【ネタバレ有り】転生したらスライムだった件1 のあらすじを全章ネタバレ解説!
著者:伏瀬 2014年6月6日にGCノベルズから出版
転生したらスライムだった件1の主要登場人物
リムル・テンペスト(りむる・てんぺすと)
三上悟の転生したスライム。様々なチート能力を持つ。暴風龍ヴェルドラにリルムと名付けられた。
暴風龍ヴェルドラ(ぼうふうりゅうヴぇるどら)
天災級の魔物で遥か昔異世界から召喚されたという勇者によって封印されている。
ランガ(らんが)
リムルによって父であるお頭を倒された牙狼族。リムルから名をもらったことで嵐牙狼族へと進化した。
シズ(しず)
仮面をかぶった謎の女性。炎の魔人・イフリートを宿している。
転生したらスライムだった件1 の簡単なあらすじ
会社員の三上悟は通り魔に刺され37歳の生涯を終えた……はずだったが刺され薄れる記憶の中頭の中に不思議な声が聞こえ、それに答える楊西気が付いたら目も見えなければ耳も聞こえない状態で自分がスライムに転生していることに気づきます。
序章「死亡~そして転生 」のあらすじ
後輩に相談があると呼び出された三上悟は、後輩・田村とその恋人と会っていました。
ここではなんだから場所を移そうと移動しようとした瞬間、悲鳴が聞こえました。
聞こえた方向を向くと、包丁を持った男が後輩・田村に向かっているのが分かった三上は、とっさに田村を突き飛ばして庇ったのですが、代わりに自分が刺されてしまい、その場に倒れてしまいます。
そして田村から本当は今日は三上にのろけに来たのだ、と伝えた田村に、それを許してやるから自分が死んだらパソコンのデータを完全に消して欲しいと頼みます。
それを了解した田村はそれでも心配そうな声で三上に駆け寄ります。
その同時、三上の脳内では不思議なことが起こっていました。
血を流すと人間って死ぬんだっけ?と思うと脳内で「血液のいらない肉体を生成、成功しました」との声。
様々な今の状況で起こっている暑さや寒さなどを考えているとそれに対する「スキル」というものを取得していくのです。
様々なスキルを手に入れつつ、三上は死んでしまいました。
1章「初めての友達 」のあらすじ
気が付いたら真っ暗で目も見えず、手を動かすにも動かない状態になっていた三上。
そこで一瞬パニックに陥るのですが、すぐに冷静になり自分の現状を把握しようとします。
触感はありました、でも自分がいるのはベッドの上ではないと知り次にずるりと動けました。
ですが違和感があるのです。
なんだか自分の体がモンスターな気配がする、と思った三上は自身の五感が正常になっているか試し、最後の食感を試そうとするとまた脳内で声が聞こえ<ユニークスキル『捕食者』を使用しますか?>と聞こえました。
田村の声が聞こえていた時から聞こえてきた声に謎が浮かぶのですが……。
自分が転生したのに気づきしばらく過ごすと何かに出会い魔力感知ができるといわれてできるようにり、教えてくれた声へ顔を向けるとそれはドラゴンだったのです。
そのドラゴンは遥か昔に勇者によって封印された暴風龍ヴェルドラ。
スライム三上はヴェルドラに様々なことを教えてもらい、友達になり、ヴェルドラから名前を、三上からはヴェルドラとの友情の証としてファミリーネームを付けあいました。
これでスライム三上はこの世界での名前をもらってリムル・テンペストとなったのです。
2章「ゴブリン村での戦い 」のあらすじ
洞窟の中で様々なモンスターと戦い、捕食して様々なスキルを手に入れていくリムルですがその中でも「水刃」というスキルがとても強力でそれだけで洞窟内のモンスターを余裕で倒せるくらい強いのです。
ですがその技を使う水の使用量がコップ1杯くらいなのでリムルが取り込んだ量だと無限と言っていいほど放てます。
そんな技や様々なスキルを手に入れたリムルはついに洞窟を出ます。
出て少ししたらリムルはゴブリンと出会います。
ゴブリンははリムルを「強キ者」と称しリムルに周囲を守っていたヴェルドラがいなくなり他のモンスターが攻撃を仕掛けてきて困っている、忠誠を誓うから助けてほしい、とのことを言ってきてました。
