監督:鈴木雅之 2019年1月に東宝から配給
マスカレード・ホテルの主要登場人物
新田浩介(木村拓哉)
警察官。帰国子女で外国語が話せるという理由で、ホテルへの潜入捜査を任される。
山岸尚美(長澤まさみ)
フロントクラーク。辛抱強い性格で、新田のお世話係となる。
長倉麻貴(松たか子)
事件の犯人。視覚障碍者の片桐瑤子の変装をし、ホテルに侵入、過去の恨みから、山岸を殺害しようとする。
松岡高志(水間ロン)
長倉の恋人。妊娠させた後に長倉を捨てる。
マスカレード・ホテル の簡単なあらすじ
都内で三回の連続殺人が行われました。
どの事件次の殺害現場の予告があり、次の殺害現場は舞台のホテルです。
主人公はホテルへ潜入捜査する警察官の新田、そして、その新田のお世話係となるフロントクラークの山岸です。
クレームを付け、金銭の要求をする古橋、視覚障碍者と思われる老女の片桐瑤子、新田を狙い文句を付ける栗原など、次々と現れる怪しい客で、捜査は難航を極めます。
新田は問題から事件のヒントに気付きます。
連続殺人事件は、闇サイトで手を組んだ人が一連の事件に見せかけているだけでした。
結果、片桐瑤子は変装で、正体は長倉麻貴でした。
過去の流産した恨みから、山岸の殺害を目論んでいたのでした。
マスカレード・ホテル の起承転結
【起】マスカレード・ホテル のあらすじ①
都内で三回の連続殺人が行われました。
三回とも反抗の手口が異なっており、また、被害者の共通点はありませんでした。
しかし、どの事件でも犯人から謎の数字が残されておりました。
それは次の殺害現場の予告でした。
第三の事件の数字から次の殺害現場は舞台のホテルだということが分かりました。
そのため、ホテルへ大量の警察官が潜入捜査のため配置されることとなりました。
主人公はホテルへ潜入捜査する警察官の新田です。
新田は、帰国子女であり、外国語が話せるという理由で配置されました。
そして、もう一人の主人公は、その新田のお世話係となるフロントクラークの山岸です。
フロント係に誇りを持ち、仕事をしている山岸は、新田がフロントに立つことをよく思っていません。
見た目を変えるよう、髪型や服装を整えさせ、また、言動を変えるよう、細かく指示をするのでした。
しかしながら新田は、山岸の言うことを渋々しか聞いておらず、中々態度を改めないのでした。
【承】マスカレード・ホテル のあらすじ②
まず、古橋が表れます。
宿泊した部屋の片付けをしている際に、バスローブが見当たりませんでした。
そのため山岸は、持っているトランクを見せるように要求をしたのでした。
そこで新田はその行為をやめさせ、古橋を帰らせました。
新田は部屋に行き、隠されたバスローブを見つけました。
ホテルから疑われることにより金銭の要求がしたかったのではないかと考えました。
次に、視覚障碍者と思われる老女の片桐瑤子が現れます。
新田は目が見えないはずなのに触覚が失われる手袋をしてる点に気付きました。
その他、目が見えているのではないかと不自然な行動があったため、片桐を疑います。
しかし山岸は、片桐を疑うことなく接しました。
次に、栗原健治が登場します。
新田に部屋にトランクを運ばせた際にパソコンが壊れたとクレームを付けます。
中に入っているデータが失われたため、再度修復を要求します。
栗原が出掛けるため、部屋で新田に作業するように言いつけます。
また、きちんと部屋で作業をしているか確認するため、30分起きに新田の携帯電話を掛けるから部屋の電話から掛け直せと要求をするのでした。
無事にデータが修復でき、栗原がホテルから帰る際に、栗原は新田の元英語の先生であったことを伝えます。
授業時の恨みから、復讐をしてしまったことを謝ります。
最後は安野絵里子です。
館林という男からストーカー被害に遭っていると言い、もしチェックインしたら知らせて欲しいと言うのでした。
実は過去にも似たような事例があり、この時は女性がストーカーでした。
教えてはいけないため、そのような客はいないと追い返したのでした。
今回は館林が来たため、安野に部屋の番号を教えてしまいました。
結果安野は館林の妻で、館林はホテルで不倫をしていました。
離婚届を出すため、浮気現場を抑えたかったのです。
【転】マスカレード・ホテル のあらすじ③
ホテルに起こる問題から、新田は事件への糸口を見つけます。
まず、狙われているのはホテルの従業員も当てはまる点です。
犯人が客としてホテルに侵入、そして部屋に呼び出すと一対一の状況を作ることができるからです。
次に、新田は、なぜ栗原に部屋から電話を折り返すのか疑問に思っていました。
山岸は、部屋から折り返すことにより、栗原は部屋の電話を使ったことを知れることを教えます。
そこで、第一の殺害事件の容疑者のアリバイが解決できました。
容疑者は、元恋人と電話をしていたと証言したのですが、新田は携帯電話の登録情報を変えていたら、そのアリバイを崩せるのではないかと気付きました。
その予想は当たりでした。
容疑者のパソコンから、闇サイトが見つけられました。
三回の殺人事件は一人の犯行ではなく、闇サイトで募集した別々の人物の犯行であることがわかりました。
同じような暗号を置くことにより、一連の事件と見せていました。
この事件の黒幕はホテルで事件を起こす人だと気付きました。
【結】マスカレード・ホテル のあらすじ④
ホテルで結婚式が行われてようとしています。
主役の高山佳子宛にワインが送られてきました。
新田はそのワインを調べると毒物を入れた形跡がありました。
結婚式で事件が起こると思った警察は、結婚式を警備しました。
すると女装した男性がやってきました。
その男性を調べると、数字の書いた暗号を持っていました。
ただそれは、違う人に渡されただけであり、男性は高山のストーカーであることが判明しました。
一方山岸は、片桐がまたホテルに来ており、対応していました。
新田は同じ警察官であり、元相棒の能勢から、片桐が怪しいことを掴み、山岸が危険な状態にあることに気付きます。
その時山岸は部屋に呼び出されておりました。
片桐は長倉麻貴の変装でした。
以前、山岸に、ストーカーとしてホテルから追い出されたことを恨んでおりました。
その時長倉は、ホテルに宿泊していた松岡との子どもを妊娠しておりました。
しかし松岡は長倉を捨てました。
松岡がホテルから出てくるのを待っていた松岡は、子どもを流産してしまいます。
その時の恨みから、犯行に及んだとのことでした。
新田が助けに来たため、事件は無事解決しました。
マスカレード・ホテル を観た感想
最初から最後まで、ハラハラする展開が続きます。
客が出てくるたびに、この人が犯人で、何事もなく捕まってくれるように思いましたが、上手く行きませんでした。
新田は警察官なので安心して見ることができますが、山岸が宿泊客に部屋に呼び出されると安心できませんでした。
また、客とのトラブルを通し、新田と山岸が信頼できるバディへと成長していくところが見どころでした。
はじめ二人はとても歪みあっておりました。
ホテルマンらしくしてほしい山岸と、警察官として捜査したい新田です。
しかし、トラブルを通し、互いの立場を理解することにより、より良い関係へと成長しました。
最後まで飽きず、とてもおもしろい映画です。
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