映画「ナイル殺人事件(1978)」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ジョン・ギラーミン

映画「ナイル殺人事件(1978)

監督:ジョン・ギラーミン 1978年12月に東宝東和から配給

ナイル殺人事件(1978)の主要登場人物

エルキュール・ポワロ(ピーター・ユスティノフ)
ベルギー人の探偵

リネット・リッジウェイ・ドイル(ロイス・チャイルズ)
資産家

サイモン・ドイル(サイモン・マッコーキンデール)
リネットの夫

ジャクリーン・ド・ベルフォール(ミア・フォロー)
リネットの友人

ナイル殺人事件(1978) の簡単なあらすじ

アガサ・クリスティの「ナイルに死す」を映画化ベルギー人探偵のエルキュール・ポアロの活躍を描いています。

ポワロはナイル川クルーズに参加し、資産家のリネットと知り合います。

彼女はたくさんの乗客から憎まれており、ポアロが悪い予感を覚えるのでした。

しばらくするとリネットは船内において、何者かに殺害されてしまいます。

ナイル殺人事件(1978) の起承転結

【起】ナイル殺人事件(1978) のあらすじ①

豪華客船には憎悪が渦巻きます

美しい大富豪の娘のリネット・リッジウェイは、最近財産を相続しました。

彼女の元に友人のジャクリーン・ド・ベルフォール(ジャッキー)がやって来て、婚約者であるサイモン・ドイルをリネットの元で雇って欲しいと言います。

リネットはサイモンに出会うと微笑み、彼女はジャッキーからサイモンを奪って結婚しました。

ジャッキーは二人を恨むようになり、つけ回すようになります。

ハネムーンで訪れているエジプトまで現れるようになり、リネットとサイモンはジャッキーに苛立ちます。

彼らの様子をベルギーの探偵エルキュール・ポアロが見ていて、ポアロも彼らと一緒にナイル川クルーズに参加します。

豪華客船に部屋をとっていて、他の乗客たちと交流するようになります。

乗客にはポアロの友人であるレイス大佐もいて、他の乗客にはリネットの管財人であるアンドリュー・ペニントンや、リネットのメイドのルイーズ・ブルジェがいました。

富豪の老婦人のマリー・ヴァン・スカイラーや使用人のバウァーズ、作家のサロメ・オッタボーンや娘のロザリーがいます。

社会主義のジェームズ・ファーガスンや医師のベスナーもいて、彼らはリネットに嫌悪感を抱いていました。

ポアロはこのクルーズに悪い予感を覚えるのです。

【承】ナイル殺人事件(1978) のあらすじ②

発砲事件が起こります

夕食後、豪華客船のサロンにはサイモンやジャッキー、ロザリーの姿がありました。

ジャッキーは酔っぱらっていて、サイモンを強くののしります。

頭に血が上っていたジャッキーはバッグから銃を取り出し、サイモンの脚を撃ってしまいます。

サイモンは苦しみながらロザリーにジャッキーを部屋に連れて行くよう頼みました。

騒ぎを聞きつけたファーガスンも手伝い、パニックになっているジャッキーに付き添うためバウァーズを呼びます。

サイモンを治療するためベスナーを起こし、ロザリーやファーガスンは船内のあちらこちらを行ったり来たりするのです。

ファーガスンはジャッキーが落とした銃を回収しようとしますが、銃はどこにもありません。

翌朝ルイーズの悲鳴が部屋に響き、船室のベッドには射殺されたリネットが横たわっていました。

リネットはこめかみに向かって至近距離から撃たれており、殺害に使われた銃は小型です。

壁にはJという血文字があり、ダイイングメッセージのようにも見えました。

ベスナーはリネットが残すことはできないと断言し、誰かがジャッキーにリネット殺害の罪を着せようとします。

【転】ナイル殺人事件(1978) のあらすじ③

名探偵ポワロの捜査が始まります

ポワロは事件の捜査をレイス大佐と共に始めます。

犯行時刻は0時〜2時の間で、一晩中眠っていたジャッキーや、付き添っていたバウァーズは容疑者から外されました。

サイモンも脚を負傷していたので容疑者から外れますが、乗客は全員犯行が可能な状態です。

それぞれ動機になるような事情を抱えており、ポアロは最も不可解なのは銃だと語りました。

リネットの殺害に使われた銃はまだ発見されておらず、後で2回発砲したジャッキーの銃が川底から見つかります。

ハンカチや灰皿と一緒に、スカーフにくるまれていました。

スカーフはスカイラー夫人が失くしたものです。

夕食前、ジャッキーがサイモンに会いたいと希望します。

ポアロは気を利かせて彼らを二人きりにし、ジャッキーはサイモンに謝るとサイモンの態度が少し軟化していきました。

夕食中ルイーズの遺体が発見され、彼女の手にはお金の切れ端がありました。

ルイーズはリネット殺害の犯人を知っていて、脅迫してお金を取ろうとしたのでしょう。

結果的に殺害されてしまい、ルイーズ殺害の犯人を目撃したサロメも射殺されました。

次々と起こる殺人事件にあせるポアロでしたが、既に犯人は分かっていました。

ポアロは客船の乗客すべてをサロンに集めるのです。

【結】ナイル殺人事件(1978) のあらすじ④

真犯人が判明します

ポワロはリネット殺害は計画的な犯行だったと言います。

犯人が銃を隠したのはポアロの知らない未知の一発があるからで、犯人はサイモンだと言いました。

実はサイモンはジャッキーに撃たれておらず、赤いインクを使って負傷したように見せていたのです。

ロザリーがジャッキーを部屋に連れている間、サイモンは一人になったのでリネットを射殺しました。

急いでサロンに戻ってストール越しに、自分の脚を拳銃で撃ちました。

新しい弾を装填することによって2発しか撃ってないように見せ、銃やハンカチ、灰皿などをストールで包みナイル川に捨てたのです。

ポアロはサイモンは共犯者であると言い、首謀者はジャッキーだと言いました。

ジャッキーとサイモンは今も愛し合っており、二人は協力してリネットを殺害します。

そして彼女の遺産を手に入れるため、殺害計画を立てたのでした。

その犯行を知ったルイーズやサロメも殺害しており、犯人はジャッキーです。

ジャッキーは罪を認め、ポアロたちの目を盗んで拳銃を取り返し、ジャッキーはサイモンを撃ちました。

すぐに自分の頭も撃ち抜き、二人の亡骸が豪華客船から運び出されるのでした。

ナイル殺人事件(1978) を観た感想

ナイル川を舞台に豪華客船で起きた事件を、ベルギー人の名探偵ポワロが捜査していきます。

アガサ・クリスティの代表作が原作になっており、豪華なキャストが集結しています。

エジプトの美しい世界遺産を見ることができ、犯人捜しと一緒にエジプト旅行も楽しむことが可能です。

リメイクされたものが2022年に公開され、監督はケネス・ブラナーになります。

2017年の「オリエント急行殺人事件」の続編として描かれており、テレビドラマ化もされている名作です。

クリスティ作品の映画化には毎回豪華なキャストが出演することになっていて、世界中から名優や人気俳優たちが演じています。

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