映画「下妻物語」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|中島哲也

映画「下妻物語」

監督:中島哲也 2004年5月に東宝から配給

下妻物語の主要登場人物

竜ヶ崎桃子(深田恭子)
フランスのロココ時代に憧れを持つ女子高生。ロリータファッションが大好きで下妻から東京まで洋服を買いに行くほど!ジャスコで全てを済ませる下妻の人々を変わり者だと思っている。

白百合イチゴ(土屋アンナ)
ヤンキー集団の舗爾威帝劉(ぽにいている)に所属しているヤンキー。イチゴと言う名前がヤンキーらしくないと思っていてイチコと名乗っている。

桃子の父親(宮迫博之)
ダメ親父。桃子が小学生の時に妻と離婚し、自分の母と一緒に桃子を育てる。ベルサ—チの偽物を売ってお金を稼いでいた。

桃子の母親(篠原涼子)
桃子を生んですぐ新しい彼氏を作り、離婚。桃子にその人と一緒に暮らそうと提案するが断られる。

桃子の祖母(樹木希林)
ヤンキー時代に左目を怪我し、眼帯をつけている。今では桃子に甘えるおばあさん。

下妻物語 の簡単なあらすじ

茨城県下妻市の田舎を舞台にしている映画「下妻物語。」

ロリータファッションが大好きな桃子とヤンキーのイチゴの友情物語!集団行動は大嫌い、自分は一人でも生きていけるんだと信じていた桃子の元に突如、ヤンキーのイチゴが現れる。

そこからイチゴは桃子の家に頻繁に来るようになります。

日本のサブカルチャーであるロリータとヤンキーの凸凹コンビ青春友情物語です!!

下妻物語 の起承転結

【起】下妻物語 のあらすじ①

ロリータ女子高生、桃子とスケバンのイチゴ

フランスのロココ時代に憧れて、そこからロリータファッション好むようになった竜ヶ崎桃子。

父親は元ヤクザで母親は美人だけど浮気性のため桃子が小学生の頃に離婚します。

桃子はダメダメな父親と一緒に暮らしたらなんだか面白そうだと言う理由で父親について行くことになります。

父親はお金を稼ぐために偽物のベルサーチを下妻で売り、その商売が大繁盛!しかし、その後問題が発生し商売はやめ現在は的屋で働いています。

桃子はロリータ服を買うためにお金が必要で父親に嘘をついてたびたびお金をもらっていましたが、ついに自分でお金を稼がないと行けなくなった桃子は昔父親が売っていた偽物のベルサーチを売ることにします。

そんな時に買い手から手紙が届きます。

買い手の名前は白百合イチゴ。

桃子はどんな人が買いに来るのかドキドキして待ちます。

しかし、目の前に現れたのは特攻服を着たガラの悪いヤンキー!ベルサーチの偽物だと言っても意味をわかってくれず、話は一方通行。

イチゴは「借り」ができた、借りたものは絶対に返すと言い、取引が終わった後でも桃子の元に訪れるようになります。

そんなイチゴを変な人だと思う桃子ですがいつしか心を開き始めます。

【承】下妻物語 のあらすじ②

伝説の刺繍屋を目指して、、、

イチゴは普段そんなフリフリの服はどこで買っているのかと疑問に思い、桃子に聞きます。

桃子は代官山まで行って買い物をしているときいたイチゴは伝説の刺繍屋を探しに行くのを手伝って欲しいと頼みます。

その刺繍屋はヤンキー界のカリスマ「妃魅姑(ひみこ)」の特攻服を作ったという伝説を持つ刺繍屋でヤンキーたちの憧れでもありました。

イチゴは恩人の亜樹美の引退パレードで自分の特攻服に「亜樹美さん、ありがとう」という文字を刺繍して欲しいと思っていました。

そこで二人で代官山に向かうことにします。

まず桃子の行きつけのロリータ専門の洋服屋「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」に寄ることになります。

