映画「バクマン。」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|大根仁

映画 バクマン

監督:大根仁 2015年10月に東宝から配給

バクマン。 の主要登場人物

真城最高(佐藤健)
漫画家の叔父にあこがれ漫画家を目指す。

高木秋人(神木隆之介)
絵の才能が無い為、最高を誘って漫画家を目指す。

新妻エイジ(染谷将太)
天才漫画家。

亜豆美保(小松奈々)
最高の好きな人。

服部哲(山田孝之)
最高と秋人の担当編集者。

バクマン。 の簡単なあらすじ

漫画家を目指す二人組最高と秋人は、描いた漫画をジャンプ編集部に持ち込みます。

とんとん拍子で手塚賞の準入賞を取る二人でしたが、同じく高校生の天才漫画家我妻エイジの足元にも及びません。

連載を勝ち取るより、連載を継続させることの厳しさを二人は知ってゆきます。

そして、忙しさのあまり最高は肝臓を壊してしまうのでした。

バクマン。 の起承転結

【起】バクマン。

のあらすじ①

目指せ!ジャンプ連載

最高と秋人は同じ高校のクラスメイトです。

秋人は最高に漫画家を目指そうと言いますが、最高はなかなか首を縦に振りません。

しかし、最高の好きな人・亜豆に頑張って漫画家になってと笑顔を向けられその気になります。

これをキッカケに漫画家としてコンビを組む最高と秋人でした。

最高の叔父は漫画家の川口たろうです。

しかし、叔父の川口たろうは亡くなっていたため最高は、叔父の使っていた漫画の仕事場をもっていたのでした。

そこで、叔父にあこがれていた最高は漫画の描き方をよく知っていて、秋人にそれを伝授します。

秋人の頭の中にはストーリーの構想があり、二人は試行錯誤しながら作品を描きあげます。

ある日、最高と秋人はジャンプで手塚賞を入選した我妻エイジの漫画を目にし、同じく高校生のエイジの作品はとても面白く、最高は対抗意識を燃やし早く漫画を描きたいと思います。

するとちょうど、秋人がネームを描き上げていて二人は夏休みに夢中で漫画を描き始め、そして描き上げた「Wアース」をジャンプ編集部へと持ち込むのでした。

編集者の服部は漫画に指摘をするものの、漫画を描き始めてまだ2か月だとわかると、描き直して他に持ち込まないで自分に見せてと連絡先をくれるのでした。

最高は名刺に連絡先を書いて渡されたら認められたということだと漫画家の叔父から言われていたのでテンションがあがります。

指摘された点を直して持ち込むと服部に、手塚賞に出せば佳作くらい狙えると言われるのですが、我妻エイジを意識している最高は、佳作では満足できません。

その様子を見た佐々木編集長から、これじゃあジャンプに載せられないとハッキリ言われ態度を悪くする最高に秋人は慌てます。

佐々木編集長は、かつて叔父の編集者だったのです。

過労死した叔父の件で、最高は佐々木編集長をよく思っていませんでした。

最高と秋人は、猛烈に漫画を直し手塚賞を目指すのでした。

【承】バクマン。

のあらすじ②

手塚賞準入選

初めての応募で手塚賞の準入選を取った最高と秋人ですが、準入選では満足いかない最高でした。

そこに新妻エイジが現れ、人を小馬鹿にしたような態度でお祝いの言葉をかけてくれました。

そのおかげで、新妻エイジをライバル視した手塚賞を取った仲間たちと絆が生まれ、最高の仕事場に集まり食事をしながら漫画の話で盛り上がります。

そこの場で編集の服部が、編集部と漫画家が対立したら編集者は漫画家側に付くと力強い言葉をくれました。

しかし、最高は楽しく過ごすも、エイジの画力に圧倒された感覚が忘れられないのでした。

手塚賞を取った仲間たちはみな新連載をスタートさせますが、二人が描いた「Wアース」は、ジャンプの王道を狙いすぎていて読書に飽きられる作風ということから会議で外されてしまいました。

悩んだ二人はもっと早く漫画家としてコンビを組めば良かったと後悔します。

しかし秋人は高校の体育館でストーリーを思いつき、ネームを描くから10日待ってくれといい去っていきます。

秋人を待つ間、最高は退学した亜豆が声優として成功していく姿を見てモヤモヤしますが、仲間達の制作風景を見て学び漫画家だった叔父の頑張りを思い出し闘志を燃やしますのでした。

【転】バクマン。

のあらすじ③

金知恵で連載決定!

