映画「ホリデイ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ナンシーマイヤーズ

ホリデイ 映画

監督:ナンシーマイヤーズ 2006年12月にコロンビア映画 UIPから配給

ホリデイの主要登場人物

アマンダ(キャメロンディアス)
ハリウッド映画の予告編を製作する会社の経営者。両親の離婚により、涙がでなくなってしまった。

グレアム(ジュードロウ)
アイリスの兄。妻を亡くし2児のシングルファザー。

アイリス(ケイトウィンスレット)
グレアムの妹。同僚で元恋人のジャスパーに片思い中。

マイルズ(ジャックブラック)
アマンダの元恋人の友人。映画音楽の作曲をしている。ユーモアあふれる心優しい男。

アーサー(イーライウォラック)
昔、数々の功績をあげた脚本家。今は自信を失い、一人でひっそりと暮らす。

ホリデイ の簡単なあらすじ

恋愛に悩み傷ついたアイリスとアマンダは、新しい環境で休暇をとるために、自宅交換サイトでお互いの家を交換してホリディを過ごすことにします。

アイリスはアメリカへ、アマンダはロンドンへ。

アイリスとアマンダは、それぞれの交換先でマイルズとグレアムという男性と出会いを果たし、心に抱えた傷を徐々に癒していきます。

ホリデイも終わり、迎えた年末年始…そこには4人でパーティを楽しむ彼女たちの姿がありました。

ホリデイ の起承転結

【起】ホリデイ のあらすじ①

アイリスとアマンダのホームエクスチェンジ

ロンドンの新聞会社でコラムニストとして働くアイリスは、同僚で元恋人のジャスパーに片思いをしています。

新しい恋人がいるにも関わらず、思わせぶりな言動ばかりのジャスパーへの気持ちを断ちきれずにいるアイリスでしたが、ある年の会社のクリスマスパーティで、ジャスパーが新しい恋人と婚約したことを知ってしまいます。

あまりのショックに自殺を考えるほど、彼女は深く傷ついたのでした。

一方、ロサンゼルスで映画予告の制作会社を経営するアマンダは、仕事は順風満帆なものの、恋愛ではサバサバした性格のためなのか恋人に浮気され、別れを決意していました。

幼い頃に両親が離婚して以来、悲しいときも涙が出なくなってしまったアマンダは、新しい環境でホリディを過ごそうと考え、自宅交換サイトでアイリスの家を見つけます。

さっそくアイリスに連絡をとり、お互いの現状に共感しあい、意気投合した2人は、アメリカとロンドンの自宅を交換して過ごすことになりました。

【承】ホリデイ のあらすじ②

それぞれの出会い

アイリスはアメリカに行く飛行機の中でジャスパーに、あなたを忘れるための旅であることをメールで告げます。

そしてアマンダの自宅に到着するとそのあまりの豪邸ぶりに驚き興奮するのです。

外に出ると不思議なつむじ風が吹き、そこに現れたのは映画音楽の作曲家をしているマイルズでした。

彼はアマンダの元恋人の友人で、そのつむじ風はサンタアナと呼ばれる風で、何かが起こる前兆なのだと彼はアイリスに教えてくれました。

その頃アマンダは、ロンドンの村はずれのコテージにつきました。

理想通りの家を見て、さっそく失恋の傷を癒すためのお酒と食料を買いにいきます。

音楽を流しお一人様を満喫するアマンダでしたが、すぐにそれにも飽きてしまいました。

その日の夜、ドアを叩く音が聞こえおそるおそる開けたドアの先には、アイリスの兄であるグレアムが立っていました。

彼は酔っぱらっており泊めてほしいと言います。

二人はその場の勢いで一夜限りの関係を持ってしまうのでした。

次の日ふたりは気まずい朝を迎えますが、グレアムにかかってきた電話の相手が女性の名前だったことから、彼はそういう男なのだとアマンダは思い、深入りしないことを告げます。

