監督:ピーター・ジャクソン 2014年12月にワーナー・ブラザースから配給
ホビット 決戦のゆくえの主要登場人物
ビルボ(マーティン・フリーマン)
ホビット。忍びの達人としてエレボール奪還の旅に加わる。
ガンダルフ(イアン・マッケラン)
魔法使い。トーリン達を助ける。
トーリン(リチャード・アーミテッジ)
ドワーフの王
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ホビット 決戦のゆくえ の簡単なあらすじ
眠りから覚めた竜スマウグは湖の町を破壊しにエレボールを飛び出ます。
バルドはスマウグを黒い矢で射て倒します。
エレボールが竜の支配から自由になった事が中つ国全土に知れ渡り、サウロン、エルフ、人間がエレボールの財宝や軍事拠点としての利点を争って戦争が起こります。
トーリンは黄金の魔力に取り憑かれ、我を失います。
ホビット 決戦のゆくえ の起承転結
【起】ホビット 決戦のゆくえ のあらすじ①
湖の町が燃え上がっています。
竜のスマウグが炎を吹いています。
町の統領は財宝を舟に積み自分だけ逃げようとしています。
バルドは牢に囚われていましたが脱出し、高台に登り弓で竜を射ろうとします。
竜は、大きくて長い特別な黒い矢でなければ倒すことは出来ません。
バルドの先祖のギリオンは、昔エレボールと、エレボールの近くの町デイルがスマウグに襲われた時、その黒い矢でスマウグを射て、左胸あたりの鱗を剥がす事に成功しました。
高台のバルドを見つけたバルドの息子が黒い矢を持ってきます。
黒い矢はバルドが家にずっと置いていたもので1本しかありません。
バルドと息子は協力して、スマウグを黒い矢で射ました。
矢は鱗が剥がれている所に命中し、スマウグは死にました。
遠くエレボールでビルボがスマウグの最期を見ています。
スマウグが死にエレボールに鴉が戻ってきました。
トーリンとドワーフ達は自分達の故郷エレボールに入って行きます。
朝になり、湖の町を破壊された人々は町を脱出しました。
彼らはバルドがスマウグを倒した事を知り彼をリーダーにします。
バルドはエレボールを目指すと言います。
エレボールを竜から取り戻した暁にはトーリンがエレボールの宝を人々に分け与えると約束したからです。
【承】ホビット 決戦のゆくえ のあらすじ②
その頃エレボールではトーリンとドワーフ達がドワーフの宝アーケンストーンを探していますが見つかりません。
アーケンストーンはビルボがスマウグと対決した折にすでに手に入れています。
しかし、スマウグがアーケンストーンや財宝に対する独占欲がトーリンを毒するであろう事を言っていたので、まだトーリンには隠しています。
トーリンは徐々に仲間たちを疑いはじめます。
欲に毒されていきます。
それを見たバーリンが嘆きます。
トーリンの祖父も同じ病におかされ、今トーリンも同じようになりつつあると言います。
ビルボはもしトーリンがアーケンストーンを手に入れたら病は良くなるか?ときくと、もっと酷くなるだろうと言います。
このまま見つからないのが一番と言います。
湖の町の人々はデイルまで辿り着きそこで夜を過ごします。
朝になると森のエルフ王スランドゥイルとエルフの軍隊がいました。
彼らは人間に食料を与えます。
バルドは感謝しますがスランドゥイルの思惑は、エルフの王家に伝わる宝石をエレボールに取りに行く事でした。
軍隊を引き連れているので戦争するのかとバルドはききます。
バルドは自分達もトーリンが約束を果たしてくれるよう交渉に行くので戦争は待ってくれと言います。
自分が説得すると言います。
トーリンと交渉しましたが、トーリンはあの時の約束は、自分達の自由と引き換えに仕方なくした約束だから守らないと言います。
バルドは引き返し、スランドゥイルに伝えると、スランドゥイルは戦争の準備に入ります。
【転】ホビット 決戦のゆくえ のあらすじ③
そして、ガンダルフが現れて、アゾグ率いるオークの軍団がエレボールを目指している、エルフとドワーフ、人間が仲違いしている場合ではないと言います。
