映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|マイケル・ドハティ

映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|マイケル・ドハティ

監督:マイケル・ドハティ 2019年5月に東宝から配給

ゴジラ キング・オブ・モンスターズの主要登場人物

マーク・ラッセル(カイル・チャンドラー)
動物学者。サンフランシスコの悲劇で息子を亡くし、ゴジラを憎んでいる。モナークを脱退し家族とも疎遠になっていたが、妻と娘を助けるため立ち上がる。オルカの開発者。

エマ・ラッセル(ヴェラ・ファーミガ)
マークの妻。モナークに所属する純古生物学者。地球のため怪獣と人類は共存すべきだと主張している。

マディソン・ラッセル( ミリー・ボビー・ブラウン)
マークとエマの娘。中国でエマと共にテロリストグループに拉致される。

芹沢猪四郎(渡辺謙)
モナークの実質的なリーダー。ゴジラに対しては特に強い思い入れがあり、怪獣たちとの共存の必要性を訴えている。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ の簡単なあらすじ

サンフランシスコの悲劇から5年。

世界各地で続々と古代の怪獣=タイタンたちが復活しようとしていました。

そんな中、遂に完成したオルカ=怪獣と交信する装置を狙ってテロリストが動き出し、怪獣と共存することの必要性を訴えるエマとマディソンが誘拐されてしまいます。

妻子を助けるためモナークと行動を共にすることにしたマークですが、人間には手に負えない怪獣が目を覚ましてしまいます。

そしてついにゴジラが立ち上がるのでした。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ の起承転結

【起】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ のあらすじ①

狙われたオルカとエマの暴走

お互い息子の死から立ち直れないマークとエマの夫婦は別居し、ほとんど連絡も取らない生活を送っていました。

エマは娘のマディソンと一緒に暮らしています。

怪獣の調査を行っている機関「モナーク」に所属するエマは、ついに完成したオルカを使って孵化したモスラとの交信を試み、見事に成功させます。

しかしそんなオルカを狙ってテロリストたちが襲撃。

エマとマディソンはオルカもろとも連れ去られてしまいました。

事情を知ったマークはモナーク幹部の芹沢博士らとともに、エマとマディソン、そしてオルカを取り戻すべく立ち上がります。

一方、テロリスト・ジョナたちの狙いは、南極の氷塊に眠る怪獣”モンスター・ゼロ”の復活でした。

不穏な動きを察知して南極に向かったモナークの兵士たちはそこでテロリストと激しい銃撃戦を繰り広げます。

そんな中妻子と再会できたマークでしたが、エマはマークの目の前でモンスター・ゼロが眠る氷塊を爆破させ、モンスター・ゼロを復活させてしまいます。

【承】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ のあらすじ②

ギドラの復活

眠りから覚めたモンスター・ゼロは南極の基地を襲い、マークたちは窮地に陥ります。

しかしそこへついにゴジラが登場し、モンスター・ゼロと激しい戦いを繰り広げます。

その間にマークはなんとか逃げることができました。

マークはエマが故意に爆発を起こしモンスター・ゼロを目覚めさせたことを仲間に伝え、モナークの中ではエマへの不信感が一気に広まりました。

そこへジョナの元にいるエマからの声明が届きます。

崩壊寸前の地球には、怪獣たちによる破壊と再生のプロセスが必要だということ、それが地球の免疫であるということを伝えます。

到底受け入れられないマークたちでしたが、エマはオルカを使って、火山に眠る怪獣の復活の準備を始めました。

マディソンは激しく反対しましたが、ついにエマはオルカを作動。

火山の怪獣・ラドンが目覚めてしまいました。

しかしラドンもモンスター・ゼロの前では無力で、激しい空中戦ののちあえなく海へと突き落とされてしまいます。

ゴジラも現れ、モンスター・ゼロの首を食いちぎりますが、倒すまでには至りません。

そして怪獣たちに手を焼く米軍は新兵器「オキシジェン・デストロイヤー」を炸裂させますが、モンスター・ゼロには全く通用せず、ゴジラだけがその生体反応を失ってしまいました。

