「ダークナイト」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|クリストファーノーラン

ダークナイト

監督:クリストファーノーラン 2008年7月にワーナーブラザーズから配給

ダークナイトの主要登場人物

ブルースウェイン / バットマン(クリスチャンベール)
本作の主人公。昼はウェイン産業の社長であり、夜はバットマンとなりゴッサムのため悪と戦っています。

ジョーカー(ヒースレジャー)
ゴッサムを混沌とした町にするため悪事を働くバットマンの宿敵。

ハービーデント / トゥーフェイス(アーロンエッカート)
弁護士としてゴッサムの悪と戦い、ゴッサムの光の騎士と呼ばれている。

レイチェルドーズ(マギー・ジレンホール)
ブルースの幼馴染み。ハービーと共に悪と戦っている。

ジェームズ・“ジム”・ゴードン(ゲイリーオールドマン)
ゴッサム市警の警察官。警察としてゴッサムの悪と戦う。バットマンが信頼を置く男。

ダークナイト の簡単なあらすじ

ブルースことバットマンはゴッサム市警のゴードンと協力しながらゴッサムのために戦っていました。

そこに地方検事のハービーも加わり、3人でゴッサムのマフィアを一網打尽にします。

しかしマフィア達はジョーカーにバットマンを殺す依頼を出します。

そして3人はジョーカーと戦います。

苦しい戦いの末、バットマンはジョーカーを逮捕するに至りますが、一緒に戦ってきたハービーを失います。

バットマンはハービーの死の責任を自分が背負う事を決意し、警察に追われる事となります。

ダークナイト の起承転結

【起】ダークナイト のあらすじ①

動き出す巨悪

ピエロのマスクを被った集団がゴッサムシティ銀行を襲います。

しかし集団に結束はなく、各々がお金を独り占めしようと互いに隙を見ては仲間を殺し合います。

その結果、1人の男が生き残ります。

その男こそジョーカーであり、彼は銀行にあったマフィアの金を奪って逃走します。

ブルースことバットマンはゴッサム市警のゴードンと協力しながらゴッサムのために戦っていました。

そしてブルースは一人の地方検事のハービーに目をつけます。

ブルースはハービーの悪と戦う姿勢に感銘を受け、堂々と悪と戦うハービーがいればバットマンは不要と考えます。

その頃ゴッサムのマフィア達は銀行から盗まれた自分達の金についての集会を開いていました。

するとそこへ金を盗んだ張本人であるジョーカーが現れます。

ジョーカーはマフィアのお金の半分をくれればバットマンを殺すとマフィア達に提案し、その気があれば連絡をくれと言い残しその場を去ります。

ブルースはバットマンとなり、マフィア達を一網打尽にするため、マフィアのマネーロンダリングの主犯格である中国人実業家ラウを香港から誘拐し、ゴッサム市警の元に連れて行きます。