リムルはその願いを聞き、ゴブリンの守護者となり牙狼族と戦うことにしました。
リムルの策であっさりボスを倒し、捕食をし、そのボスの姿になり立ち去るか忠誠を誓うか、と聞き、牙狼族のボスの息子が忠誠を誓うといい、牙狼族が仲間となりました。
そのあとゴブリン達と牙狼族の一匹に名前を付け、魔力不足となって3日間寝込んでしまいました。
ゴブリン達も牙狼族たちも進化し、牙狼族は新しいボスとなったランガに名前を付けただけで個とし全として嵐牙狼族となりました。
リムルの方針により住宅をしっかりし防御もしっかりしようと考えます。
3章「ドワーフの王国にて 」のあらすじ
大きくなったゴブリンの集落の住居が粗末なのでドワーフ王国に行き人材を探しに行くことになりました。
行くのはリムルとランガ、そしてドワーフ王国に行ったことのあるというゴブタが選ばれました。
ゴブリンの足だと2カ月かかるそうですが進化したランガたちのおかげで3日で着きました。
ドワーフ王国は敷地内に入ると種族関係なくいさかい禁止なのですが外ではまだまだゴブリンだから、と馬鹿にされることもあるようで、リムルたちも人間に絡まれ、攻撃を受けるもランガが進化したことにより捕食したリムルの形態も進化したらしく、絡んできた人間の攻撃は全く聞かず、威圧をしたら絡んでいない人間まで巻き込んでしまい、一度牢屋に入れられることになってしまいました。
牢屋の中でどうしようか悩んでいると、看守のもとに回復薬が足りない、と訴えにきたドワーフが来ました。
それをしめしめと思ったリムルは自分がヴェルドラの森で捕食し作った回復薬を提供するから出して欲しいといい、出してもらいました。
その後腕の良い鍛冶職人を紹介してもらうのですが、今はショートソードを20本作らないといけない、それも納期が間に合うかわからないという状況なので難しい、と言っていたのですが、それをリムルがあっさりと作ってしまいました。
納品した後エルフのお店でお酒を飲んでいたら大臣に難癖をつけられました。
リムルは耐えるのですが武器職人カイジンが怒り大臣の顔を殴ってしまいます。
そして、職人が必要なら俺がなる、いいだろう?カイジンは言いました。
カイジンと一緒にいる3兄弟もカイジンとリムルのもとに来てくれることになりました。
その前に一応大臣を殴ったから拘束され、王の前で裁判を行われ、味方だと思っていた代理人に裏切られてしまい唖然とします。
その判決の後、もう一度の王とカイジンの話が行われた後の判決により、みな国外追放というリムルたちにとっては良い形でドワーフ王国を出ることとなりました。
……ゴブタを置いて、です。
その後、王は大臣にリムルが渡した回復薬の話をし、いい縁を結べそうだったのにそれをダメにした、過去、大臣が王に嘘をついていたといい、期待していただけに残念だと説明し、大臣に出入り禁止をしました。
4章「爆炎の支配者 」のあらすじ
ドワーフ王国から戻ったリムルはホブゴブリンたちに職人・カイジンたちを紹介しようとするがその前に客が来ているということで会うことになります。
そこには数匹のゴブリンが。
リムルの噂を聞いて仲間にしてほしいと来たのです。
めんどくさく思いましたが、のちの縄張り争いになる前に囲ってしまえばいいと判断し、許可をし、新しいゴブリン、それも500匹のゴブリンに名前を付けたのでまた魔力を使いすぎて眠ってしまいます。
この数なら引越して、新しく集落を作った方がよいとリムルは判断し、この世界の知識と自分のなんちゃって知識を職人の一人・ミルドに伝えます。
そして規模が大きくなったのでゴブリン達に階級を与え、各々に役割を与えたのです。
そしてゴブリンに新しい歴史ができたのです。
一方、人間としては暴風龍ヴェルドラがいなくなったことによって各国の動きがいろいろ出てきたので小国ブルムンドのギルドでは様子を見に行くことになり、選ばれたパーティリムルが洞窟を出る際にすれ違った人間でした。
