「カフーを待ちわびて」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|原田マハ

カフーを待ちわびて

著者:原田マハ 2006年3月に宝島社から出版

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カフーを待ちわびての主要登場人物

友寄明青(ともよせあきお)
主人公。雑貨屋「友寄商店」を営む。35歳で独身。

幸(さち)
ある日突然に明青を訪ねてきた女性。 美しい容姿で島民や観光客の注目を浴びる。

照屋俊一(てるやしゅんいち)
明青の小学生時代からの友人。ハイリゾート・コーポレーションの開発担当者。

新垣渡(あらがきわたる)
明青の小学生時代からの友人。 大阪で事業に失敗した後に島でアガリスク茸の栽培を始める。

おばあ(おばあ)
島で唯一のユタ。

カフーを待ちわびて の簡単なあらすじ

北陸を旅行した友寄明青が神社の絵馬に「嫁に来ないか」と名前と沖縄の住所を書いておくと、4カ月後にやって来たのは幸という女性です。

明青が幸との結婚を考え始めた矢先に、リゾート会社が送り込んできた女優と早とちりして手切れ金を渡して追い出してしまいます。

失踪した母と幼い頃の幸が一緒に暮らしていた過去を知った明青は、もう1度彼女に会うために島を旅立つのでした。

カフーを待ちわびて の起承転結

【起】カフーを待ちわびて のあらすじ①

 

北陸の絵馬と南方の小島

沖縄県の与那喜島で生まれた友寄明青の父親は漁の最中に事故死して、母は弟の死産のあとに失踪してしまいました。

同居していた祖母が28歳で亡くなった後は、戦前から続く家業の雑貨商を切り盛りしながら犬のカフーと暮らしています。

北陸の孤島・遠久島にあるリゾート・ホテルに島民40人あまりで旅行に行ったのは、明青が35歳になった時です。

高台には縁結びの神様で有名な飛泡神社があり、明青は絵馬に「嫁に来ないか。

幸せにします」と書いて奉納しました。

それから4カ月ほどたった6月の始め、いつものように夕食の後に郵便受けをチェックしてみると1通の青白い封筒を見つけます。

中の便箋には絵馬を見て明青と結婚することを決めたことと、近日中に与那喜島を訪れるつもりだと書いてあるだけです。

3日後に明青は自宅から浜辺へと続く道の途中に立つガジマルの木の下で、白い帽子とワンピースの女性から声をかけられます。

彼女こそが例の手紙の差出人・幸で、その日のうちからひとつ屋根の下で明青との共同生活がスタートしました。

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【承】カフーを待ちわびて のあらすじ②

 

押し寄せる開発の波

幸が与那喜島に来てから1週間ほど経過した頃には、明青の暮らしにも少しずつ変化が訪れるようになりました。

食事を作るのが苦手な幸に代わって、店の食料品を使って朝食を準備するのは明青の役割です。

ビーチサンダルやサンオイルの売り上げが伸びる7月に入ると、明青の店は大忙しで昼間の店番は幸が代わってくれます。

大繁盛のうわさを聞き付けてやって来たのは、明青の幼なじみでいま現在はリゾート開発会社に勤務している照屋俊一です。

俊一は人口がわずか800人の与那喜島に年間客数が50000人の観光施設を誘致するつもりで、立ち退きに反対している明青はあまり会いたくありません。

俊一は幸と結婚して家庭を持つことと、土地と建物を開発会社に高値で売却して新居を構えることをアドバイスします。

反対派は明青を入れて残り3世帯、明青の自宅の裏に住んでいて今年86歳になるユタのおばあ、南の浜でダイビングショップを経営する田中庄司。

特に環境保護に熱心でダイバーたちからの反対署名を集めて議会にも提出した庄司は、推進派から露骨な嫌がらせを受けていました。

【転】カフーを待ちわびて のあらすじ③

 

おばあの最後の願い

拓司が石垣島へ引っ越すことになり、いよいよ立ち退き反対派は明青とおばあのふたりだけになってしまいました。

さらにはフェリーで出かけていたおばあが心筋梗塞で倒れて、そのまま本土の救急病院に入院することが決まります。

なんとか一命は取り留めましたが、健康な血管を移植するバイパス手術のために那覇の総合病院に転院しなければなりません。

しかしおばあは那覇へ行くことも手術を受けることも拒否をして、生まれ育った島で天寿をまっとうするつもりです。

主治医に無理を言って10日ほどで退院させてもらい、与那喜島へ帰ってきたおばあは明青にふたつのお願い事をします。

ひとつは移転に賛成して自分の家をリゾート会社に売ること、もうひとつは幸と結婚して彼女を幸せにしてあげること。

明青が移転する条件として俊一に提示したのは、おばあを引き取って幸と3人で暮らすことが出来る新しい家です。

移転の家や新店舗の建設が進んでいく中で、明青は幸の正体が借金を返済するために俊一に雇われた女優だという話を聞いてしまいました。

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【結】カフーを待ちわびて のあらすじ④

 

ふたりの帰りを待つカフー

もう俊一から前金で50万円、成功報酬として50万円を約束されていることを知った明青は手切れ金として100万円を幸に渡して島から出ていってもらいます。

11月にはおばあが亡くなって、親類がいないために彼女の遺骨は友寄家のお墓で引き取ることになりました。

初七日が終わって店を閉店する日に真相を教えてくれたのは、明青とも俊一とも小学生の頃からの友人である新垣渡です。

俊一が雇った女優は頭金の50万円だけ受け取って別の男とハワイに駆け落ちしてしまったこと、与那喜島には一歩も足を踏み入れていないこと。

翌週には幸からの1通の手紙がポストに入っていて、彼女の父親と明青の母親が短期間だけ同棲していたことが書かれていました。

子供の頃に与那喜島と明青の話を散々に聞かされてきた幸は、遠久島のホテルで配膳係として働いている時に絵馬を見て会いに来た次第です。

手紙の最後には短い間でも島の暮らしを体験できたことへの感謝の気持ちと、明青を心から愛していたという文面で締めくくられています。

手紙を読んだ明青は日本全国を旅してでも幸を見つけ出し、ふたりでカフーの待っている島へ帰ることを誓うのでした。

カフーを待ちわびて を読んだ読書感想

沖縄の豊かな空と海に囲まれている小島の風景が、読んでいるだけで自然と頭の中に思い浮かんできました。

昔から住んでいた島民たちが、リゾート事業の進出によって立ちのき迫られているほろ苦い実情も垣間見ることができます。

ガジマルの木の下で主人公の友寄明青が、白の帽子とワンピースを身にまとった幸とすれ違うシーンが鮮烈です。

瞬く間に島のアイドルとなってしまう幸の華やかさと、不器用な彼女のために手料理を振る舞う明青の優しさには心温まりました。

やがては訪れることになるわかれが切ないですが、再びめぐり会えるかのような期待感をにじませたラストが感動的です。

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