「死神の浮力」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|伊坂幸太郎

死神の浮力

【ネタバレ有り】死神の浮力 のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:伊坂幸太郎 2013年7月に文藝春秋から出版

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死神の浮力の主要登場人物

千葉(ちば)
主人公。人間の生き死にを決める死神。

山野辺遼(やまのべりょう)
小説家。娘・菜摘を殺され妻の美樹と共に復讐を企てている。

本城崇(ほんじょうたかし)
殺人犯。両親の遺産を受け継いで優雅に暮らす。

香川(かがわ)
本城を調査する死神。千葉の同僚。

箕輪(みのわ)
遼の担当編集者を経て現在は週刊誌記者。

死神の浮力 の簡単なあらすじ

死神の千葉の仕事は、対象となる人間に死を与えるべきか否かを判定して報告することです。調査期間は1週間で「見送り」であれば助かりますが、「可」であればその人間は8日目には死ぬことになります。今回の対象者は娘を殺害された作家の山野辺遼で、復讐を企てる彼とその妻・美樹に傍観者であるはずの千葉自身も巻き込まれていくのでした。

死神の浮力 の起承転結

【起】死神の浮力 のあらすじ①

復讐に燃える夫婦と見届ける死神

1日目、山野辺菜摘への殺人容疑で拘留されていた本城崇に無罪判決が下されました。

菜摘の父・遼の自宅はマスコミに取り囲まれていましたが、千葉はインターフォン越しに「情報を持ってきた」と告げて中に入れてもらいます。

娘の敵討ちを計画する遼と妻の美樹に千葉が打ち明けたのは、釈放された本城が潜伏中のホテルの場所です。

2日目、山野辺家で1泊した千葉は本城を拉致しに行くつもりの山野辺夫妻に同行させてもらいました。

遼の幼稚園時代の同級生であり弟が本城によって自殺に追い込まれたという千葉の身の上話を、遼たちは余り信じていません。

しかし千葉が側にいるだけで、不思議な安心感があることだけは確かです。

ホテルの客室には週刊誌の記者が待ち構えていましたが、千葉が装着していた手袋を外した途端に気絶してしまいます。

邪魔者が居なくなった後に遼が防犯スプレーを吹き付けて美樹がスタンガンを押し当てる手筈でしたが、寸前で本城に逃げられてしまいました。

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【承】死神の浮力 のあらすじ②

死神同士のネットワーク

3日目、千葉は深夜営業の音楽が聴ける喫茶店を訪れて香川に話しかけます。

彼女は姿形こそはごく普通の人間の女性ですが、千葉と同じく調査部に所属する死神でした。

今回の対象者・本城に対して、香川は「可」でも「見送り」でもなく「20年延長」を宣告するつもりのようです。

香川はホテルから逃走した後の本城の居場所も既に確把握していて、佐古という名前の高齢男性が住んでいる世田谷区内にある大きな一軒家でした。

ふたりに血縁関係はないものの、佐古はどうやら本城に弱みを握られているようです。

4日目、千葉から佐古の住所を教えてもらった遼と美樹は家の前まで様子を見に行きました。

周囲には高い塀が張り巡らされていて、監視カメラも無数に設置しているためにそう簡単には中に入ることは出来ません。

佐古は独り暮らしで出不精なために、毎日の食事には宅配サービスを利用しています。

遼たちが思い付いた作戦は、宅配業者に成り済まして侵入することです。

【転】死神の浮力 のあらすじ③

被害者遺族から容疑者へ早変わり

5日目、遼たち3人は高齢者向け食事配達サービス「キッチンボックス」の店舗の前にいます。

遼がお店の前で腹痛騒ぎを起こしてスタッフを引き付けているうちに、千葉が裏口から事務所に忍び込んで制服とネームプレートを盗み出す計画です。

幸いにしてアルバイト店員・小木沼は、遼の小説の愛読者のために快く協力してくれました。

小木沼と配達員に変装した遼はインターフォンを押して、美樹と千葉は家の周りを見張っています。

玄関からは佐古が出てきましたが、カメラで本城に見張られているために助けを求めることが出来ません。

小木沼が渡したキッチンボックスの宣伝用チラシに佐古が書き残したのは、「今はまずい。

2時間後に来てくれ」というメッセージです。

指示通りに一旦引き揚げた一向は時間をおいて出直しましたが、居間には本城に毒を盛られた佐古が瀕死状態で倒れていました。

救急車を呼んで佐古は何とか一命を取り留めましたが、遼は「山野辺容疑者」としてニュースで報道されてしまいます。

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【結】死神の浮力 のあらすじ④

それぞれの死に方

6日目、遼たちは自宅ではなくもしもの時に用意してあったマンションに隠れていました。

突如としてスマートフォンに動画付きのメールが届き、送り主はこれまで3人に協力してきた箕輪です。

本城によって囚われの身となってしまった箕輪でしたが、千葉は動画から流れる「なつみ饅頭」のCMソングに気が付きます。

和菓子屋が入店しているビルの3階に監禁されていた箕輪を救出しますが、本城の姿はそこにはありません。

ダムから毒を流して全ての罪を遼に擦り付けようとする本城を、遼と千葉は自転車で追いかけます。

本城と千葉はふたり一緒に奥多摩湖へ転落してしまいますが、人間を遥かに超えた浮力を持つ死神の身体は沈むことはありません。

7日目、湖の底で本城は生き続けています。

香川によって寿命を保証された本城は、あと20年は死ぬことは出来ません。

千葉によって「可」と判定された遼は横断歩道を飛び出した見ず知らずの子供を助けて、安らかな死を迎えるのでした。

死神の浮力 を読んだ読書感想

人間の生死を冷徹に判定するはずの死神・千葉が、対象者と一緒に行動しているうちに人間らしさが芽生え始めていく様子が伝わってきました。

自分自身の役割にポリシーを持ちながらも、時には「仕事」をほっぽり出して音楽に夢中になってしまうシーンには笑わされます。

愛する娘を奪われて復讐に燃えている山野辺遼とその妻の美樹との、一向に噛み合わない会話のキャッチボールも不思議と心地よかったです。

全編を通して雨が降り続けて重苦しいムードが漂う中でも、冷酷非情な殺人鬼・本城崇に裁きが下されるラストが壮快感に満ちていました。

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