監督:こだま兼嗣 1989年6月17日に日本ビクターから配給
シティーハンター愛と宿命のマグナムの主要登場人物
冴羽? (神谷明)
本作の主人公。東京新宿を根城にしているスイーパーで裏社会では凄腕のレベルの人物。女好きで美人に弱い。槇村香とコンビを組んでいる。
槇村香 (伊倉一恵)
冴羽?の現パートナー。本名は久石かおり。義理の父親が刑事で実の父親で犯人を追跡中に事故死。これが原因で幼少の頃、槇村家に引き取られた。髪が短いのと男性的な性格でよく男に間違えられる女性。
海坊主 (玄田哲章)
本名は伊集院隼人。冴羽?のライバルで同業者。現在は休戦し喫茶店で相棒の美樹と経営している。
野上冴子(麻上洋子)
警視庁特捜部の女刑事。香りの義理の兄である同僚の槇村秀幸を愛していたが、物語では槇村秀幸は故人である。
ニーナ・シュテンベルグ(岡本茉莉)
西ガリエラが誇る天才ピアニスト。顔も名前も知らない父親探しの依頼を冴羽?と槇村香にする。
シティーハンター愛と宿命のマグナム の簡単なあらすじ
極東破壊工作の情報を持った情報屋が殺され、事件を追いかける野上冴子。
同時期に天才ピアニストのニーナーと祖父のクラウスもピアノの演奏で来日する。
ニーナ—の父親探しの依頼で父親が東ガリエラの諜報員のヘルゼン大佐であることが判明します。
誘拐されたクラウスとヘリに飛び乗った槇村香を救出しにきた冴羽と海坊主達によって東ガリエラの特殊部隊が壊滅し東ガリエラの大使も本国の調査局長によって連行される。
冴羽とヘルゼン大佐がスイーパーとして一騎打ちをするが相討ちとなるも冴羽は運よく助かりヘルゼン大佐は死んだと思えたが冴羽の機転によりヘルゼンは命が助かり娘のニーナ—と人生を歩むことができるのでした。
シティーハンター愛と宿命のマグナム の起承転結
【起】シティーハンター愛と宿命のマグナム のあらすじ①
国際空港にキルヒマンと呼ばれる世界をまたにかける凄腕の情報屋を迎えに来た野上冴子と同僚の刑事達。
同時刻、西ガリエラが誇る天才ピアニスト、二ーナー・シュテンベルグとそのマネージャーで祖父のクラウスも到着します。
そんな一行を見つめる謎の男(ヘルゼン大佐)がいます。
ヘルゼン大佐に狙撃されことでキルヒマンは死に、所持していたアタシュケースを白人男性が持ち去ります。
その直後、情報屋であるキルヒマンが仕掛けた爆破事件が起こり、そのすきに空港を去るヘルゼン大佐と同時刻にニーナは祖父であるクラウスの眼を盗んで新宿へと向かいます。
冴羽と香は冷やかしで、喫茶店キャッアイで海坊主と相棒の美樹に会いに来ますが、そこにニーナ—が訪れ、顔も名前も知らない父親探しの依頼を冴羽達にお願いするのでした。
東ガリエラ大使館ではヘルゼン大佐と新任の大使が盗んだアタシュケースの中には極東破壊工作の書類が入っておらずさらにキルヒマン暗殺の件を責めますが空港の爆破事件はキルヒマンの仕業であることを見抜いたヘルゼン大佐の意見により責任は回避されます。
キルヒマンの接触した人物がニーナ—の祖父であるクラウスであることを突き止めた東ガリエラ情報部の報告に驚くヘルゼン大佐です。
冴羽と香の住むマンションで海坊主と美樹達と食事をするニーナ—ではあるが、あまりにもだらしない顔つきの冴羽と怖い顔をしている海坊主にがっかりするニーナです。
深夜、ホテルに帰ることを決意したニーナは香と一緒に車でホテルへ向かう途中に東ガリエラ諜報員と祖父のクラウスが公園内を歩いている所を見かけて声を掛けます。
諜報員がクラウスに何か武器を突き付けていると感じた香が諜報員にタックルをかまし、倒れる諜報員。
しかし、銃で香を牽制する諜報員に冴羽が公園に現れます。
【承】シティーハンター愛と宿命のマグナム のあらすじ②
東ガリエラ諜報員に銃を向けられてもさらに早打ちで諜報員の銃を撃ち落とす冴羽でしたが、林の中で待機していた銃を構えるヘルゼン大佐の存在に気づきます。
緊迫した中、ジープに乗った海坊主が現れ、冴羽と海坊主の異名に気づきその場を去るヘルゼン大佐。
その場面を見ていた新任の東ガリエラ大使の子飼いの男はガリエラ大使に見たことを報告します。
ホテルではクラウスとニーナーが合流し、冴羽が諜報員との関りについて話を聞きますがクラウスは知らんの一点張り。
護衛は海坊主に任せて刑事で野上冴子の妹である私立探偵の麗香に今回の件についての依頼をしますが、ホテルからあっさりと消えた冴羽を怪しんだ香が冴羽と麗香の前に現れ巨大なハンマーをくらわすのでした。
1夜明けてレセプション会場が行われるホテルに向かう冴羽と香。
ホテルの入り口で対峙する冴羽とヘルゼン大佐。
その2人を見ていた冴子からヘルゼン大佐のことを教えられ東側では赤い死神と呼ばれる凄腕の持ち主だと知ります。