しかしスランドゥイルは聞き入れません。
そこへビルボがエレボールから抜け出して現れます。
ビルボはアーケンストーンをスランドゥイルに差し出します。
これを持ってトーリンと交渉すればトーリンはエルフの宝も人間に約束した財宝の分け前も渡すだろうと言います。
ビルボはドワーフを助けたいと言います。
朝になり、ドワーフとスランドゥイルと軍隊、バルドが対峙します。
バルドがアーケンストーンを見せます。
トーリンはアーケンストーンはエレボールの中にあり、それは偽物だと言いますが、ビルボが自分が渡したと言います。
激怒したトーリンはビルボを城壁から突き落とそうとします。
ガンダルフが止めます。
そしてトーリンが鴉に伝令させて呼んでいた、黒がね山のトーリンのいとこダインが軍団を連れて加勢に来ます。
そうしている内に、地が揺れ、大穴が開き、巨大ミミズが姿を現します。
続いてオークの軍団がなだれ込んできます。
ダインの軍団が迎え撃つ体勢を取ります。
エルフは加勢しないのかとガンダルフがスランドゥイルの方を見ます。
ダインの軍団とオークの軍団がぶつかるその時エルフがダインの軍団の前に躍り出て開戦します。
ドワーフは自分達も降りて行って戦うぞと言いますがトーリンは加わるなと命令します。
トーリンは1人エレボールの奥にひきこもり黄金を守ることしか頭にありません。
【結】ホビット 決戦のゆくえ のあらすじ④
仲間の1人ドワーリンがダイン達が死にかけている、と伝えに来ます。
しかしトーリンは聞く耳を持たず、さらねば殺すぞと言います。
城壁の外でダイン達は追い詰められています。
オークはデイルに攻め込み、女子供は最後の砦に避難しています。
エルフもたくさん死んでいます。
トーリンは黄金の魔力に取り憑かれた状態で心の中で闘っています。
ガンダルフや仲間達、ビルボが自分を信じる声が聞こえています。
黄金に飲み込まれる幻覚が見えて、トーリンはやっと魔力を振り切り我に帰ります。
ドワーフの仲間達と外に出て戦う事を誓います。
エルフ、人間、ダイン達がもう限界というその時城壁が中から打ち破られトーリンとドワーフ達が飛び出します。
次々オークをなぎ倒し、戦況は回復します。
グンダバドに偵察に行っていたレゴラスとタウリエルも加勢に来ます。
トーリンとアゾグの対決の時が来ます。
アゾグはまず王位後継者でトーリンの甥であるフィーリを殺します。
フィーリの弟キーリはアゾグの息子ボルグに殺されます。
トーリンはアゾグを一旦、氷河の下に沈め、勝ったかに思われましたが、氷河を突き破りアゾグはトーリンを襲います。
アゾグに組み伏せられ、自分の敗北を悟ったトーリンはわざと腕を緩めアゾグに刀で自分を刺させます。
そしてそのすきにアゾグをくみ倒し今度こそとどめをさして勝利します。
しかし出血が酷く、人間、エルフ、ダイン、ドワーフの勝ちを見届けて、死にます。
死ぬ時ビルボに看取られビルボにアーケンストーンのことで、自分の非礼を詫びます。
オークは敗退し、彼らは勝利します。
トーリンの死を悼み盛大な酒宴が催されますが、トーリンの死を受け入れられないビルボはエレボールをさり、シャイアに帰ります。
ドワーフ達が見送ります。
ホビット 決戦のゆくえ を観た感想
三部作のはじめ、ホビット 思いがけない冒険では賑やかに旅が始まりました。
危険な目に遭いながらも皆が冒険を通して友情が深まったり、信頼が深まったりしました。
ビルボの自分自身に対する自信もついて希望に満ち溢れていました。
ところが、決戦のゆくえでは、やはりこの物語は戦争の話で、たくさんの犠牲者が出ました。
あんなに元気で減らず口ばかり叩いていた若者フィーリ、キーリも死にました。
トーリンの死の場面ではビルボのあまりの悲しみように観ているこちらも号泣してしまう程です。
ビルボはこの旅で沢山のものを得ましたが、失ったものも大きすぎました。
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