「四畳半神話大系」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|森見登美彦

「四畳半神話大系」

【ネタバレ有り】四畳半神話大系 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:森見登美彦 2008年3月に角川文庫から出版

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四畳半神話大系の主要登場人物

私(わたし)
本作の主人公。大学三回生。    黒髪の乙女とのバラ色キャンパスライフを夢見る男子学生。

小津(おづ)
主人公の友人。大学三回生。    およそ褒めるところが何一つないと言われる男子学生。    大学に在籍しているが勉学に励む様子はなく、あらゆるサークルなどに所属し縦横無尽に活躍しているらしい。

明石さん(あかしさん)
大学二回生。    理知的でクールな女性。蛾が苦手。

樋口師匠(ひぐちししょう)
おそらく大学に所属しており、八回生とウワサされている、年齢不詳の男子学生。    常に泰然、飄々としており、何に対しても動じない。    小津に「師匠」と慕われている。

四畳半神話大系 の簡単なあらすじ

主人公(私)は大学三回生になる男子学生。大学入学してからこの春までの二年あまり、実益のある事は何一つとしていないと嘆きます。それというのも、大学入学時のうかれた頭で入ったサークルや団体などが原因に違いないと主人公は考えるのでした。「もしもあの時、あのサークルを選んでいたら…、もしくは何にも所属しなかったら…」そんな4つの平行世界で、主人公はどのような大学生活を辿るのでしょうか。4つの短編が、同じようで少し違う平行世界を辿る青春ストーリーです。

四畳半神話大系 の起承転結

【起】四畳半神話大系 のあらすじ①

運命の選択

主人公は大学三回生。

入学してからの2年間、実益のあることなど何一つしてこなかったことを嘆いています。

それというのも、一回生の春が原因であろうと主人公は考えます。

当時ピカピカの一回生であった主人公は、これから巻き起こるであろうバラ色のキャンパスライフを夢見て大学構内を歩いていると、サークル勧誘のビラを沢山押し付けられてしまいます。

中でも気になったのは、映画サークル「みそぎ」、「弟子求ム」というビラ、ソフトボールサークル「ほんわか。」

どれを選んでも面白い未来が待っているに違いないと、主人公は考えます。

どれを選んでも良く、また何も選ばなくても良いという状態で、主人公は何を選ぶのでしょうか。

本作は4つの短編が収録されていますが、そのどれもが主人公「私」の平行世界です。

つまりここで何を選ぶかが、主人公の運命の分かれ道になり、その後のストーリーが変わってくるのです。

なぜ主人公は三回生の春にため息をつくことになってしまったのでしょうか、一回生の春をやり直し、挽回できるのでしょうか。

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【承】四畳半神話大系 のあらすじ②

付いて回る小津の存在

映画サークルに入ってみれば、一つ上の城ケ崎先輩という人物が独裁体制を築いていて馴染めず、ソフトボールサークルもぬるま湯の様な雰囲気に馴染めず、どこに行ってもなんだか孤立してしまう主人公。

しかし、それぞれのサークルで唯一小津という人物だけは、主人公と親しくなっていきます。

小津は大学に在籍しているものの、勉学に励むことはせず、様々なサークルや組織に所属し、縦横無尽に活躍している人物。

しかし性格はかなりのひねくれものでおよそ褒めることが何一つないのですが、何故か主人公とはウマが合い、主人公の唯一の友人なのでした。

主人公と小津は結託して、映画サークルの体制を崩そうと行動したり、ソフトボールサークルから抜け出そうと奮闘したりします。

その中で、小津が師匠と呼び慕う樋口師匠と出会うと、「明石さんとの縁結びに、君か小津を選ぼうと思う」という奇妙な提案をされたり、後輩の明石さんとは夏休みのアルバイトで出会ったことを思い出し、しかし何かを約束したことを思い出せず悶々したりと、怒涛の学生生活を送っていきます。

【転】四畳半神話大系 のあらすじ③

占い師に与えられた好機の印

一見楽しい生活を送っているように見える主人公ですが、勉学はイマイチ、夢見たバラ色のキャンパスライフとは程遠い生活です。

もっとマシな学生生活はなかったのだろうか、今からでも軌道修正して、バラ色キャンパスライフを送るにはどうしたらいいのか。

主人公が悩みながら、道端にいた占い師に助けを求めます。

占い師は、主人公が本当は真面目で才能ある人物であることを言い当て、とにかく好機を逃さないことが大事だと伝えます。

さらに詳しく話して欲しいと主人公が言うと占い師は、好機の印は「コロッセオ」であると言います。

そう言われても何も思い当たることのない主人公は、ひとまず「コロッセオ」を頭に入れながら生活をします。

4つの短編どれにおいても、「コロッセオ」というキーワードは共通のものとして登場しますが、それの意味するところはそれぞれ違っています。

ある時は食べかけのカステラの様子、時にはレポートの課題など……。

主人公はやっとコロッセオのキーワードに気付きます。

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【結】四畳半神話大系 のあらすじ④

賀茂大橋と蛾の大群

4つの短編すべてに共通する結末、それはズバリ、主人公と明石さんが恋仲になるということです。

主人公と明石さんが賀茂大橋に居ると、蛾の大群が横切ります。

明石さんは漫画のような叫び声を上げてしまう程に蛾が苦手なので、主人公はあくまで紳士的に明石さんを助けます。

それまでの関係がきっかけか、その後の主人公の行動がきっかけなのかは明記されていませんが、とにかく二人は付き合うことになり、主人公は念願のバラ色キャンパスライフを手に入れます。

最後の短編で主人公は、自室の四畳半が無限に続く世界に閉じ込められてしまいますが、その1つ1つの四畳半が少しずつ違うことに気が付きます。

それは自分の運命がちょっとしたことでいとも簡単に分岐してしまい、いくつもの可能性を選び取って生きていることを実感します。

大学一回生の春に選んだ行動によって運命は様々に変わっていきますが、主人公が占い師のヒント「コロッセオ」に気が付き、何かしらの行動を起こしたことで、バラ色のキャンパスライフを送るという目標を達成します。

四畳半神話大系 を読んだ読書感想

「四畳半神話大系」は、主人公「私」の独白のような文章で進んでいきます。

言葉選びがとても巧妙で、リズムよく軽快に読み進めることができます。

短編4つですが、共通する部分がとても多く、個性あるキャラクター達に愛着をもって最後まで読むことができると思います。

文庫で400頁ほどある作品ですが、読書が苦手、という方でも非常にとっつきやすい作品です。

京都が舞台とされ実際の地名が多く出てくるので、お近くにお住いの方や土地に馴染みのある方はなお楽しく読めるのではないかと思います。

一風変わったキャンパスライフを、個性豊かなキャラクター達と共に楽しめる一冊でしょう。

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