世界各地で怪獣=タイタンたちが目覚め始め、世界規模の大災害へと発展。

そんな中モナークでは、モンスター・ゼロが自らを頂点として、知能を持って他のタイタンたちを支配していると推測し、やがてモンスター・ゼロが地球外の宇宙生物であること、地球を破壊しようとしていること、そして名前が”ギドラ”であることを突き止めます。

【転】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ のあらすじ③

芹沢博士の最期

エマは予想に反してギドラが意思を持って他のタイタンたちを支配し始めたことに責任を感じますが、もうすでにギドラもジョナも止められなくなっていました。

そんな中、マークたちはゴジラと交信しているとみられるモスラがバミューダ海域に出現したことから調査し、ゴジラの生体反応を確認しました。

ゴジラのエネルギー源である核弾頭を積んで休眠状態のゴジラの元へ向かいますが、潜水艦の魚雷発射システムが故障し、核弾頭を発射させることができません。

途方に暮れるマークたちに、自分が核弾頭を持ってゴジラの元へ向かい爆発させる、と芹沢博士が静かに言いました。

困惑する仲間たちですが、一刻の猶予もない中もうそれしか方法はありません。

芹沢博士は仲間たちに最後の別れを告げた後、一人小型潜水艇でゴジラの目の前まで向かい、「さらば、友よ。」

と語りかけ、命と引き換えにゴジラを呼び起こしました。

その放射能エネルギーを得て以前より強大に復活したゴジラは、マークたちの前に姿を現し決意をしたかのように睨みをきかせ、ギドラの元へと向かいました。

【結】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ のあらすじ④

キング・オブ・モンスター

ワシントンD.Cでは、ギドラとギドラの下についたラドンが暴れまわっていました。

そんな中マディソンはこっそりとオルカを手にし、テロリストのアジトから逃亡します。

そのままボストンの野球場に忍び込み、音響システムを使って球場を巨大なスピーカーにしてオルカの信号を世界中に発信させました。

各地のタイタンたちの動きを止めることには成功しましたが、その信号を察知してギドラがボストンへ飛来し、マディソンに襲い掛かります。

そこへゴジラが現れ、再び壮絶な戦いが繰り広げられます。

倒壊した家の中からマディソンを救出したエマとマークは、オルカを修理してゴジラからギドラを引き離すことを計画します。

しかしエマはマディソンとマークを逃がし、一人おとりになってギドラをひきつけるために残る道を選びました。

ともにギドラと戦っていたモスラの力も吸収したゴジラがギドラに立ちふさがり、ついにギドラを葬り去ります。

集まったタイタンたちは偽りの王を倒したゴジラに敬意をあらわすようにひれ伏し、真の王であるゴジラの咆哮が辺りに響き渡ります。

その後タイタンたちによって各地の自然環境は回復していき、タイタンたちの存在の重要性が証明されることになりました。

怪獣と巨大な猿の戦いを描いた壁画も発見されます。

一方、ジョナは密かにイスラ・デ・マーラを訪れていました。

そして、ゴジラによって食いちぎられ、漁師たちに引き上げられていたギドラの首を買うと申し出ていました。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ を観た感想

怪獣同士の戦いだけでなく、人間同士の争いや家族愛などのドラマもベースにあり、前作よりもストーリーに深みが出ているように感じられました。

渡辺謙さん演じる芹沢博士の最期の言葉、「さらば、友よ。」

は吹き替えだけではなく字幕版でも日本語で語っているのですが、それは実は渡辺謙さんのアイデアだそうで、日本で生まれたゴジラに対する特別な想いが感じ取れます。

ゴジラが登場するときのあのおなじみの重厚な音楽が流れだしたときは、鳥肌が立つくらい感動しました。

何度見ても胸が熱くなります。

ゴジラたち怪獣もさすがハリウッドともいうべき迫力ある姿で、特に首が3つのギドラは見ごたえがありますよ。

少しですが次作への伏線も張られていて、そちらも楽しみです。

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