「プロジェクトA」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ジャッキー・チェン

プロジェクトA

監督:ジャッキー・チェン 1983年にゴールデン・ハーベストから配給

プロジェクトAの主要登場人物

ドラゴン(ジャッキー・チェン)
主人公。海上警察の部隊長。正義感溢れるが、感情に流されてトラブルを起こす事がある。武術に優れている。

ジャガー(ユン・ピョウ)
ドラゴンのライバルに相当する存在。陸上警察の部隊長。真面目で厳しい性格だが、臨機応変に対応できる。武術に優れると共に兵器の扱いにも長けている。

フェイ(サモ・ハン・キンポー)
ドラゴンの旧知。泥棒をして生活し、闇社会とも繋がりがある。お金儲けに命をかけるが、友情を優先する。体格・武術に恵まれている。

サン(ディック・ウェイ)
海賊の親分で作中のラスボス。驚異的な肉体を持ち作中最強の存在。

プロジェクトA の簡単なあらすじ

まだ香港がイギリス領土内であった20世紀初頭時のお話です。

海には海賊がはびこっており悪事を働いていました。

それを退治する為に海上警察がいましたが、彼らは弾薬等を消耗するばかりで海賊のアジトすら見つけられない状況でした。

今回こそは、と海賊退治の計画を練りますが警察内に内通者が情報をリークしていたせいで出撃前に船が爆破されてしまいます。

上層部の信頼すら消えうせてしまった海上警察の部隊長・ドラゴンは境遇にもめげずに打倒海賊の信念は捨てないのでありました。

プロジェクトA の起承転結

【起】プロジェクトA のあらすじ①

出撃前に撃沈される

海賊退治に燃える海上警察のドラゴンは、チー総監に依頼をして弾薬や武器の配給を依頼します。

チー総監は陸上警察に甥(ジャガー)がいたり、これまで何度も海賊退治に失敗している海上警察を見てきたこともあり、陸上警察寄りの考えを持っていましたが、平等に物事を考えられる性格であったので許可をします。

ドラゴンは次の日に出撃を決め、部下達を集めて飲み会を開きましたが、酒場には陸上警察も集まっていました。

仲の悪い2つの組織はちょっとした事から殴りあいの喧嘩になってしまいます。

陸のジャガーと海のドラゴンらの警察の喧嘩は結局、チー総監が止めにくるまで続いてしまい、上層部から不安の声が漏れ出してしまいます。

翌日出撃前の集会で警察の総督の前で決意と熱意を述べて海賊を退治してくるまでは帰還しないと意気込んで出発しようとする矢先、海賊に戦艦を爆破されてしまいます(警察内に内通者がいます)。

完全に信頼を失った海上警察達は任務を取り上げられ、解散されて陸上警察に編入されてしまうのでした。

【承】プロジェクトA のあらすじ②

正義感は警察手帳より強く

海上警察は解散され陸上警察に編入されました。

ドラゴン隊長はジャガー隊長の部下になり、厳しい訓練を受けることになります。

訓練を受ける中でジャガーに反骨精神のある隊員が、手榴弾でジャガーへ仕返ししてやろうと企むこともありながらも、徐々に仲間意識が芽生えていきました。

今回ジャガーに与えられた任務は麻薬取引で犯罪歴のある人物の逮捕。

ドラゴン達を引き連れて潜伏先であるVIPクラブに正面から入ります。

クラブのスタッフは確かに犯罪者をかくまっていましたが、取調べや警察に協力をする事を許しませんでしたが、警察の権力を使ってなんとか調べる事は出来ました。

ドラゴンはスタッフの怪しい行動に目をつけて奥の部屋に潜入していた犯罪者を発見しましたが、当然犯罪者も店も抵抗をします。

クラブのオーナーは警察に通報し、現われたのはチー総監でした。

チー総監はクラブに対して謝罪するようにドラゴンに要求しますが、ドラゴンはプライドが許さず辞職する、といって警察手帳を捨てて犯罪者を確保するのでした。

辞職したドラゴンは警察に戻るつもりはなくそのまま警察署に戻りませんでした。

【転】プロジェクトA のあらすじ③

騙しあい

警察を辞職したドラゴンは町で旧友のフェイと再会します。

フェイは盗賊で、金儲けの為には手段を選ばない性格でドラゴンを騙して最新の銃を手に入れて海賊に売り飛ばそうと画策します。

銃の入手先は警察でした。

フェイはチー総監が海賊と内通していると偽情報を流してドラゴンを丸め込みます。

夜、銃を盗みに行った2人はチー総監を海に落として銃を手にしますが、ドラゴンの元上司の女の子がドラゴンへチー総監は内通していないと真実を伝え、ようやくドラゴンは「騙された」と理解しました。

逆にドラゴンは次はフェイを騙して、銃が警察の元に戻るように配慮しましたが、手に入るはずだった銃を求めて海賊がドラゴンとフェイを付けねらうようになり、ドラゴンはチー総監の誤解もあって身動きが取れない状況になってしまいます。

次第に追い詰められるドラゴンは時計台まで追い詰められ、海賊に銃を突きつけられ死を覚悟しますが、落下する決死の覚悟とジャガーの助力もあり命は助かり、警察署へ戻れることになりました。

【結】プロジェクトA のあらすじ④

プロジェクトA発動

海上警察のいなくなった海賊はやりたい放題でイギリスの旅行船を襲い軍の将軍を捕虜としました。

警察署長は将軍を返してもらえるように海賊と内通しようとしますが、ドラゴンの必死の説得で心を入れ替え、ドラゴンを救出部隊の隊長に任命します。

海上警察も復活し、ドラゴンは上官に向かい「プロジェクトAを決行する」とし出撃します。

ドラゴンは海賊への内通者・VIPクラブのオーナーを捕らえ、単身で海賊のアジトへ潜入します。

アジトの場所を伝書鳩で何とか仲間に伝えられたドラゴンは海賊の親分サンと接触します。

ジャガーは仲間を引き連れ海賊の船を爆破した後にアジトへ潜入し、そこに海賊のお宝を奪取しようとしたフェイも加わり、大乱闘が始まります。

歴戦の猛者ドラゴン・フェイ・ジャガーが同時で立ち向かっても、親分サンとやっとの戦いをしていましたが隊員の一人火星(マース)が手榴弾を用いてようやく親分を撃破します。

念願かなって海賊を退治した一行は大手振って帰還しようとするのですが、船を流す方角が分かっておらず遭難しかけるのでした。

プロジェクトA を読んだ読書感想

アジアの神秘ジャッキー・チェン自ら監督・主演の大冒険活劇です。

あの有名な時計台から落下するシーンもこの映画です。

随所に笑える場面と激しい格闘場面、スタントがちりばめられており映画の開始から終わりまで飽きることなく一気に鑑賞できます。

ジャッキー・サモハン・ユンピョウらは1人ずつが主演で映画を撮影できる程の俳優ですが、3人が集まったのはとてつもなく豪華に感じられます。

その3人が集まってすら倒しきれない海賊の親分ディック・ウェイの存在感も作品を大きくしています。

出演者達が身の危険を顧みずに演技し、映画20世紀最大の映画を遺してくれたことに感謝の念が絶えません。

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