一方グレアムも僕にも複雑な事情があると告げて深入りしないことに賛同しますが、帰り際、今夜パブで待っているとアマンダを誘うのでした。

最初は行くつもりはなかったアマンダですが、耐えきれずパブに行ってしまいます。

グレアムは他の女性とはどこかちがうアマンダに惹かれていき、アマンダもまた古風な彼に惹かれていくのでした。

【転】ホリデイ のあらすじ③

それぞれの決意

ジャスパーから再び連絡をうけたアイリスは、滞在先を教えてしまいます。

帰り道、アイリスは近所に住む足が悪いおじいさんを見かけ家まで送ってあげます。

彼はアーサーという名前で昔有名だった脚本家であったことを知ります。

アイリスも映画に興味があったこともあり二人はすぐ仲良くなり、アーサーの友人達や恋人のマギーが映画の撮影中だというのでマイルズも誘い楽しいディナーの時間を過ごすのでした。

アマンダとグレアムは、自分たちのことを知るためにランチに出掛けます。

そこでアマンダは自身の両親が昔離婚してから、どんな悲しいことがあっても涙がでなくなったのだと打ち明けます。

ランチの後、グレアムがアマンダを家まで送ると、アマンダは9日後には帰国するため、これ以上関わり過ぎると収拾がつかなくなってしまうと言い、ふたりはそこで別れます。

自分から深入りしないといったものの、アマンダはグレアムに会いたくなり自宅まで押しかけます。

そこで彼は妻が先に死に2児のかわいい女の子の父親であることを知ります。

アマンダが見た電話の女性の名前はグレアムの娘からのものだったのです。

子供たちに懐かれるアマンダでありましたが、改めてグレアムとの関係は諦めることを決意するのでした。

ある日アイリスは、アーサーの家で彼の昔の功労を称えるための会を開きたいという脚本協会からの手紙を見つけます。

アーサーは歩行器を使っている見苦しい姿を見せたくないから捨ててくれといいますが、アイリスに励まされ、歩行器なしでの歩行練習をし、会にでることを決意します。

【結】ホリデイ のあらすじ④

ホリデイ

クリスマスイブ、アイリスがマイルズとビデオショップにいるときのことです。

マイルズの恋人マギーが自分以外の男といるところを目の当たりにしてしまい、マイルズはひどく落ち込みます。

マイルズと自分を重ねたアイリスは、自身の恋について彼に告白し、2人で励ましあうのでした。

その後二人の距離は縮まってゆきアーサーの授賞式前にランチしていたときのことです。

マイルズにマギーから復縁の電話がきたのです。

アイリスは複雑な気持ちを隠しマイルズを見送ります。

そしてアイリスは授賞式の準備をしに家に帰るとなんとそこにジャスパーが来たのです。

アイリスは彼が自分を選んでくれたのだと思いましたが、彼は婚約したままでした。

ジャスパーは以前となに一つ変わっていませんでした。

アイリスは自身の中のなにかが吹っ切れるのを感じ、ジャスパーに終わりよ!と叫びます。

すっかり失っていた自信とエネルギーを取り戻した彼女は彼を克服したことを喜ぶのでした。

授賞式に行くと、そこにはアーサーの功績を称える多くの人が拍手で彼を迎えてくれていました。

そこでアイリスのもとにマギーと別れを告げたマイルズがやってきて、二人はキスするのでした。

距離をおいていたアマンダとグレアムでしたが、再び会うようになりグレアムが遠距離でもいいからこの関係を続けたいと言います。

アマンダは返事を濁してしまいましたが、ホリデイも終わりアメリカに帰らなければならない彼女はグレアムに見送られ、車に乗り込みます。

そのときずっとでなかったはずの涙がでたのです。

アマンダは車を飛び降りグレアムのところまで走ります。

ドアをあけると同じように涙をながす彼の姿がありました。

年末年始、そこには一緒にパーティを楽しむグレアムの娘たちと4人の姿がありました。

ホリデイ を観た感想

この作品の魅力はまず何と言っても豪華な俳優陣と物語の舞台だと思います。

アイリスが住むロンドンの村の外れのコテージや近くのパブ、町の雰囲気全てが温かい雰囲気でとても素敵です。

インテリアも参考にしたいものばかりです。

アマンダが住む家はアイリスの家とは真逆の雰囲気で誰もが夢みるような豪邸でスタイリッシュな雰囲気です。

4人のラブストーリーや人間関係もとても可愛くてキュンとしますが、それ以外にもどっちの家に住みたいかなぁなど妄想をどんどん膨らますことができます。

私の中で完璧な映画でクリスマスはもちろん定期的に観たくなる映画です。

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