に入部を希望しますが、3年生だという理由で断られます。

ちひろから見た南は、エドワード・ファーロングに似ているイケメンだったのです。

ちひろが小学生だった頃の話、好きだった子がいましたが、エドワード・ファーロングと比べるとブサイクに見え、ついには家族も自分もブサイクに見えていたちひろは、父に金星のめぐみのメガネをかけさせられます。

変なメガネをかけて小学校に通うちひろに、友達のなべちゃんは、ちひろは病気じゃなくて面食いだというのでした。

【承】星の子 のあらすじ②

家出したまーちゃん

中学生のちひろは、姉・まーちゃんの着ていた革ジャンを着てみますが似合いません。

ちひろが小学生の頃、まーちゃんは荒れていました。

ちひろとまーちゃんは仲良しでしたが、ちひろが原因でまーちゃんは父と衝突していたのでした。

また明日話そうと約束した翌日、まーちゃんは「もう帰りません」と書き置きし戻らなくなりました。

ちひろは、金星のめぐみの水を中学生になった今でも飲んでいます。

そして、父と母は、緑色のジャージを着て頭に水を含ませるタオルを貼っていました。

同級生の春ちゃんと一緒に保健室に行ったちひろは、保健室で春ちゃんからリップをもらいます。

春ちゃんもちひろの家と同じ金星のめぐみを信じる家の子でした。

二人は、同じ宗教の海路さんに悪い噂が出ているという話をします。

海路さんは、騙されたと訴えられていたのでした。

父と母は、母の兄にも金星のめぐみを勧めましたが、金星のめぐみを捨て水道水に変えてしまいます。

父と母は、水道水でも効果があると思い込んでいました。

まーちゃんは、母の兄に協力していましたが、怒った両親とちひろを見てまーちゃんは、ハサミを持っておじさんに向かって帰れと叫びました。

【転】星の子 のあらすじ③

助けてまーちゃん

コーヒーはパワーを弱めるためにちひろの家では飲みません。

小学生のちひろは、金星のめぐみで昇子さんにオーラを見てもらい薄いピンクと言われます。

海路さんは、金星のめぐみで子どもたちの人気者でした。

ちひろは、海路さんが言った通り春ちゃんが子どものころと性格が変わったことを思い出します。

ある日、なべちゃんが文集制作で居残りをしている時、ちひろの飲んでいる水を一口もらい「まずい」と言いました。

そして、騙されているんじゃないかと言いますが、ちひろはこの水は大学の偉い人が認めた水だと反論しますが、海路さんが大学の偉い人にだまされているんじゃないかといわれます。

そしてなべちゃんは、ちひろに「あんたは騙されてるの?」と聞くのでした。

気まずい会話をしたようで、そうでもない二人はそのまま居残り続けます。

すると南がやってきて下校の時間は過ぎていると注意しました。

一緒にいたなべちゃんの彼氏が、南を焚きつけて南に車で送ってもらうことになりました。

ちひろは春ちゃんにもらったリップをそっとつけます。

ちひろがお礼を言って車から降りる時、変なのがいると南が降りるのを止めました。

そこに居たのは、ちひろの両親でしたが宗教の儀式をしている両親を南は不審者と間違えて「狂ってる」と言ったのです。

ちひろは泣きながら、今は居ないまーちゃんにこうなったのは、病気だった自分のせいなのかと問いかけます。

家に戻ると頭にタオルを乗せた両親がちひろは具合が悪いのかと思い、金星のめぐみの水を頭につけようとします。

ちひろは、はじめて両親を拒絶し水をつけることに抵抗しました。

そして、小学生のころを思い出します。

太っているひろゆきくんは、難しい病気でしゃべれないと聞かされていました。

しかし、ちひろはひろゆきくんの声を聞いたことがあります。

そして、今ちひろは、ひろゆきくんはしゃべりたくなかったのだと気がつきました。

【結】星の子 のあらすじ④

それでも自分の両親

さらにちひろは、南と二人だけで車で帰ったと噂になってしまい南から昨日の話はするなと言われます。

そして、昨日公園にいたのは自分の親だと打ち明けますが、南の反応をみて「嘘です」と逃げ出しました。

金星のめぐみの水を飲んでいると風邪ひかないと思っていたちひろは、その後熱が出ました。

一人で法事に参加したちひろは、久しぶりに叔父に会いました。

叔父は、高校からちひろは叔父の家から通えばいいといってくれましたが、ちひろは叔父さんの気持ちを分かった上で断るのでした。

ある日、南はホームルームで自分の話を聞かずに自分の似顔絵を書いているちひろにキレて、紙と鉛筆と変な水をしまえと罵倒します。

友達が、ちひろが書いているのはエドワード・ファーロングだと擁護すると、南は「水で風邪ひかないなら誰も苦労しない両親にも言っとけ」と追い打ちをかけるのでした。

ちひろは、息をあらげて泣き出します。

なべちゃんとなべちゃんの彼氏は、ちひろの両親の宗教について話を聞いてくれて、なべちゃんの彼氏はそれを笑いにかえてくれました。

ちひろは、両親と一緒に信者さんたちと研修旅行をしますが、両親と部屋がバラバラになり会えなくなります。

監禁などの悪い噂を聞いていたちひろは不安になり探します。

迷っていることを昇子さんに見抜かれて、ここにいるのは自分の意志とは関係ないのよと言われます。

やっと母とあえたちひろは、家族三人で星を見るために抜け出します。

両親からまーちゃんに子どもが産まれたと聞かされてまーちゃんが元気なことに安堵しました。

三人は、流れ星を見るためにねばり、父は寒さでくしゃみをしますが、結局流れ星はまだ見えませんでした。

星の子 を観た感想

最初、芦田愛菜さんが小さいから未熟児のちひろ役なのかと思いましたが、両親から離れないと決意した時の意志の強さを見て、この役は芦田愛菜さんしかできない役だと感じました。

そして、畳みかけるようにちひろが嫌な目に遭い、南に罵倒された時は一緒に泣きました。

しかし、なべちゃんとその彼氏との関係性が変わらなくて安心します。

宗教への加入が自分のためだと分かっているちひろは、嫌悪がありながらも両親を見放しません。

ラスト、風邪をひかない父がくしゃみをし、流れ星は「まだ見えない」といいます。

このラストシーンだけで、水の効力の無さと父の信じる強さを表していて、まだまだこの家族は宗教と関わると感じられます。

宗教のうさん臭さと目に見えないもの、そして愛などデリケートな問題をシリアスにそして少しだけ滑稽に描いた心揺さぶる物語です。

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