「麻雀放浪記(二) 風雲編」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|阿佐田哲也

「麻雀放浪記(二) 風雲編」

【ネタバレ有り】麻雀放浪記(二) 風雲編 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:阿佐田哲也 1979年9月にKADOKAWAから出版

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麻雀放浪記(二) 風雲編の主要登場人物

私(わたし)
物語の語り手。「坊や哲」の名で恐れられる百戦錬磨の麻雀打ち。

小道岩吉(こみちいわきち)
露店商。

クソ丸(くそまる)
破戒僧。

江島多加子(えじまたかこ)
クソ丸の愛人。愛称は「ドテ子」

八代ゆき(やしろゆき)
三ノ宮の麻雀クラブ「紅鶴」のママ。

麻雀放浪記(二) 風雲編 の簡単なあらすじ

ドサ健や出目徳との上野での死闘から3年、20歳を過ぎた私は相変わらず「坊や哲」の通り名で麻雀に明け暮れています。新宿の盛り場でトラブルを起こして警察のお世話になった私を救い出してくれたのは、流れるように生きるひとりの露天商人です。逃げるように東京を脱出した私は、大阪を舞台に更なる戦いを繰り広げていくのでした。

麻雀放浪記(二) 風雲編 の起承転結

【起】麻雀放浪記(二) 風雲編 のあらすじ①

西へ西へと博打の旅

上野から新宿を稼ぎ場にしていた私でしたが、ぼったくりバーで騒ぎを起こした末に留置場に入れられてしまいました。

身元保証人になってくれたのは小道岩吉というステテコ姿の露店商で、彼に誘われたのを機会に見知らぬ土地で暮らしてことにします。

御殿場から三島へと東海道沿いをオート輪で移動しながら、行きずりの相手と道端で博打を打つ毎日です。

沼津の旅館では40歳前後かと思われる旅の僧侶・クソ丸と、 その連れ合いで「ドテ子」と呼ばれている若い女性と雀卓を囲みました。

関東の長麻雀ではなく関西地方の「ブウ麻雀」という慣れないルールのために苦戦を強いられますが、 私たちは何とかクソ丸とドテ子に打ち勝ちます。

夜汽車に乗って朝まで花札をするというクソ丸とドテ子の話を聞いた途端に、私は居ても立ってもいられません。

この日までの日当を受け取って岩吉に別れを告げた後に、沼津駅を真夜中の1時すぎに出発する大阪行きの鈍行列車に乗り込みました。

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【承】麻雀放浪記(二) 風雲編 のあらすじ②

道頓堀での激戦

梅田駅のホームに降り立った私はクソ丸から紹介してもらった、道頓堀の麻雀クラブ「白楼」を紹介されました。

たったひとりで乗り込んで役満「大三元」で決着はついたはずですが、取り分を回収する前に対戦相手の3人はトイレの窓から逃走してしまいます。

一文無しとなった私に心斎橋の交差点付近で声をかけてきたのは、クソ丸と別れて追いかけてきたドテ子です。

若干22歳にして数多くの男たちの間を渡り歩いてきたドテ子は、親から貰った本当の名前を思い出すことが出来ません。

私は小学生時代に憧れていた1学年上の美少女、江島多加子の名前を彼女に与えて相棒にしました。

再び舞い戻った白楼で私は、東京の雀荘から新規店舗進出を任されたマネージャーというはったりをかまして常連たちを仲間割れさせます。

前回取り逃がした分を上回るほどの戦果をあげた私とドテ子のコンビは、兵庫県のブウ麻雀はまたひとつルールが派手で面白いという話を聞いて興味津々です。

【転】麻雀放浪記(二) 風雲編 のあらすじ③

思わぬ場所であの人との再会

神戸市三ノ宮は意外に大きな盛り場で、紅鶴という名前の麻雀クラブは古い洋館が立ち並んでいる山手方面にありました。

紅鶴でひと勝負楽しむためには、予め目印として口紅水仙の花束を持って行かなければなりません。

花売り娘の真似事までしてドテ子は口紅水仙を手に入れてくれたために、余所者の私でもすんなりと中に入ることが出来ます。

客たちから紅鶴のママとして親しまれているのは、以前に銀座でアメリカ兵向けの高級賭博を開いていた八代ゆきです。

3年ぶりの対面になり30代に届くはずでしたが、その美しさと気丈さは衰えることはありません。

彼女の現在のパトロンは、六甲山のホテルに泊まって豪遊中の「会長さん」と呼ばれる老紳士でした。

ゆきのお供として会長さんの相手をさせられますが、あくまでも接待麻雀なために勝負師の私は物足りなさを感じてしまいます。

会長さんが東京へ帰る最終日、朝早くからホテルのロビーに呼び出された私が見たのはドテ子とクソ丸の姿です。

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【結】麻雀放浪記(二) 風雲編 のあらすじ④

神も仏も恐れぬ雀士たち

会長さんのハイヤーに便乗させてもらい、一向は京都の大恩寺というお寺に麻雀目当てで向かいました。

かつては特権階級の庇護を受けていたこのお寺も現在は財政難で、違法な博打にまで手を出しています。

牌には「ガン」という特殊な印が刻まれているために、普段から触り慣れている坊主たちの方が圧倒的に有利です。

ドテ子はわざと足を引っかけて賭博場のスタンドを倒し、部屋の灯りを薄暗くして牌のガンを浮かび上がらせます。

勝負は私たちの勝ちとなりますが、寺側は1週間後に権々会というお祭りを控えているためにお金がありません。

勝ち金を払ってもらえない私たちは阿弥陀如来像や巻物などの文化財を夜のうちにトラックで運び出し、寺院の門前に放置してしまいます。

朝になれば近隣住民が騒ぎ出し、大恩寺が寺としての機能を失っていることが表沙汰になるでしょう。

その騒ぎを見届けることなく、私とドテ子は東京行きの国鉄に乗り込みます。

私の切符は梅田から十三間の最短距離でしたが、キセル乗車をしてでも東京へ戻ることを決意するのでした。

麻雀放浪記(二) 風雲編 を読んだ読書感想

舞台を東京から関西地方へと移行して繰り広げられていく、坊や哲の更なるバトルに引き込まれていきました。

戦後間もない阪神ビルや曽根崎に、梅田の闇市の活気あふれる街並みにも味わいがあります。

旅の途中で道連れとなるギャンブル好きの僧侶・クソ丸や、根無し草のように生きる「ドテ子」こと江島多加子などの新キャラクターも魅力的です。

前作「青春篇」と比べると出番こそ少ないものの、主人公と愛憎半ばする八代ゆきとの再会シーンは鮮烈に焼き付きます。

最短距離の切符を握りしめて帰郷を決意するクライマックスには、次なる激闘への期待感が伝わってきました。

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