夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

【ネタバレ有り】夜は短し歩けよ乙女 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:森見登美彦 2006年11月に角川書店から出版

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夜は短し歩けよ乙女の主要登場人物

黒髪の乙女
京都の学生。お酒が好きで、マイペース。

先輩
乙女に恋する、同じクラブの先輩。乙女に少しずつ近付こうとしている。

羽貫さんと樋口さん
先輩や乙女の前に度々現れる、同じ大学の先輩。とてもユニーク。

夜は短し歩けよ乙女 の簡単なあらすじ

アニメ化や舞台化もされた、森見登美彦さんを代表する超人気作品です。舞台はある京都の大学。同じサークルに所属する黒髪の乙女に、ある先輩は恋をします。なんとか彼女を手に入れようと、乙女の居場所を探して奔走する先輩。そんな先輩の気持ちはつゆ知らず、乙女はマイペースに日々を過ごします。乙女を追いかける先輩の元には予想外の出来事が次々起こり…!?

夜は短し歩けよ乙女 の起承転結

【起】夜は短し歩けよ乙女 のあらすじ①

夜の町にて

木屋町で行われた、クラブの先輩のお祝いの会。

にて、なかなか黒髪の乙女とお近づきになれない先輩。

解散後、黒髪の乙女はお酒を好きなだけ飲みたいと思い、ひとりで夜の街に繰り出します。

それをこっそりと追いかける先輩。

黒髪の乙女が最初に入ったお店は、木屋町のバーでした。

そこには、錦鯉を育てて売っているという東堂さんがいます。

東堂さんは乙女に、「偽電気ブラン」というお酒があることを教えます。

また、東堂さんは自分の人生の話を織り交ぜて乙女に様々な話をしながら、気付いたら乙女の身体を触りだしました。

そんな時、羽貫さんと樋口さんというふたりがそれに気づき、東堂さんを追い払います。

東堂さんは持っていた風呂敷をとっさに落としてしまい、そこにはなんと春画が入っていました。

東堂さんはただの助平親父だったのです。

そして、羽貫さんと樋口さんは、別の店で一緒にお酒を飲もうと乙女を誘います。

3人は「詭弁論部」の飲み会に紛れ込み、たらふくお酒を飲みました。

一方その頃先輩は、乙女のピンチを助けようとしたところ、暴漢に襲われ、ズボンをとられたところを東堂さんに助けられ、知り合いました。

一方乙女は偽電気ブランを飲むために、李白さんという人を探します。

そしてとうとう出会い、偽電気ブランの飲み比べに勝利します。

そのおかげで東堂さんの借金はチャラになりました。

濃厚な一晩を過ごし、乙女は「夜は短し歩けよ乙女」とひとりつぶやくのです。

【承】夜は短し歩けよ乙女 のあらすじ②

古本市にて

先輩は、下鴨神社の古本市に乙女が来ると聞きつけ、乙女とお近づきになるために偶然を装って遭遇する作戦をたてます。

そして、実際に乙女を見つけて駆けよろうとすると、少年にぶつかってしまいます。

慌てて謝り、アイスをごちそうしていると、乙女を見失ってしまいました。

一方乙女は、古本市の中で樋口さんと偶然出会います。

樋口さんは、古本市の神様の話を始めました。

神様にしっかりお祈りをしなかった人には、本を奪われるという天罰が下るそうです。

また、乙女はふと思いつき、小さい頃好きだった「ラ・タ・タ・タム」という絵本を古本市で探そうとします。

しかしなかなか見つかりません。

樋口さんに相談すると、李白さんが主催の「売り立て会」というものがあると言います。

そこには、様々な人物がそれぞれのお目当ての本を探しに集まり、厳しい試練を乗り越えたものだけがそれを手に入れられるというものでした。

中に入ると中央に炬燵があり、その上には火鍋が。

暑さと辛さに耐えながら最後までそこで食べていられたものが、目当ての本を手に入れられるのです。

先輩は樋口さんとの一騎打ちになんとか勝利し乙女の大切な絵本を手に入れたのでした。

しかしそこで、古本屋の神が現れ、全ての本を古本市に開放してしまいます。