ラウの逮捕の知らせを受けたマフィア達はジョーカーの提案を受け入れる事を決めます。

その後ラウが司法取引に応じ、ゴッサム市警は多くのマフィア達を逮捕することに成功します。

【承】ダークナイト のあらすじ②

ジョーカーを追うバットマン

マフィア達の裁判終了後、市庁舎にバットマンの仮装をした男の死体が吊るされました。

そしてジョーカーは、バットマンが正体を明らかにしない限り、市民を殺し続けるという声明を出し、ゴッサム中を恐怖に陥れます。

ジョーカーはローブ市警本部長、マフィア達の裁判を担当したサリロ判事を殺害し、さらにはハービーの殺害を示唆しますがそれはバットマンに阻止されます。

そんな中、ウェイン産業の顧問弁護士リースが、会社の過去の資料からバットモービルの図面を見つけ、彼はブルースがバットマンであると推測します。

さらにジョーカーは今度はゴッサム市長の殺害を予告します。

警察官に変装したジョーカーは市長を狙撃しますが、市長を庇ったゴードンが身代わりとなり撃たれてしまいます。

これ以上の犠牲者を出さないためにブルースはハービーに記者会見を開くように指示し、正体を明かすことを決めます。

しかしハービーは記者会見で自分がバットマンだと発表し、自分がジョーカーを誘き出すエサになろうと考えます。

予想通り、護送中のハービーの車列をジョーカーが襲撃してきます。

そこへバットマンが駆けつけ、ジョーカーの襲撃は失敗に終わり、さらに死亡したと思われていたゴードンによりジョーカーの逮捕に成功します。

しかし喜びも束の間、ハービーがまだ帰宅していないという情報がゴードンの元に届きます。

【転】ダークナイト のあらすじ③

ジョーカーの逮捕に成功するも…

ゴードンは逮捕したジョーカーからハービーの事を聞き出そうとしますが、ジョーカーは答えません。

そこでゴードンに代わり、バットマンがジョーカーを尋問し、ハービーとレイチェルの2人が別々の場所で監禁されている事を聞かされます。

ハービーをゴードンに任せ、バットマンはレイチェルの場所に向かいます。

しかしバットマンが到着した場所にはハービーがいました。

バットマンはハービーを連れて建物から脱出しますが、直後に建物が爆発し、ハービーは顔の半分に大火傷を負います。

一方ゴードンはレイチェルの救出に間に合わず、建物の爆破により彼女は死亡します。

その頃ジョーカーは、事前に仕掛けておいた爆弾を爆破させ、警察署を壊滅状態にし、留置場のラウを連れて逃亡していました。

ウェイン産業の顧問弁護士のリースは、ジョーカーの要求に答えないバットマンの態度に我慢できず、メディアを通じて自分が知っている事を公開しようとします。

しかしジョーカーは、バットマンの正体は明かしてもつまらないと言い、今度は誰かがリースを殺さない限りどこかの病院を爆破すると脅迫します。

ジョーカーの脅迫により、市民はリースを殺そうと躍起になります。

ゴードンはゴッサムのすべての病院の避難を命じ、さらにリースを確保するためTV局に向かい彼を確保します。

病院での避難対応の中、ジョーカーはハービーの病室に侵入します。

そしてジョーカーはハービーに自分の信念を伝え、レイチェル失い弱ったハービーの心につけ込み、彼を洗脳し始めます。

そしてハービーはコイントスによりジョーカーへの復讐をどうするか決めようとします。

コイントスの結果、ジョーカーは生き残り、病院を爆破し、バスで逃亡します。

その後ジョーカーはテレビ局を通じてゴッサムの市民にゲームの参加を呼び掛け、参加したくなければ街を出るよう指示します。

【結】ダークナイト のあらすじ④

ジョーカーゲームの勝者

ジョーカーの警告を受け、市民は町から出ようとフェリー乗り場に集まりましたが、ジョーカーはゴッサムから出ようとした一般市民が乗るフェリーと囚人が乗るフェリーの2隻に爆弾を仕掛けていました。

ジョーカーから船内放送が入り、市民のフェリーには囚人の、囚人のフェリーには市民のフェリーを爆破出来るスイッチがあり、どちらかを爆破させれば助かると言います。

その頃ブルースはバットマンに扮し、ジョーカーの潜伏するビルへ単身で突入し、ジョーカーと対決します。

しかし乱闘の末、バットマンは押し倒されてしまい、ジョーカーはフェリーが爆発するのを一緒に見ようと言います。

フェリーの中ではボタンを押すべきか否かで口論となりましたが、市民側も囚人側もボタンを押さないという選択肢を選びました。

爆破しないフェリーを見ていたジョーカーは怒り、自分の持つ起爆スイッチでフェリーの爆破を試みますが、バットマンに制圧されてしまいます。

バットマンの勝利で終わるかと思われましたが、ジョーカーはバットマンに切り札を残しており、それがハービーである事を伝えます。

駆けつけた警察にジョーカーを任せ、バットマンはハービーの元へ向かいます。

その頃、ハービーはレイチェルが死んだ建物でゴードンと対面しており、ゴードンの家族を人質にしていました。

そこにバットマンも現れ、2人でハービーを説得しますが、彼は聞く耳を持ちませんでした。

ハービーを止めるため、隙を突いてバットマンが彼に組み付きます。

その勢いのまま2人は高所から共に落下し、ハービーは死亡します。

ここまでにハービーは汚職警官を殺害しており、殺人を犯した事が公になれば、ゴッサムの市民は希望を失うとゴードンは考えます。

しかしバットマンはハービーをヒーローのまま死なせ、罪を自分が被ると進言します。

それにより、警察はバットマンの本格的な捜査を開始し、物語は終わります。

ダークナイト を読んだ読書感想

クリストファーノーランのバットマンシリーズで1番面白い作品でした。

特にヒースレジャー演じるジョーカーのサイコパス感のある演技が素晴らしかったです。

バットマンのような特別な武器があるわけではないのに、市民を恐怖に陥れるカリスマ性にかっこよさを感じました。

そして、所々で描写されているジョーカーのセリフが映画を見ている人も混乱させるような言い回しをするため、彼が何を考えているのか、彼の本当の目的は何なのかを掴めないため、そんな描写がジョーカーのカリスマ性を表現しているのではと思いました。

バットマンの映画ですが、本作はジョーカーが主役といっても過言ではない作品です。

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