映画「白ゆき姫殺人事件」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|中村義洋

映画「白ゆき姫殺人事件」

監督:中村義洋 2014年3月に松竹から配給

白ゆき姫殺人事件の主要登場人物

城野美姫(井上真央)
本作の主人公。石鹸会社で働く地味な女性。殺人事件の容疑者ではないかと同僚たちに思われる。

赤星雄治(綾野剛)TV番組の制作会社に勤務する男。いちいち思ったことやできごとをツイートする。

三木典子(菜々緒)
しぐれ谷で殺された美人社員。

白ゆき姫殺人事件 の簡単なあらすじ

石鹸会社で働く美人の三木典子がしぐれ谷で殺された事件が起こりました。

テレビ制作会社に務める赤星は大学の同級生里沙子から、殺された典子と同じ会社に務めていて、犯人の目星が付いている聞きます。

これはチャンスと聞きこみを始めると、典子の同期の城野美姫が典子に恨みを抱いているという話を聞き、真相に近づいていきます。

白ゆき姫殺人事件 の起承転結

【起】白ゆき姫殺人事件 のあらすじ①

しぐれ谷の殺人事件

ある日、城野美姫の会社の同僚が長野のしぐれ谷の公園で殺され、犯人がわからないままネットで話題になっていました。

TVの制作会社勤務の赤星は、REDSTARというアカウント名で思いのたけをいちいちツイートする男でした。

大学の同級生里沙子から、赤星の元へしぐれ谷の事件について連絡が入ります。

里沙子をうっとうしく思っていた赤星でしたが、殺されたのは、里沙子の会社の美人の先輩・三木典子であると聞き、それをそのままツイートしていました。

白雪という石鹸が里沙子の会社の看板商品で、典子は沙子の教育係で典子は里沙子にプレゼントしたり食事に連れて行ったり可愛がっていました。

里沙子は、赤星に犯人について目星がついていると話します。

早速、赤星は里沙子に詳しい話を聞きにやってきました。

里沙子は、同期の満島栄美が城野美姫が犯人なのではと言っていると赤星に告げました。

典子と美姫は同期で、美しい典子と違って美姫は名前負けして地味で、比べられて嫌だったのではないかと里沙子は赤星に話します。

  

【承】白ゆき姫殺人事件 のあらすじ②

同僚たちの証言

さらに、美姫が付き合っていた人を典子が取った話、典子が亡くなる前日に先に帰る典子を美姫が車に乗せたところを見た人がいるという話もしますが、赤星にその話は想像だと言われてしまいます。

しかし、その事件後美姫は会社を休んでいて赤星も美姫が犯人ではないかと思い始めるのでした。

赤星は、満島からも証言を取ります。

満島は、美姫が普通じゃない雰囲気だというエピソードを話して、美姫が典子のボールペンを盗みそれを返すために車に乗せたと証言しました。

さらに赤星は、美姫の恋人の篠山にも聞き込みに行くと、実際はつきあっては居なかったけれど栄養が取れていない篠山を気にして、美姫はお弁当を作ってあげていたことがわかります。

そんな美姫を篠山は怖いと思っていました。

実際は、篠山は典子と付き合っていたのでした。

さらに、赤星は事件の前日東京へ向かう美姫を見た同僚からも話を聞きます。

赤星は、典子が芹澤ブラザーズのファンだとツイートすると、芹澤ブラザースの雅也が突き落とされて大けがしていう事故を知ります。

赤星は、いちいち事件の証言から得たことをツイートしつづけていました。

                    

【転】白ゆき姫殺人事件 のあらすじ③

里沙子にはめられて

赤星は、美姫が典子をしぐれ谷で追いまわし「あなたさえいなければ」といいながら刺し「鏡よ鏡白雪姫はもう居ない。」

といいながら火をつけた美姫を想像をしていました。

そして、この殺人事件の核心に一番近いのは自分だと意気揚々とツイートするのでした。

しかし、何者かが、「そこで立ち止まれそれ以上関わるな」とツイートします。

しかし、赤星はまるで美姫が犯人と仮定して、Sさんとして美姫のことを報道してしまうのでした。

一方で、名誉棄損で訴えると美姫をかばう人も現れて、赤星はネット上で不利になっていきます。

また、一方で子供の頃美姫は呪いの力があると噂されていました。

さらに、明神さまが火事になった時に火をつけたのも美姫だと噂されています。

その時、一緒にいた親友の夕子はそのまま引きこもっていました。

事件の前日典子は、芹沢ブラザーズのチケットを1枚持っているからと美姫に譲ってくれました。

美姫が行くはずでしたが、典子が急に自分が行くと言い出し、美姫は同僚の里沙子にそのことを話すと、風邪薬を飲ませてお酒を飲ませて眠った隙にチケットを奪うという作戦を立ててくれました。

寝ている典子を車に残して美姫は東京へ向かいました。

ファンが芹沢ブラザーズを追い混みあっている際階段で、美姫が芹沢ブラザーズの肩にふれた時、階段から落ちてしまいました。

美姫はネットで、自分の顔を見られた情報を知り焦ります。

と同時に典子が殺されたことをニュースで知るのでした。

ニュースでは、典子が車に乗っていたという情報が流れていました。

美姫は自分が車に乗せていたために焦ります。

【結】白ゆき姫殺人事件 のあらすじ④

真犯人は…

美姫は遺書を書き自殺しようとしたところ、ニュースから里沙子が容疑者になっていると知ります。

里沙子は手癖が悪く、会社の物をちょくちょく盗んでいました。

典子は、里沙子に対して嫌味でもあり親切でもありましたが、里沙子の手癖の悪さを指摘したのです。

里沙子は、美姫を利用して典子を追い詰め殺害したのでした。

さらに、里沙子は警察の目をそらすため大学時代の友人で制作会社の契約社員に連絡を取り、美姫が犯人のように仕向けたのでした。

ワイドショーの司会は、美姫を犯人のように報道したことを軽く謝罪しました。

その後もネットでの論争は終わりません。

美姫は泣きながら夕子とロウソクで交信するのでした。

後日、赤星が美姫の父の元へ謝りに行きます。

ネットで赤星も素性を明かされ攻められるのでした。

美姫が赤星を車でひきそうになり嫌なことがあり自分が自分でなくなると美姫にぼやきますが、美姫はきっといいことがあると励ましました。

赤星は美姫が誰が気が付かないのでした。

白ゆき姫殺人事件 を観た感想

ネットリテラシーを皮肉った話ですが、100%美姫が悪くないということでもなく、美姫がネットの餌食になってしまう理由もきちんとありました。

まさに火のないところに煙は立たないということです。

ラスト焦る美姫に嫌な気持ちになり、ギリギリのところで謎がとけてそのタイミングがとても良かったです。

もちろん里沙子が一番悪いのですけれど。

赤星みたいやネットの住人のように無意識に罪を犯している人は世の中にたくさんいると思います。

ラスト、土下座をしたのに赤星が美姫に気が付かないというところが、罪の意識の軽さを感じます。

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