秋人が考えた新作は「この世は金と知恵」という近未来学園モノで、それはジャンプらしからぬ作風でした。

しかし、秋人は今まで普通の高校生として過ごしてきた二人だからこそ読者の心がわかるといい、エイジが王道なら自分達は邪道で行こうと言うのでした。

佐々木編集長から「あり」という言葉をもらい「この世は金と知恵」の連載はスタートします。

編集部が高校生漫画家バトルスタートとエイジと最高達をあおります。

ある日エイジから高校生漫画バトルはどうするか聞かれた秋人は、先にアンケート結果1位を取った方が勝ちと提案するのでした。

最初、金知恵はアンケート結果で5位から浮上し3位を獲得したものの、エイジの「CROW」には敵わず、週刊連載をする厳しさを知った二人は次第に疲弊していきます。

そして、寝れないイライラからついに最高と秋人はケンカをしてしまうほどに。

二人はアンケート結果が2桁まで下がると打ち切りになると怯えていました。

そして、ついに10位までアンケート結果が下がってしまいますが、秋人は打開策を考えていたのです。

その案は主人公を死んだと見せかけて新キャラを主人公にするという奇抜なアイデアでした。

そして、そのキャラクターは、最高が亜豆を描いたものを秋人は勝手に服部に見せるのでした。

亜豆をモデルにした新キャラはとても可愛く服部も太鼓判を押してくれました。

そして、佐々木編集長も金知恵に巻頭カラーを任せてくれるのでした。

金知恵ブームが起こり、アンケート結果もエイジと同じ2位まで浮上します。

しかし、これからと言う時に最高は肝臓を悪くして倒れてしまい、佐々木編集長は、二人に高校卒業するまで休載を言い渡します。

描きたいと言う最高に川口太郎が死んだからと無理はさせないのでした。

せっかく掴んだ巻頭カラーは、エイジに依頼することになり秋人は悔し涙を流しました。

【結】バクマン。

のあらすじ④

友情・努力・勝利!

突然、最高の見舞いに亜豆が来てくれました。

亜豆は、金知恵のキャラは自分がモデルになっていると気づいていました。

亜豆が最高に逢いにきてくれた理由は、ネットで亜豆が金知恵のモデルだと騒がれさらに最高と同級生だということもバレたために恋愛禁止の亜豆はもう最高には会えないと言いにきたのでした。

亜豆と深い関係になっていない、最高は不服に思い亜豆に聞きます。

昔の約束は生きているのか?と昔の約束とは、最高と秋人の漫画がアニメ化された時に亜豆がヒロイン声優として参加する約束とそれが叶ったら結婚する約束でした。

亜豆の答えは「先に行くから」先に行くからとは、金知恵のセリフでした。

その後勝手に退院した最高は、金知恵は休載になったのにもかかわらず次号を書き始めます。

最高の執念に負け、一緒に手塚賞を取った仲間らも手伝いはじめます。

最高は体力の限界でしたが、キャラクターは最高にしか描けません。

そこへエイジも文句を言いながらも手伝いに来てくれます、エイジならもっと上手にキャラクターが描けますが、最高はプライドからエイジの手伝いは受け入れないのでした。

金知恵は描きあがり、佐々木編集長は次号の巻頭カラーとして採用します。

その号の金知恵はアンケート結果も1位に輝きました。

しかし、それをピークにアンケート結果は下がっていき打ち切りになります。

そして、最高と秋人は高校卒業。

無職になった二人でしたが、秋人は漫画を連載したことを誇らしく思うのでした。

二人は、卒業式には出ずに、秋人の考えた最新作に最高はキャラクターを考え黒板一面に話を膨らませるのでした。

バクマン。 を観た感想

この映画の面白い所は、大きな起承転結に小さな起承転結がわかりやすく、飽きない点にあります。

さらに、演出がとても凝っていて映画で見てよかったなと思わせてくれるのです。

ジャンプの王道、友情・努力・勝利が詰まっていてワクワクできます。

エンディングの仕掛けも見逃せず、内容はもちろん小道具も隅から隅までチェックしたい作品です。

一度の連載のヒットを成功と取るのか、まだまだと捉えるのか人それぞれですが、高校卒業したばかりの二人にはまだまだ漫画家としてのこの先がありそうなラストで良かったです。

バクマン。

はかつての漫画少年たちにぜひ見て欲しい映画です。

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