童話「すずの兵隊」のあらすじと結末を全編解説

すずの兵隊

【ネタバレ有り】すずの兵隊 のあらすじを起承転結で紹介

ごんぎつねの主要登場人物

男の子(おとこのこ)
おもちゃを贈られた持ち主。

すずの兵隊のおもちゃ(すずのへいたいのおもちゃ)
男の子に贈られたおもちゃ。冒険のような旅をする。

紙の踊り子(かみのおどりこ)
男の子の家にあるおもちゃ。すずの兵隊がひとめぼれをする相手。

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すずの兵隊 の簡単なあらすじ

ある男の子の家の中にあるおもちゃの物語。すずの兵隊と紙の踊り子。じっと見つめ合う二人は、ひょんな出来事から別れ別れになりますが、不思議なめぐりあわせで、素敵な結末を迎えます。

すずの兵隊 の起承転結

【起】すずの兵隊 のあらすじ①

男の子とすずの兵隊が出会う

むかし、ある男の子が、誕生日に25体のすずの兵隊をもらいました。

「あれ、一人だけ一本足だ。」

兵隊は大きなすずのスプーンを溶かして作ったものだったので、最後の兵隊をつくるときに、すずが足りなくなってしまったのでしょう。

一つだけ、足が一本しかありませんでした。

男の子は、そんなことは気にせず、すずの兵隊をテーブルの上に並べました。

テーブルの上には、たくさんのおもちゃがあり、その中に兵隊は自分と同じ一本足の人形を見つけました。

それは、紙でできた踊り子の人形でした。

「あの子も、僕と同じ一本足だ。

なんて美しい子だろう。」

踊り子は片足を高くあげて踊っていたので、一本足に見えたのです。

【承】すずの兵隊 のあらすじ②

すずの兵隊と紙の踊り子の出会い

兵隊は、いつもいつも踊り子を見ていました。

そして踊り子も、兵隊を見ていました。

ある日のことです。

男の子が兵隊を窓に並べると、突然強い風がふき、兵隊は真っ逆さまに窓から落ちてしまいました。

男の子は急いで探しにいきましたが、見つけることができませんでした。

兵隊を見つけたのは近所の子どもでした。

「ようし、この兵隊を船に乗せて遊ぼうぜ。」

子どもは紙で船をつくると、兵隊を乗せてどぶ川に流しました。

船は勢いよく流れていきます。

【転】すずの兵隊 のあらすじ③

突然の別れ、不思議なめぐりあわせ

船は、暗いトンネルをぬけ、大きな運河に落ちていきました。

紙の船はやぶれ、兵隊は水の中にほうりだされました。

水の中に沈んでしまうと思ったその瞬間、魚ががぶりと兵隊を飲み込みました。

どのくらい魚のおなかの中にいたでしょうか。

あるとき魚は激しく動いてから、急に動かなくなりました。

するとふいに、ぱあっと、兵隊の目の前が明るくなりました。

「まあ、すずの兵隊だわ。」

それは、男の子のお母さんの声でした。

魚はまな板の上で、料理されていました。

兵隊を飲み込んだ魚は、漁師につかまり、市場で売られ、男の子のお母さんが買ったのです。

【結】すずの兵隊 のあらすじ④

戻ってきたすずの兵隊の運命

不思議なめぐりあわせで、兵隊はもとの家に帰ってくることができたのです。

兵隊はまた踊り子に会うことができました。

「また会えてうれしいよ。」

兵隊が言うと、踊り子は答えました。

「おかえりなさい。

私もうれしいわ。」

ところが、いたずら好きの男の子がいきなり兵隊をつかむと、ストーブの中に投げ入れてしまいました。

兵隊は火で身体が溶けていくのを感じながら、じっと踊り子をみていました。

するとその時、風が吹いてきて、踊り子がふわっと舞い上がり、ストーブの中の兵隊のもとへと飛んできました。

翌日、ストーブの灰をかきだすと、ハートの形をしたすずの塊があったということです。

すずの兵隊 を読んだ読書感想

アンデルセンの童話です。

人間ではなく、おもちゃのすずの兵隊の気持ちになって読み、また、紙の踊り子の気持ちになって読み、炎の中で溶けてしまった兵隊はどんな気持ちだったのか、想像してみました。

とても不思議なめぐりあわせを体験したすずの兵隊のおもちゃ。

家の中にあるおもちゃにも、ここにくるまでにどんなストーリーがあったのか、気になってきました。

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