クラウスと話をするヘルゼン大佐でしたが、ニーナ—が現れヘルゼン大佐のことに顔も名前も知らない父親の面影をみます。
東ガリエラ大使の子飼いの男がクラウスとニーナを連れ去ります。
場面が変わり、地下駐車場で話をするヘルゼン大佐と冴羽、そして野上冴子がキルヒマン暗殺とその理由について話をします。
香からニーナとクラウスが誘拐されたことを知ったヘルゼン大佐と冴羽達は追跡を開始し、先回りしたヘルゼン大佐が東ガリエラ大使の子飼いの男が運転する車のエンジンを狙撃します。
車がオーバーヒートを起こし、追いつた冴羽によってクラウスとニーナ達が救出されます。
【転】シティーハンター愛と宿命のマグナム のあらすじ③
冴羽達のマンションでクラウスにニーナ—の父親がヘルゼン大佐である事実を示しますが、しらをきるクラウスの前に麗香が現れヘルゼンの調査内容を明かしたことで、観念したクラウスは20年前にヘルゼン大佐ともう一人の男が、ニーナ—の母親であるソフィアと出会いヘルゼン大佐とソフィアが恋人になりますが、ヘルゼン大佐の諜報活動が露見し別れた後、ソフィアがニーナ—を出産した経緯を話します。
場面が変わり東ガリエラ大使と子飼いの男がニーナとクラウスの誘拐の失敗を報告し大使は特殊部隊の出動を要請するのでした。
天気が荒れ雨が降り出し、地下の射撃場で話をする冴羽とニーナー達だが、冴羽がマンション内の異変を察知します。
マンションに乗り込んできた東ガリエラの特殊部隊と銃撃戦になりクラウスが東ガリエラの特殊部隊に連れていかれヘリに香がしがみつき空の彼方へと消えていきます。
その出来事を見ているヘルゼン大佐とその部下の姿。
地下駐車場で話をする冴羽とニーナ—の会話の最中、冴羽がニーナ—のペンダントにマイクロチップが隠してあることに気づきます。
場面が変わり、豪華なアスレチックのエトランゼの建物で尋問を受けるクラウスと香ですが、その場にヘルゼン大佐と部下が現れ孫のニーナ—のペンダントにマイクロチップがあることを大使に話します。
地下の監禁場所に連れいてかれるクラウスと香にヘルゼン大佐も同行し香はヘルゼン大佐にニーナ—の母、ソフィアと別れた事実とニーナ—がヘルゼン大佐が父親であることを知ったことを告げます。
【結】シティーハンター愛と宿命のマグナム のあらすじ④
豪華なアスレチックのエトランゼに乗り込む冴羽と海坊主の二人です。
待ち受ける東ガリエラの特殊部隊を撃破していきエトランゼ内の銃撃戦に気づく香は冴羽の助けが来たことを知り笑顔を浮かべるクラウスは香りになぜそんな風にふるまえるのか尋ねるが、香は冴羽を信じているからといいます。
その言葉に過去の回想場面でクラウスがヘルゼン大佐に詰め寄りわかれるように強要したことが誤りだったと後悔するのでした。
海坊主によって建物が崩壊し特殊部隊も壊滅し、地下の監禁場所に大使の子飼いの男が現れ香を人質にとるが、香の機転とクラウスの行動により難を逃れます。
冴羽に両手を銃で撃ちぬかれた大使の子飼いの男が爆発物に点火し建物が完全に崩壊し脱出する冴羽、香、クラウスの3人です。
脱出した冴羽達の前にヘルゼン大佐が現れ、冴羽にプロのスイーパーとして一騎打ちを申し込み、冴羽が了承します。
コンサート会場ではニーナ—が演奏しヘルゼン大佐と冴羽が相討ちになりますが、冴羽はニーナ—から預かったペンダントに当たり命が助かります。
大使は大使館に逃げ隠れようとしますが、本国の国家保安委員会の特別調査局シュータイナー局長が現れ大使を連行しに来たことを告げます。
船で帰還するニーナ—を見送る冴羽と香と冴子たちは、東ガリエラがヘルゼン大佐の死を確認したことを告げます。
運航する船の中で死んだはずのヘルゼン大佐とニーナ—が再会します。
冴羽が弾丸の火薬の量を減らすことでダメージを軽減し、ヘルゼン大佐が助かった理由を話します。
すべての後始末が終わり冴羽と香は車に乗り込むのでした。
シティーハンター愛と宿命のマグナム を観た感想
久しぶりにシティーハンターを見ました。
火薬の量を増やしたような爆発場面と80年代の冷戦時代を連想させる作品で当時の時代に沿って演出されています。
今のアニメと違い画像処理が荒いですが、主人公の冴羽の圧倒的な強さとギャグを交ぜたストーリーは見逃せません。
片手で357マグナムを撃てる人間は実際には存在しないと思いますが、当時、子供だった私はシティーハンターにあこがれて裏社会に興味をもった時期もあります。
今作のニーナ—の父親が誰なのかすぐにわかりますが、悲しく終わらずニーナ—と父親のヘルゼンが一緒に暮らすハッピーなエンディングの終わり方に満足しています。
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