洞窟の報告を聞いたら3日間休みを与え、次はそこを視察してこいと言われ、休みもほどほどに森に向かおうとしたとき、そのパーティ3人組は一人の女性とも男性ともわからない仮面をかぶった人に声をかけられ、同行を申し出され、それを許可をし、一緒に森の方へ向かうことにしました。
そのころリムルたちは様々な設備を作っていました。
順調です。
それを見て回っていたらリグルドに呼ばれ、行ってみるとそこには魔物に襲われたところを助け食料を奪われ困っていた人間がたので保護をし、空腹だったのでリグルドはその人間たちに食事を恵んでいたのでそれにリムルは感心しリグルドをほめました。
食事が終わった後、パーティはリムルのテントにやってきて自己紹介をし、疑うことを知らないのか自分たちの目的をぺらぺらと話す3人はヴェルドラが消えた影響を調べに来たと話していたらいきなり仮面をつけたシズと名乗った女性が呻き始めたのです。
シズの呻きが止まると周りに静寂が音連れ、いきなり召喚魔法が発動しシズがイフリートを呼び出したのです。
シズの仮面が壊れそこから表情を邪悪にゆがませた女性の顔が……。
シズは50年前に活躍したという伝説の爆炎の支配者だったのです。
リムルはリグルドにみなを非難させるように指示し、パーティは1匹を担当しリムルも何とかしようと大賢者に相談するが良い案は大賢者は伝えてくれず……その時にパーティメンバーの一人が氷の槍の魔法を使ったのを見て、それを自分に使ってもらいスキルを手に入れ、それでサラマンダーを倒しました。
3匹いたうち2匹は倒せたのですが1匹が自爆をしパーティが負傷をしてしまったのでランガに避難を任せ一人で戦うことにしたリムルですが、結構あっさりとイフリートの動きを止め、ユニークスキル捕食者を使いイフリートを捕食したのです。
かくして長い間シズを苦しめていたイフリートはリムルに捕食されたのでした。
終章「受け継がれる姿 」のあらすじ
シズはこの世界から逝きましたが、その前にリムルにリムルの生前の名を聞き、彼女は自分の本当の名を伝えました。
そして彼女はリムルに彼女の願いを伝えそれをかなえてもらったのです。
彼女の時代より未来にあたる同郷をみせてもらい、リムルに一つの目的を与えて……。
シズはこの世界が嫌いだっのです、だけど憎めなかったようです。
様々な思いが交差する中、シズはリムルに自分を食べてくれ、と頼んだのです。
この世界で死にたくない、この世界に取り込められたくない、と。
そして彼女を苦しめた男に復讐もすると約束をして。
彼女を捕食したリムルはシズの気持ちを思いつもシズを捕食したことにより人間に擬態できるのではないかと考え、やってみた結果、成功しました、がスライムに生殖能力はいらないと判断されたからか、はたまた捕食したシズが女性だったからか、リムルの股間はつるりとしていた。
リムルはそれにショックを受けるも受け入れることにした。
リムルは性別なしの人間の姿を手に入れました。
三上悟が転生した1匹のスライム、リムル・テンペスト。
このスライムを中心に世界は激動の時代を迎えることになったのです。
転生したらスライムだった件1 を読んだ読書感想
読みやすいですし描写もとても分かりやすいです。
転生した主人公が転生前の性別と逆になることや同じ性別のままというものは多くありますが、モンスター、しかも最弱と言われるスライムに転生するという設定はとても斬新です。
しかも死ぬときの脳内の謎の会話のおかげでチート能力まで身に着けてしまった主人公。
1巻で結構ヘビーな内容もありますし、ただ本編だけでなく、シズの記憶を垣間見ることもでき、いかに彼女が苦労したのか、いかに彼女が悲しんだのかがわかり切なくもなりました。
リムルも人間の姿をとれるようになり、今後は味覚がわからなかったとしても口からものを摂取できるようになったのでそこはよかったね、ですかね。
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