監督:宮崎駿 1997年7月に東宝から配給
もののけ姫の主要登場人物
〈名前〉アシタカ(松田洋治)〈説明〉大和との闘いに敗れたエミシの一族の若者〈名前〉サン(石田ゆり子)〈説明〉人間に捨てられ、モロに育てられた人間の少女〈名前〉エボシ(田中裕子)〈説明〉タタラ場の女頭首〈名前〉ジコ坊(小林薫)〈説明〉シシ神の首を狙う唐傘連の一味〈名前〉モロ(美輪明宏)〈説明〉シシ神と森を守る巨大な犬神
もののけ姫 の簡単なあらすじ
エミシの一族の若者のアシタカは、村を襲ったタタリ神を倒した際に、右腕に死の呪いを受けます。
呪いを受けたアシタカは呪いを解くための方法を探しに西の国へ。
西の国では神々が住むシシ神の森と森を守る山犬モロの一族、シシ神の森の資源を狙うタタラ場に住む人間が争っていました。
鎮西から来た巨大な猪神の乙事主の軍勢を加えた森の勢力とタタラ場と唐傘連の勢力が戦います。
ジコ坊の狙いは万病に効くというシシ神の首で、エボシはシシ神の首を石火矢で吹き飛ばします。
首を失ったシシ神は命を奪う巨大なデイダラボッチに変化し、森や人々の命を吸い取ります。
アシタカとサンは協力し、ジコ坊から首を取り戻し、シシ神に首を返します。
もののけ姫 の起承転結
【起】もののけ姫 のあらすじ①
東と北の間にあるエミシの村の若者であるアシタカは、ある日村の巫女であるヒイ様に言われ、村の人たちを村へ戻るよう促していました。
そこへ村の乙女たちが現れ、村へと戻るように指示しますが、乙女たちはジイジが「山がおかしい」と言っていたことを教えます。
それを聞いたアシタカはじいじのもとへ向かいますが、山のほうから何かがやってくることを感じ取っていました。
弓矢を構え警戒するアシタカとじいじ。
そこへタタリ神がやってきました。
タタリ神は村の襲うため村の方角へと向かい、アシタカはそれを止めるため、ヤックルに乗って追いかけます。
必死に静止させようとするアシタカですが、タタリ神は止まらず、村へ戻ろうとしていた乙女たちに襲い掛かりました。
乙女たちを助けるため、弓矢でタタリ神を退治するアシタカですが、退治の際、右腕に死の呪いを受けてしまいます。
村へと戻ったアシタカは、ヒイ様にタタリ神が西から来たこと、体の中から鉄の礫が食い込んでいたこと、西の国で不吉なことが起こっていることを告げられます。
西の国で何が起こっているかを突き止めれば、その呪いを断ち切ることができるかもしれないといわれたアシタカは、結っていた髪を切り、ヒイ様に頭を下げます。
ヒイ様は掟に従い見送らないこと、健やかであれと告げ、アシタカは村を去りました。
村を出る際、許嫁であるカヤが現れ、大切な玉の小刀を渡し、「いつも想っています」と伝えます。
アシタカは、「いつもカヤを想おう」と返事をし、ヤックルに乗り颯爽と走り去っていきました。
【承】もののけ姫 のあらすじ②
西の国にあるタタラ場では、シシ神の森に住む山犬モロの一族と長い間戦っていました。
タタラ場では独自の石火矢を作り、それを使用することで神々を退けていました。
その石火矢の銃弾は、エミシの村を襲ったタタリ神の体から出てきた礫と同じものでした。
アシタカがタタラ場へ来たその日、モロの娘であるサンが単身タタラ場に乗り込み、エボシを殺そうと襲い掛かります。
エボシを憎むサン、サンを憎むタタラ場の人間たちに怒りを覚えたアシタカは、戦うサンとエボシを止め、タタラ場の者たちに「憎しみに身を委ねるな」と叫びます。
タタラ場の女から石火矢の銃撃を受けながらも、サンを森へと返すためアシタカはタタラ場を後にしました。
その後もタタラ場の人間たちと森の神々たちの戦いは止まらず、新たに鎮西からやってきた巨大な猪神である乙事主とその一族、ジコ坊率いる唐傘連の者たちも加わり、戦いは人間と神々との全面戦争へと激化していきました。
戦いの中で深手を負った乙事主は、サンとともにシシ神の池へと向かいます。
