映画「リバー・ランズ・スルー・イット」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ロバート・レッドフォード

映画「リバー・ランズ・スルー・イット」

監督:ロバート・レッドフォード 1993年9月に東宝東和から配給

リバー・ランズ・スルー・イットの主要登場人物

ポール・マクリーン(ブラッド・ピット)
新聞記者

ノーマン・マクリーン(クレイグ・シェイファー)
ポールの兄

マクリーン牧師(トム・スケリット)
ノーマンとポールの父

リバー・ランズ・スルー・イット の簡単なあらすじ

ブラッド・ピットが俳優としての地位を確立した作品ノーマン・マクリーンの原作「マクリーンの川」を、ロバート・レッドフォードが監督・製作しました。

ヒューマンドラマです、20世紀初頭アメリカのモンタナ州が舞台です。

モンタナの雄大な自然を舞台にしており、共通の趣味であるフライ・フィッシングを通じて、親子や兄弟が心を通わせる姿を描いています。

アカデミー賞撮影賞を受賞しており、親子の絆に感動しながら美しい自然の映像も堪能することができます。

リバー・ランズ・スルー・イット の起承転結

【起】リバー・ランズ・スルー・イット のあらすじ①

兄弟は釣りを楽しんでいます

1910年代アメリカのモンタナ州ミズーラには、釣り好きの兄弟がいました。

真面目で秀才のノーマンと陽気な弟のポールは、牧師厳格な父から神への信仰はもちろんフライ・フィッシングも教えてもらいました。

兄弟は学校には通わず、父から読み書きを学びます。

午後から自分たちの川と呼ぶ自然豊かなブラックフット川において、フライ・フィッシングを楽しんでいました。

ノーマンはプロボクサーになる夢を抱き、ポールはフィッシングのプロになろうと決意します。

1917年、アメリカが第一次世界大戦に参戦しました。

男たちは戦場に行き、街には老人と子供が残ります。

16歳のノーマンは材木伐採の現場で働き、ポールはプールの監視員になって働きました。

仕事の合間にフライ・フィッシングを楽しんでいます。

ある夜ノーマンとポールは家を抜け出して、仲間のチャブたちと一緒にボートで川下りに挑戦しました。

仲間は激流に怖気づきましたが、兄弟だけで川下りに挑戦します。

兄弟は激流に突っ込んでしまい、無事だったもののボートは破壊されてしまいます。

帰宅した兄弟は父と母から叱られてしまい、ノーマンとポールは喧嘩になってしまいました。

【承】リバー・ランズ・スルー・イット のあらすじ②

ノーマンが故郷に帰ってきます

1919年。

ノーマンは実家から離れ東部の名門大学に進学しました。

それから6年間ほとんど帰郷することはなく、ポールは地元の大学に入学して卒業した後ヘレナ新聞社に就職し家を離れます。

1926年。

ノーマンは将来のことを決めないまま故郷に戻ってきて、ポールと再会しブラックフット川にフライ・フィッシングに行きました。

釣りは久々だったノーマンは、ポールの芸術的な技に思わず感動します。

ノーマンはパーティーで知り合ったジェシー・バーンズに想いを寄せて、デートに誘いました。

闇酒場に訪れたノーマンとジェシーは、恋人メイベルを連れてきたポールと一緒に酒を飲みますが、店の人はメイベルのことを良く思っていません。

ポールはメイベルが侮辱されたといい喧嘩を起こし、警察の世話になりました。

引き取りに行ったノーマンはポールが賭けポーカーをやっており、何度も警察の世話になっていたことを知ります。

ノーマンは自分がいない間に、ポールが少し変わっていたことに気付きます。

【転】リバー・ランズ・スルー・イット のあらすじ③

ポールはギャンブルにのめり込みます

ノーマンはハリウッドから帰ってきたジェシーの兄のニールを迎えに行きました。

ニールは嫌味ったらしく変わり者で、ノーマンは彼の鼻を明かすため釣りに誘います。

ノーマンはポールと川で待ち合わせしますが、二日酔いのニールがどこかの女をひっかけて遅刻してしまい、ノーマンとポールは寝てしまいます。

日焼けしたニールを無視にして、ノーマンとポールは釣りを楽しみました。

ノーマンの元にシカゴ大学から英文学教授の採用通知が来て、そのことをジェシーの伝えます。

喜んでくれたジェシーに離れて暮らせないと、ノーマンは自分の想いを打ち明けます。

ポールはノーマンと祝杯をあげ運を分けてもらい、ポーカーの勝負に挑戦しますが追い出されてしまいます。

ノーマンは借金が溜まるポールを連れて帰ろうとしますが、ポールは釣りに行く約束をするとまた店の中へと入っていきました。

ノーマンは弟のポールのことを心配しますが、ポールは自分を変えようとしません。

【結】リバー・ランズ・スルー・イット のあらすじ④

ポールの死

ポールは遅れて帰って来て、それを見てノーマンはひと安心します。

ノーマンは両親にシカゴ大学に行くことを伝え、喜んでくれた父やポールと三人でブラックフット川にフィッシングに向かいました。

ポールは見事な腕前で、幻の大魚を釣り上げます。

ノーマンは早速写真に収めて、皆で喜びました。

ノーマンはポールをシカゴに誘いましたが、ポールは地元のモンタナを離れるつもりがありません。

数日後ジェシーと一緒にシカゴ行きの準備をしていると、ノーマンは警察に呼び出されました。

警察からポールが死んだということを知らされ、ポールは右手の骨を折られて拳銃で殴り殺されていました。

ノーマンは詳しい死因を親には伏せておき、右手を潰されたという事実だけを伝えます。

父はポールとの思い出に浸るようになり、死の直前まで愛することの尊さについて人々に説いていきました。

年老いたノーマンはいろいろなことを回想しながら、フライ・フィッシングを楽しむのでした。

リバー・ランズ・スルー・イット を観た感想

豪快なアクションや派手さもなく、小説の世界観を上手に再現しています。

美しいモンタナの自然を堪能することができ、兄弟の絆や家族愛について丁寧に描かれている作品です。

ブラッド・ピットがとにかく美しく、若き日のロバート・レッドフォードを彷彿させています。

のんびりとした気持ちで見ることができ、リラックスしたい時に見るのにおすすめです。

フライ・フィッシングのシーンは美しく、釣り好きの人も楽しめる映画になっています。

この作品からブラッド・ピットは一気にスターダムへとのし上がり、幅広いジャンルの作品に出演するようになります。

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