そこで乙女が絵本コーナーで絵本を見つけ、そこには偶然先輩も居合わせたのでした。

予想外ではありましたが先輩は乙女と出会うことができ、ふたりは少しの時間を過ごしたのでした。

【転】夜は短し歩けよ乙女 のあらすじ③

学園祭にて

大学は、学園祭のシーズンになりました。

先輩は、乙女に会いに学校へ向かいます。

そこで友人の学園祭事務局長から「韋駄天こたつ」と「偏屈王」の話を聞きます。

「韋駄天こたつ」は構内の様々な場所に神出鬼没で現れるこたつ、そして「偏屈王」は、構内の路上で突然上演される、ゲリラ演劇のことでした。

事務局長は、学園祭の平穏を守るために主演女性を捕まえるのですが、その度に代役を立てられてしまうとのことでした。

一方乙女は、学内を歩いていると、偶然羽貫さんと樋口さん、そして「パンツ総番長」という人と出会います。

そこでしばらく「韋駄天こたつ」で語らいました。

その後、乙女は様々な出し物を巡る中で、「象の尻」という作品に心奪われます。

限りなく手触りを再現したというその作品に、乙女は強く興味を惹かれました。

そんな時、「偏屈王開演!」という声がします。

そこで、不在の主役の代わりに乙女が「プリンセス・ダルマ」として出演することに。

見事に代役を務め、拍手喝采を浴びます。

一方先輩は乙女を探し歩き、韋駄天こたつでパンツ総番長の名前の由来を聞きます。

パンツ総番長は、恋に落ちた女性を探していたのでした。

そして、偏屈王に出演していた乙女は事務局長に捕まってしまうのですが、そこで逃がしてくれたのは「象の尻」の受付、紀子さんでした。

紀子さんは乙女の身代わりとなって逃げてくれ、最後にパンツ総番長と出会います。

なんと、総番長が探していた恋の相手こそ、紀子さんだったのです!

【結】夜は短し歩けよ乙女 のあらすじ④

風邪の床にて

少しずつ乙女と距離を縮めたはずの先輩でしたが、なかなか恋は進展せず、先輩は思い悩みます。

乙女は少しずつ先輩に心惹かれていたのですが、先輩はそんなことを知る由もありません。

そして、京都中で風邪が大流行しているこの季節。

片っ端からみんなが風邪で寝込んでしまいます。

しかしそんな中でも黒髪の乙女は、風邪の神様から嫌われているようで、なかなか風邪を引きません。

黒髪の乙女は、様々な人のお見舞いに行きながら、ふと、街中でしょっちゅう出会う先輩が最近いないことに気付きます。

先輩も風邪を引いているのかもしれないと思い、乙女は、古本屋の少年から風邪に効くお薬を分けてもらいました。

その後、たまたま出会った羽貫さんと共に樋口さんの自宅に行き、大流行の風邪の根本は、あの「李白さん」であるということを聞きます。

そして、部屋の外では「李白さんの咳」と言われる竜巻が起こっていました。

乙女は李白さんに風邪薬を届けると、少しずつ咳はおさまります。

しかし、最後の一回大きな咳をすると、風邪の竜巻が起こり、乙女はそこに吸い込まれてしまいます。

一方先輩は自室で寝込み、夢の中で乙女と会い、竜巻の中で手をつないでいました。

目が覚めた後も手の感触は残っており、ふと見ると、横に乙女が座っていました。

乙女と先輩は少しお話をし、後日、一緒に珈琲を飲むのでした。

夜は短し歩けよ乙女 を読んだ読書感想

とっても可愛らしく、少し不思議な物語です。

それぞれの登場人物がとても魅力的で、文章を読みながら、ひとりひとりの風貌を想像するのがとても楽しく、その後にアニメを観るとより楽しめると思います。

おそらく京都大学であろう大学を舞台に、へんてこりんで可愛らしい人々が、どこか優しい喜劇を繰り広げる様子からは、様々な利害のない学生時代ならではの純粋な楽しみ、日々のなにげないきらめきを感じます。

最後まで名前が出てこない「黒髪の乙女」と「先輩」の淡い恋物語を中心に動くどたばたコメディーの中で、先輩の、まっすぐで、積極的なんだか消極的なんだかわからない様子にほっこりします。

読んだ後はぜひ聖地巡りを!

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