その時に桃子が身につけていたのは穴が空いてしまいオリジナルでお花の刺繍をしていた帽子でした。

それを見た社長は桃子の才能に目をつけます。

しばらく浮かれていた桃子でしたが真の目的は伝説の刺繍屋を見つけることです。

そこから切り替えてイチゴと一緒に探しますが、なかなか見つかりません。

そして次第に勝手な行動を始めるイチゴに腹を立てて別々に下妻まで帰ります。

電車の中でお互い反省した桃子とイチゴ。

刺繍を入れることは諦めようとしていたその時、桃子が刺繍を任せて欲しいとイチゴに頼みます。

そしてイチゴにとって命と同じくらい大事な特攻服を桃子に託します。

【転】下妻物語 のあらすじ③

完成した特攻服とイチゴの危機

徹夜で完璧な刺繍を特攻服に入れた桃子にイチゴは感激します。

しかし桃子は一晩寝ていなかったのでイチゴに特攻服を見せた後はぐっすりと眠ってしまいます。

そんな時に桃子の元にロリータ専門店から力を貸して欲しいというメールが届き、お店に行ってみるとドレスのデザインを任せたいと相談されます。

急に憧れのお店から仕事を依頼された桃子ですがその仕事をするか桃子は迷ってしまいます。

そして、桃子はイチゴに会いたいと電話をし、その言葉を聞いたイチゴは集会をすっぽかして桃子に会いに行きます。

桃子は仕事を受けるかどうか迷っているとイチゴに打ち明けます。

イチゴはそんな桃子の背中を押して、桃子にも自信がついてきます。

その後に、集会を欠席したことのけじめをつけろとイチゴの元に電話がかかってきます。

その会話を聞いていた桃子はヤンキーのけじめが何かわからず元ヤクザの父親にケジメとは何か聞きます。

父親から様々なケジメを聞いた桃子はそこでイチゴが危ないと気づき、仕事を断ってイチゴの元に駆けつけます。

【結】下妻物語 のあらすじ④

戦う桃子と妃魅姑(ひみこ)の正体

無我夢中で祖母の昔愛用していたバイクを桃子は走らせます。

トラックに衝突しても桃子が止まることはありませんでした。

桃子が到着した頃にはすでに口論が始まっていました。

イチゴが所属する舗爾威帝劉(ぽにいている)にイチゴが今まで思っていた不満を打ち明けると、それらは全部妃魅姑(ひみこ)の命令だと言い張るヤンキー達。

そんなみんなにイチゴは立ち向かいます。

そしてついに乱闘が始まります。

イチゴが殴られた時に出血した血を浴び、泥水に投げられた桃子はその時に何かの糸がプツンと切れます。

豹変した桃子は、ヤンキーたちの前で自分は妃魅姑(ひみこ)の実の娘であることを告白します。

妃魅姑(ひみこ)が姿を見せなくなったのは代官山の伝説の刺繍屋と恋をして結婚したから、彼らの居場所を知ってるのは娘である桃子だけだと語り、最後には妃魅姑(ひみこ)の娘を敵に回す度胸があるのかと言うとヤンキーたちの様子は一変し、形勢逆転。

見事に桃子とイチゴはヤンキー集団の舗爾威帝劉(ぽにいている)に勝つことができました。

しかし、桃子が話した話は全部真っ赤な嘘!そしてイチゴからも妃魅姑(ひみこ)は現実にはいない、妃魅姑(ひみこ)は架空の人物でイチゴが中学時代に想像で書いたものが雑誌に載ってしまい一人歩きしたものだったのです。

この危機を乗り越えた後の二人ですが、桃子はBABYの洋服を見事作り上げ、高校を卒業したら正式に働かないかと言われるほどになっていました。

一方、イチゴはBABYのポスターでモデルデビューを果たしますが、本人は全くモデルをする気がなく土浦のモーターズでアルバイトをしています。

こうして二人の青春物語に幕が閉じるのでした。

下妻物語 を観た感想

公開してすぐに大ブームを起こしたこの作品!まずロリータファッションが大好きな女子高生とヤンキーである真逆な二人の青春物語という設定が素晴らしいです。

普通に過ごしていたら出会うことがなかった二人だけど、性格が意外にも合う桃子とイチゴのコンビがいつ見てもかっこいくて可愛くて痺れます。

ストーリーのテンポも早く、ギャグ満載なので終始楽しみながら見ることができます。

そしてなんと言っても桃子のファッションがずっと可愛いです。

人生で一度はこんな服装をしてみたいと思わせてくれる作品でした。

しかし、最後にはイチゴのように友達想いでかっこいい人になりたいとも思ってしまいます!日本のサブカルチャーであるロリータファッション×ヤンキーの青春物語はどの世代の人でも楽しめる作品ではないでしょうか。

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