映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|マーティン・スコセッシ

映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

監督:マーティン・スコセッシ 2014年1月にパラマウントから配給

ウルフ・オブ・ウォールストリートの主要登場人物

ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)
主人公。法律の知識もあり海千山千の金融マン。1度しかない人生を精一杯楽しむ主義。

ドニー・エイゾフ(ジョナ・ヒル)
ジョーダンのビジネスパートナー。違法なドラッグでハイテンションを保つ。

ナオミ・ラバーリア(マーゴット・ロビー)
ジョーダンの再婚相手。見た目もプライベートも派手。

マックス・ベルフォート(ロブ・ライナー)
ジョーダンの父。会計士の資格を持ちコンプライアンスを重視する。

カイル・チャンドラー(パトリック・デナム)
執念深いFBI捜査官。かつてはブローカーを志していた。

ウルフ・オブ・ウォールストリート の簡単なあらすじ

出勤初日で失業者となったジョーダン・ベルフォートが、共同経営者に選んだのは同じように野心家のドニー・エイゾフです。

ウォール街にオフィスを持つほどに成功しますが、連日連夜を不眠不休で働く羽目なり社内の規律は乱れっぱなしです。

ライバル社からのバッシングも激しくなってきた頃、ついには捜査機関によって起訴され服役する羽目になるのでした。

ウルフ・オブ・ウォールストリート の起承転結

【起】ウルフ・オブ・ウォールストリート のあらすじ①

ペニーをかき集めて大もうけ

ジョーダン・ベルフォートはニューヨーク市クイーンズ区の出身、学歴もコネもなく22歳で就職した先はロスチャイルド系の投資銀行「L.F.。」

わずかな給料で必死にノルマをこなして、休みの日にも資格を取得するための勉強を惜しみません。

半年をかけて正式に株式仲買人となったジョーダンでしたが、その日の午後にニューヨーク証券取引所は「ブラックマンデー」に見舞われます。

歴史的な株価の大暴落によってジョーダンの勤め先もたった1日で倒産してしまい、妻のテレサを養うためには出費を切り詰めて結婚指輪まで質に入れなければなりません。

やっとの思いでジョーダンが再就職したのは、ナスダックには上場しない「ペニー株」と呼ばれる格安の投資商品を扱う会社でした。

ジョーダンは片っ端から顧客とアポイントメントを取り付けて、マイナーな株に投資をさせて利益の50パーセント近くにも及ぶ手数料を回収します。

営業の合間にレストランでひと息ついている時にジョーダンが意気投合した相手は、同じアパートに住んでいる妻子持ちの男性ドニー・アゾフです。

【承】ウルフ・オブ・ウォールストリート のあらすじ②

金融の聖地へ牙を剥く

人に使われるのがとにかく嫌いという点で一致したふたりは、この機会にそれぞれの勤め先を退職して起業することにしました。

セールストークに長けたジョーダンが社長、押しが強く顔も広いドニーが副社長。

ディーラーを集めて証券会社「ストラットン・オークモント」を立ち上げたジョーダンは、世界中の投資家が集まるウォールストリートへ進出します。

美容師として仕事に励みつつ質素な暮らしを望んでいるテレサは、欲にまみれていく夫についていけません。

テレサとの別居を決めて早々にジョーダンが親密な仲となったのは、モデルの経験があるナオミ・ラバーリアという若い女性です。

結局テレサがジョーダンの元へ戻ることはなく、ナオミが2番目の妻の座へと収まりました。

ジョーダンは「ナオミ号」と名付けた豪華なクルーザーをプレゼントして、カリブ海へ3週間の新婚旅行へと繰り出します。

ロングアイランドに構えた新居の目の前にはビーチが広がって、敷地は3万平方メートルもあり世界でも有数の豪邸です。

【転】ウルフ・オブ・ウォールストリート のあらすじ③

一変した生活と拡大していくわが社

食うか食われるかの金融の世界で生き残っていくためには、並大抵の神経の持ち主では務まりません。

プレッシャーと激務に耐えるためにジョーダンは、不特定多数の女性たちとの浮気を繰り返していました。

若干26歳にしてジョーダンの年収は2600万ドル、ストラットン・オークモントの年商は4900億ドルを突破。

膨れ上がった総資産の管理と税金対策を任せるために、故郷で静かな隠居生活を送っていたマックスをニューヨークへと呼び寄せます。

業界のコンプライアンスも人としての節度も弁えない息子に、マックスは親としてもお説教をしますがまるで耳を貸そうとしません。

新規上場株を公開前に購入するのは違法行為ですが、ジョーダンとドニーは法を犯して個人資産を増やしていました。

そんなジョーダンたちを前々からマークしているのは、連邦捜査局から派遣されたパトリック・デナムです。

本社ビルだけでなく自宅や別荘、ナオミ号が停泊しているヨットハーバーにまで姿を現しては探りを入れてきます。

【結】ウルフ・オブ・ウォールストリート のあらすじ④

懲りないウルフは次の獲物を狙う

その頃ジョーダンは資産の損失を隠すために、ナオミのおばに当たりイギリスに在住しているエマの講座に洗浄済みのお金を送金しました。

依頼した運び屋はデナムによって身柄を拘束、さらにはタイミングが悪くエマが心臓発作で死亡。

ストラットン・オークモントは監視下に置かれて、盗聴機まで仕掛けられてしまいもはやジョーダンには打つ手がありません。

デナムが持ち掛けてきた司法取引に応じて減刑を図るのか、ともに戦ってきたストラットン・オークモントの仲間たちを守るのか。

延々と思い悩んでいるうちにドニーが取引に抜け駆けしてしまい、ついには会社に強制捜査のメスが入ります。

有罪判決が確定してジョーダンに宣告されたのは3年の刑でしたが、刑務所でも物を言うのはやはり金です。

塀の中のコートでテニスの腕を磨きつつ人脈開拓に勤しみ、出所後のビジネスプランを虎視眈々と練ったりとまるで懲りていません。

刑期を務めて出所したジョーダンは、個人投資家向けのセミナーにゲストとして招待されるのでした。

ウルフ・オブ・ウォールストリート を観た感想

映画の序盤で主人公のジョーダン・ベルフォートが胸元から取り出したのは、何の変哲もない1本のボールペン。

特にほしいとは思わないこのペンを、満面の笑顔と巧みな話術で売り付けてしまうのがお見事です。

必要なサービスを顧客に提供するのではなく、顧客が必要になるように追い込んでいく遣り口が実に巧妙ですね。

事業が起動に乗って社員も増えたお祝いにと、勤務時間中に高級コールガールや見せ物屋を呼ぶ悪趣味にはあきれてしまいます。

一時期は時代の人気者ともてはやされながら塀の向こう側へと消えていった、日本の某IT社長と重ねてしまいました。

コメント