湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」のあらすじ&ネタバレと結末

白ゆき姫殺人事件

【ネタバレ有り】白ゆき姫殺人事件のあらすじを起承転結で解説!

著者:湊かなえ 2012-07 集英社出版

白ゆき姫殺人事件の簡単なあらすじ

しぐれ谷において、白ゆき石鹸を販売する会社「日の出化粧品」で勤める美人OL・三木紀子が殺害された。容疑者として浮かび上がってきたのは、彼女の同僚・城野美姫。紀子の死の後、美姫は突如として姿を消した。そのため、美姫が犯人であるということは、確実であろうとSNSで囁かれていった。フリー記者・赤星がこの事件に対して興味を持ち独自に調査を進めていく。彼は「日の出化粧品」の社員や容疑者・美姫の地元の人たちにインタビューを重ねていった。取材を進めていくにつれて、美姫が犯人であることを赤星は革新していくものの、真実は異なるものであった。なんと、美姫は事件の容疑者にしたてあげられていたのみであり、真犯人は別の女性で彼女は紀子の後輩にあたる人物・狩野里沙子であった。学歴のない紀子は大卒である里沙子にコンプレックスを抱いており、里沙子の弱みをつかんでは脅したり、彼女の容貌を非難したりと暴言を吐いたりしていた。紀子に恨みを募らせていった里沙子はついに、しぐれ谷において犯行に及ぶのであった。事件の真相が公表されたころ、美姫はホテルの一室で自殺を図ろうとしていた。しかし、事件の報道により、自らの潔白が証明されたことで、日常へと戻っていくのである。赤星はというと、真実とは異なる情報を流していたことにより、信用を失い落ちぶれていくのであった。

白ゆき姫殺人事件の起承転結

【起】白ゆき姫殺人事件のあらすじ①

はじまり

しぐれ谷の美人OL殺人事件。フリー記者の赤星はワイドショーの契約継続に躍起になっており、成果を求めていた。そんなところに舞い込んできたのがこの事件。そして、被害者女性の同僚が事件の後から姿をくらましているということも。知人である狩野里沙子の勤める日の出化粧品の社員が被害者だった。試しにツイッターでこの事件の内容を公表したところ次第にこのツイートは注目され始める。このネタは使える、そう判断した赤星はさらに調査を進めることにした。

【承】白ゆき姫殺人事件のあらすじ②

証言者たち

赤星は美姫の同僚や友人たちに話を聞くことにした。そこで、美姫は紀子に対して恨みを抱いていたことを知る。紀子は社内でも評判の美人で気の利く女性であった。そういった魅力的な女性であるため、もちろん男性からももてる。美姫の恋人も例外ではなかった。紀子に魅了された彼は、美姫に別れを告げ紀子と交際を始めることになった。また、社内でも美人な紀子に対しての周囲への態度は、美姫に対するものとは異なったという。そのことに関しても、美姫は紀子に恨みを募らせていったのではないか、と同僚たちは語っていた。美姫の友人は、彼女が殺人事件を犯すような人間ではないと擁護する。しかし、赤星は彼女たちの主張を真剣に受け止めることなく、ワイドショーにうけるような情報ばかりを流していくのであった。

【転】白ゆき姫殺人事件のあらすじ③

真実

ワイドショーでは美姫が犯人であることには確実であると報道されていた。しかしある日状況は一変する。警察の調査により、真犯人は里沙子であることが明らかになったのである。里沙子は、快楽を感じるがために、会社の商品を盗んでおりそのことを紀子に知られていた。かつ、紀子からそれをだしに脅されていたのである。それが殺人の動機であった。容疑者であるとされていた美姫は、里沙子の策略に乗せられて犯人にしたてあげられていたのだ。そして赤星もまた里沙子に利用されていた人間のうちの一人であった。

【結】白ゆき姫殺人事件のあらすじ④

ふたり

無実の人間を容疑者に仕立て上げた赤星。もちろんワイドショーの契約はただちに打ち切られた。美姫のもとへ赤星は謝罪に向かったが、彼女は不在であった。彼女の家族からは暴言を吐かれて追い返されてしまい、赤星は方を落として帰路についた。その途中、美姫と出会う。もちろんお互いはお互いの名前も知らない。「生きていればきっといいことがあります」。美姫は絶望に暮れる赤星に対してそう告げるのであった。そして二人はそれ以来、出会うことはないのであった。

白ゆき姫殺人事件を読んだ読書感想

インターネットやテレビの影響がこれほどまでに強くなっているのか、ということを実感しました。そもそもは注目されていない事件でしたが、赤星がネットで公表したことによって多くの人間がそれを目にして興味を持つようになりました。多くの人間が興味をもったことにより、テレビでも報道されたことによって、より多くの人間の知るところとなります。また人々は赤星の発信する情報を信頼して、美姫が犯人であるという確信を抱いていきます。事実は違うというのに。文字や画面上だけで情報をとらえているだけでは、やはり事実を見誤ってしまうことがあります。もちろん実際に触れていても間違った認識を抱いてしまうことは多々ありますが。人の生死にかかわるような情報に関しては、確かである情報以外はSNSで公表するべきではないと思います。なぜなら、その情報を信じてしまう人もいますし、広まっていけば多くの人に真実であると誤認されがちだからです。美姫が犯人なのか、そうではないのかと悩んでいた中で、最後のどんでん返しには、ハッとさせられました。

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