映画「忘れないと誓ったぼくがいた」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|堀江慶

映画「忘れないと誓ったぼくがいた」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|堀江慶

監督:堀江慶 2015年3月に日活から配給

忘れないと誓ったぼくがいたの主要登場人物

織部あずさ(早見あかり)
本作品のヒロイン。なぜだか、彼女に関わった人から、彼女に関する記憶が消えてしまう。

葉山タカシ(村上虹郎)
織部あずさに好意を寄せる真面目な男子高校生。

かなえ(大沢ひかる)
タカシの同級生の女子高生。タカシに好意を寄せている。

忘れないと誓ったぼくがいた の簡単なあらすじ

ある日の夜、偶然タカシは織戸あずさと出会います。

彼女のルックスに一目惚れしてしまい、翌日、同じ学校で彼女を発見したタカシは、あずさに声をかけます。

でも、あずさの様子はなんだかおかしいのです。

なんと、あずさは人から忘れられてしまうという特性を持っています。

そんな二人は、デートをするようになりますが、二人の恋はうまくいくのかが見どころの映画です。

忘れないと誓ったぼくがいた の起承転結

【起】忘れないと誓ったぼくがいた のあらすじ①

出会いは最低だった

葉山タカシは、神奈川県秦野市の高校に通う爽やかな男子高校生です。

タカシは映画鑑賞が趣味でした。

ある夜、レンタルしていたビデオを返していないことに気がつき、夜道を自転車でレンタルビデオショップを目指しています。

そんな時、ある曲がり角で出会い頭に、ある女の子と衝突します。

彼女は、その時、ペンダントを落としましたがすぐに取り上げます。

そして、「大丈夫だから」とその場をさってしまいます。

しかし、彼女の表情には「戸惑いと、懐かしさ」のようなものが浮かんでいました。

翌日、孝史は学校に昨夜衝突した女の子を発見し、声をかけます。

どうやらタカシは彼女に一目惚れしたようなのです。

彼女はタカシに対して不思議そうな顔をしますが、「私の名前は、織戸あずさ、忘れないでね」というのです。

そして、あずさは、タカシの腕を取りバッティングセンターに行きます。

そして、タカシとは違うクラスであることや、昨年は同じクラスであったことなどを語ります。

それを聞いたタカシは、「なんで覚えていないんだろう?」と首を傾げるのでした。

【承】忘れないと誓ったぼくがいた のあらすじ②

彼女の特性を知りながらも付き合い始める二人

タカシはある日、あずさを誘ってタカシの行きつけのお好み焼き屋に入ろうとしていました。

しかし、あずさは姿を消してしまったのです。

それは、あずさにとって、思い出深い場所だったのです。

翌日、タカシの前に突然現れたあずさは、タカシに「忘れた?」と問いかけるのです。

でも孝史は、覚えていて「織部あずさ」と名前を言います。

明後日、仲間でキャンプをすることをあずさに伝えると、当日、あずさはスイカを持って現れます。

でも同じクラスなのに、タカシ以外はだれも梓のことを知らないのです。

ついには、同じ学校の学生であることも疑われ、ショックを受けたあずさはキャンプ場から逃げ出してしまいます。

タカシが追いかけると、あずさはタカシに「私ね、みんなの記憶に残らないの。

忘れられてしまうの」と告白するのです。

タカシは最初はその事実を受け止められませんが、周囲の人が誰も梓のことを覚えていないことを確認し、梓の話を信じるのです。

でも、タカシは、自分の家にあずさを招くなど、彼女との交際を続けるために一生懸命なのです。

【転】忘れないと誓ったぼくがいた のあらすじ③

忘れ始めしまうタカシ

あずさとタカシのデートは続き、二人で住宅街の中を歩いたり、レンタルビデオショップに行ったりなどの楽しいデートを繰り返していました。