シシ神の池ではエボシやジコ坊たちが待ち伏せていました。
ジコ坊の狙いは万病に効くというシシ神の首です。
現れたシシ神に向かって、エボシはシシ神へと石火矢を放ちました。
【転】もののけ姫 のあらすじ③
エボシの放った石火矢はシシ神の首を吹き飛ばしました。
首を飛ばされたシシ神の体の中から黒い液体があふれ出し、周囲に飛び散ります。
アシタカやサンはドロドロを避けますが、ジコ坊の部下たちはドロドロに包まれ、森の木々にも付着。
ジコ坊の部下たちは力なく倒れこみ、森の木々は枯れコダマたちが上から落ちてきます。
ドロドロに触れると命を吸い取られてしまうのです。
エボシはジコ坊に首桶を持ってくるように指示。
すると、力尽きていたはずのモロが首だけで動き、エボシの右腕を噛みちぎりました。
一族の仇に一矢報いたモロはそのままドロドロの中に飲まれていきました。
倒れたエボシを支え、途方にくれるゴンザのもとへアシタカがやってきて、池の中心にある小島に二人を連れていきます。
エボシの手当てをするアシタカとゴンザ。
シシ神に首を返すため、サンに力を貸してほしいと頼むアシタカですが、エボシを助けたアシタカをサンは拒否。
アシタカの胸に玉の小刀を突き刺しますが、アシタカは優しく受け止め、サンを抱きしめます。
「もう終わりだ」と嘆くサンに、「まだ終わらない。
私たちが生きているのだから」とサンを励まし、再度「力を貸しておくれ」と頼みます。
【結】もののけ姫 のあらすじ④
アシタカやサンはシシ神に首を返すため首を持って逃走したジコ坊たちを追いかけます。
ジコ坊たちはデイダラボッチに追われながらも森の中を逃げ回りますが、夜が明ける直前でアシタカたちに追いつかれます。
首を返すように言われるジコ坊ですが、「夜が明ければこいつは消える」と首を返しません。
アシタカは「あなたを殺したくはない」といい、再度首を返すように言いますが、ジコ坊はアシタカに蹴りかかり、部下の一人もサンに刃物で襲い掛かります。
サンは部下の一人を倒し、首の入っている桶を持つジコ坊の部下に迫りますが、部下たちは迫りくるデイダラボッチを恐れ、首桶を手放します。
首桶は坂を転がり、坂下の岩の上で止まりました。
岩のまわりを黒いドロドロで囲まれ、アシタカやサン、サンに襲いかかった部下は岩に追い詰められました。
アシタカは再度ジコ坊に「人の手で返したい」といい、観念したジコ坊は首桶を開け、アシタカとサンは二人でシシ神に首を返しました。
首がシシ神に戻ったと同時に朝日が上がり、日を浴びたシシ神が消えてしまいました。
シシ神が倒れた瞬間、突風が辺りに吹き、ゴミや家屋が山の向こうへと飛ばされていきました。
しばらくすると、シシ神によって枯れた山は緑を取り戻し、自然豊かな里山へとなったのでした。
アシタカはサンとの別れの際に、サンは森で、自分はタタラ場で暮らそう、ともに生きようと話します。
そのころ、蘇った森の中で小さなコダマが一匹、カラカラと首を鳴らしました。
もののけ姫 を観た感想
もののけ姫はスタジオジブリの映画の中で一番好きな映画です。
この映画のキャッチコピーは、「生きろ。」
自然の生き物たち、森で暮らす神々たち、タタラ場で暮らす人々、それぞれの立場のものたちが懸命に生きている姿が力強く描かれており、自分もこうありたいと思えるとても素晴らしい映画だと思います。
また、絵がとても綺麗で、森や水などがリアルでとても迫力があります。
登場するキャラクターもとても魅力的です。
私が好きなキャラクターはアシタカです。
アシタカは呪いを受けた影響で腕力が格段に上がっていて、10人がかりで上げる門を一人で開けたり、弓矢で人の首を引き飛ばします。
侍が放った矢を素手で止めることもでき、とてもかっこいいです。
この映画をテレビではなく、映画館で観ることができたのは私の誇りです。
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