【ドクザクラ】第11話『オシオキ』のあらすじ・ネタバレ

ドクザクラ第11話、山之内

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サクラの秘密基地

懲戒処分を受ける前の山之内は、警視庁内でも噂になるくらい捜査官として優秀で輝いていました。盗撮という”良い息抜き”があって、仕事にも活きていたのでした。

エミは山之内の顔の肉がひきつるほど強く、彼の顔面を掴んでいました。山之内はエミの豹変ぶりに困惑しますが、エミの腕を掴み後部座席の上に押し倒します。そうして山之内がエミと目を合わせた瞬間、山之内の意識が飛びました。

ドクザクラ第11話、襲われたエミ

拘束された身体。古びた医療用の照明。剥がれ落ちそうな壁紙。散乱した書類の束。知らぬ間に場所を移動している事を山之内は知ります。

目を覚ました山之内の元へ、サクラが近づいてきました。山之内が場所を問うと、さくらは”秘密基地”だと答えます。山之内が拘束を解くよう要求すると、サクラは山之内の手の甲に力いっぱい鋭利な何かを差し込みました。痛みのあまり思わず声を漏らします。

山之内の身体に戦慄が走りました。警察官を拘束した上拷問するなんて、さくらは正気ではありません。山之内は改めて天井を見つめ医療用の照明に気が付き、やっと廃墟病院に連れてこられたのだと分かりました。それからすぐに港区3億円事件の捜査で強奪金の一時隠し場所の候補地として名前の挙がっていた、港区総合病院跡地”に思い当たります。感染性廃棄物が大量に放置されていて捜査が難航していると聞いた記憶が呼び起こされます。

山之内はまさかと思って、何で自分の手の甲を刺したのかと恐る恐る確認します。サクラが手に持っていたのは注射器でした。サクラはオシオキと言えば”これ”だと言って話し始めました。言いつけを守らないサクラに母親がよく病院で注射を打たせたと語ります。痛くてもガマン『ダメって言ってるのに』『なんで言うことが聞けないのかしら』『アタマの中が見てみたいわ』等、母親によく言われた台詞を真似ながら、4本の注射器を持って山之内に襲いかかります。

ドクザクラ第11話、サクラのオシオキ

キョウコを使った仕掛け

雨が降る中アツシはやっとエミを見つける事ができました。車は鍵がかかっておらず、エミは無事で眠っています。山之内の姿がないので、アツシはキョウコを使った”ある対策”が成功したのだと安堵します。

足音がして振り返ると、背後にサクラが立っていました。しっかりアツシのメッセージを受け取ったと、サクラは親の言いつけを守った子供のように嬉しそうに話します。アツシは『俺を傷付けようとする刑事がいる。止めろ。』と書いたメモを、キョウコがいつも座っているマンションの受付に貼り付けておくよう指示していました。サクラがアツシの所へ来る時はキョウコを経由すると踏んで試した対策でした。

アツシが山之内の居場所を確認すると、サクラが死んだと答えるので血の気が引きます。サクラに連れられ廃墟病院へ向かい、ロープで寝台に縛り付けられる山之内の姿がありました。山之内が気絶しているだけだったので、アツシは深く安堵しました。

山之内に残された生存ルート

アツシは顔を叩いて山之内を起こします。サクラの奇行ですっかり怯える山之内にアツシは交渉しました。ここで山之内を殺さない代りに、捜査状況の進捗報告と捜査の撹乱をするよう命じます。山之内は迷わず条件を飲みました。アツシはいつでも山之内を見ていると忠告し、今回の様な思いをしたく無ければ二度と『楽園』に踏み込むなと言い捨て山之内の元を去りました。

つぎに山之内が目を覚ました場所は営業中の病院の寝台でした。女医が傷は処置した抗生剤を出しておくと山之内に言います。診察室を出て待合室のソファに座りながら、現実の世界である事を確認します。

記憶が無くなり、その度に場所を移動しているという状況に酷く混乱していました。横からたまたま近隣施設の監視カメラ映像を集めていた捜査本部の警察官に声をかけられました。

山之内は仲間にしがみつき、自分に起こった出来事を話して助けを求めようとしました。その瞬間、山之内は手首を掴まれ、声色の変わった仲間が『喋ったな…オマエ』と迫ります。サクラだと直感した山之内は、恐怖で絶叫し後ろに飛びのきます。異常を察知した病院職員達が山之内に駆け寄りました。

同じ病院の待合室で、サクラの身体を抱きかかえていたアツシはその光景を背にほくそ笑みます。『すみませんけど、今後ともよろしくお願いしますよ、山之内刑事…』そう呟きました。

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