これまで、なぜだか、タカシだけはあずさのことを忘れませんでした。

すっかり、安心したあずさは、タカシにどんどん心を開きます。

ビデオ撮影が好きだったタカシは、あずさとの様子をビデオに記録もしていました。

タカシがあずさのことを撮影すると、必ずあずさは自己紹介をしていました。

これは、忘れられることへの恐怖感がさせているようでした。

あずさの誕生日が近づいていました。

どこかに行こうと誘うタカシに対して、あずさは、「恋人の丘に行きたい」というのでした。

後日、あずさは、時々タカシの様子がおかしいことに気がつき始めます。

前に約束したことを、タカシが忘れていることがあるのです。

タカシはあずさが恋人の丘に行きたいと言ったことも忘れているのです。

そう、タカシはあずさのことを忘れ始めていたのです。

自分自身もそれに気がついていて、毎日彼女のビデオを見て、待ち合わせの時も彼女の写メを確認しながらあずさを探していたのです。

ある日、あずさは、タカシの家を訪問しますが、タカシは不在です。

一人で、タカシの部屋に入ったあずさは、壁いっぱいに「織部あずさを忘れない」と書いてあるのを見つけてしまいます。

ショックを受けたあずさは、自分の痕跡を全て処分して部屋をさるのでした。

【結】忘れないと誓ったぼくがいた のあらすじ④

別れの日

部屋にあったあずさの痕跡が全くなくなってしまったタカシは、あずさのことを完全に忘れてしまいます。

あずさと交わした約束の誕生日に恋人の丘に行くことも忘れてしまったのです。

そんなある日、孝史の部屋でタカシが自分のパソコンを何気なく見ていると、「あずさ」というフォルダがありました。

そこには、たくさんの動画があり、あずさが自己紹介している様子や、あずさとタカシが仲良くデートしている様子、あずさがタカシの家族と仲良くしている様子などが記録されていました。

しかも、衝撃的なことに、タカシとあずさの出会いは、高校3年生のはずだったのに、高校2年からの動画があるのです。

つまり、タカシがあずさのことを忘れたのは2回目ということになります。

そう、高校2年生のあずさの誕生日の時に、二人は恋人の丘でデートをし、あずさにペンダントをプレゼントしていました。

これは、最初に自転車で衝突した時にあずさが落としたペンダントでした。

そこに、タカシの携帯のアラームが鳴ります。

画面には「あずさの誕生日」と表示されています。

タカシは、あずさと呟きながら、恋人の丘に向かって自転車を飛ばすのです。

その頃、あずさは、最後の望みをかけて恋人の丘で待っていました。

恋人の丘に到着するとそこにはあずさの姿があります。

でも、タカシはあずさの顔を覚えていないのです。

あずさは、タカシに代理のものだと伝え、あずさは来れないと伝えるのです。

そう、彼女はタカシが自分の顔を覚えているか試したのです。

でも、覚えていなかった。

彼女は身分を明かさずに、去ってしまいます。

一人残された孝史でしたが、何気なく見た自分の携帯に貼られたプリクラ写真を見るとそこには、今会ったばかりの梓の姿がありやっと思い出すのです。

慌てて追いかけたタカシでしたが彼女は隠れてしまい、2度と会えないのでした。

忘れないと誓ったぼくがいた を観た感想

とても不思議な設定の映画でしたが、特にラストのシーンがショッキングで思い出深い作品となりました。

それは、高校3年生の時に出会ったと思っていた二人が、実は、高校2年に出会って、一度忘れてしまい、もう一度出会ったという事実です。

この映画を実て、あずさの態度のおかしさにずっと違和感を覚えたのですが、最後のネタバレを見ると全てが納得でき、気持ちがスッキリしましたが、最後二人がハッピーエンドにならないところは、とても悲しかったです。

でも、高校生らしい素敵なラブストーリーだと思いました。

また、自分の地元の秦野市で撮影されたのも私にとってはとても良かったです。

コメント