監督:クァク・ジェヨン 2008年5月にGAGAから配給
僕の彼女はサイボーグの主要登場人物
北村ジロー(小出恵介)
自分の誕生日に、自分自身でご褒美を買うような、ちょっと孤独なオタク青年。彼女の登場に一目惚れをする。
彼女(綾瀬はるか)
2070年に製造されたサイボーダインモデル103というサイボーグ。彼女にそっくりの人間もいて、綾瀬はるかさんが一人二役を演じている。
サトーケンタ(桐谷健太)
ジローの同級生であり友人。とても軽いノリの男性で、誰にでも「アイラブユー」と言ってしまう。
僕の彼女はサイボーグ の簡単なあらすじ
この映画は、綾瀬はるかさん演じる未来のアンドロイドが、現在のジローの元に突然やってきて、二人の同棲生活が始まるものです。
アンドロイドだけあって、力持ちで強いところが魅力ですが、恋愛に対する興味はゼロ。
そんな彼女を相手にジローがどんな行動を起こすのかが見どころです。
そして、この話はとても設定がよくできていて、最後まで見終わって全てが分かった時に「ナルホド!」と叫んでしまいます。
僕の彼女はサイボーグ の起承転結
【起】僕の彼女はサイボーグ のあらすじ①
今年もジローは、昨年と同じように誕生日に自分自身で、自分のためのプレゼント百貨店で購入して、百貨店から出ようとしていました。
その途中、女性服売り場にて、ちょっと変わった服を着ている、可愛らしい女性の姿が目に止まります。
そう、それこそが、未来からやってきたサイボーグの「彼女」だったのです。
彼女は、売り場から服を取り上げ、試着室に入り、着替えてそのまま店を出てしまいます。
その一部始終を見ていたジローは、とても驚きますが、関わり合いたくないのか、早々にその場を立ち去ってしまいました。
シローには誕生日の習慣がもう一つありました。
買い物の後に必ず、イタリアンレストランでパスタを食べることでした。
今年も、パスタを食べています。
すると、ジローの間の前に彼女がやってきて、見事な大食いっぷりを披露します。
ジローにはそんなにたくさんの料理の料金を払うだけのお金は持っていませんでした。
彼女はジローの手を取り「逃げるよ」といって、街中に繰り出し、ちょっとしたデートをするのでした。
しかし、深夜になると、彼女は「私ね、ものすごい遠いところから北の」と言い残して元の時代に帰ってしまうのでした。
【承】僕の彼女はサイボーグ のあらすじ②
時は、1年後です。
ジローには、自分の誕生日にあの百貨店に行けば彼女に再び会えると心のどこかで思っていました。
すると、案の定、彼女が現れました。
そして、彼女はケーキ屋でバースデーケーキを猫糞し、ジロー野本に会いに行きます。
そして、ジローと彼女は昨年と同じようにイタリアンレストランに。
そこで、ささやかな誕生日パーティーを二人でします。
その時に突然の機関銃の音が。
その時、彼女はジローの頭を抑えてかがみ込みます。
銃弾がジローの頭のすぐ上をかすめたのです。
実は、彼女は、ジローを守るために、未来のジローが送り込んだサイボーグ。
これが、彼女が初めてジローを守った瞬間でした。
彼女活躍により機関銃をぶっ放した犯人は退治されます。
そして、二人はジローの部屋に。
そこで、彼女の目から出力されたプロジェクション画像により、彼女の真の正体をジロー走るのでした。
そして、二人の奇妙な同棲生活が始まったのです。
そして、彼女の怪力などに助けられながら、ジローは彼女との新しい生活を楽しみ始めていました。
【転】僕の彼女はサイボーグ のあらすじ③
二人の奇妙な同棲生活が続く中、ジローは次第に彼女に心奪われていきます。
そして、彼女が愛の概念がないことに次第に苛立ちを感じていくのです。
彼女にキスをしても、全く彼女はときめいてくれない。
そして、ある夜、ジローの苛立ちは限界を迎え、彼女に「もう、俺の前から消えろ!もう2度と見たくない」と言ってしまうのです。
彼女は、それを理解したのか、次の日から本当にいなくなってしまいます。
でも、ジローは、心のどこかで彼女のことを求めていました。
ジローの寂しい生活が続く中、ジローの人生を左右する大事件が起きます。
それは、前代未聞の大地震でした。
ジローの家はたちまち、粉々になって破壊されてしまいます。
窮地に立たされたジローの前に、どこからともなく、彼女の姿が現れます。
そう、彼女は、元の時代にさってなんかいなかった。
ジローのことを守るために、いつも見守っていたのです。
街中を非難する中、彼女は身を挺してジローを守ります。
ジローを守るために、自ら暴走トラックに轢かれ、降り注ぐ瓦礫の下敷きになるのです。
でも、彼女には限界がありました。
降り注ぐ瓦礫から脱出できなくなるのです。
そんな時、ジローは、地割れに落ちそうになります。
しかし、彼女は下半身が瓦礫の下敷きになり動けない。
必死で助けを求めるジロー。
彼女は、自らの体を引きちぎってジローを助け、再び降り注ぐ瓦礫の下敷きになって、ついには電源が落ちてしまうのでした。
【結】僕の彼女はサイボーグ のあらすじ④
彼女に手助けられたジローは、必死の思いで瓦礫を退け、彼女を掘り出します。
しかし、彼女は既に機能停止寸前。
彼女は彼女の愛情表現である、「私、あなたの心を感じる。
感じることができる」といって電源が落ちてしまうのでした。
そこに、ゆっくりと忍び寄る、もう一人の彼女が。
いったいどういうことな音か?時は、未来になります。
そこは、とある博物館の中でした。
その博物館に展示されていたのは、紛れもなくサイバーダインモデルの彼女。
そして、驚くべきことに、彼女にそっくりの女学生が現れ、そのサイボーグを見つけて、あまりに自分に似ているのにびっくりしています。
人間の彼女は、大人になってから、ある、サイボーグのオークションで、彼女を落札するのです。
彼女のことを手に入れた、人間の彼女は、サイボーグの記憶を自分の記憶にします。
そして、ジローに恋をするのです。
どうしても、ジローに会いたくなった人間の彼女はタイムスリップして、現代のジローに会いにいきます。
そう、一番最初にジローがあった彼女は、人間の彼女だったのです。
最後の大震災の後に現れたのも、人間の彼女。
そうして、ジローは、彼女とともにおじいさんになるまで、一緒に暮らしたのでした。
僕の彼女はサイボーグ を観た感想
この映画は、設定がよくでき過ぎていて、感心させられっぱなしのドラマでした。
特に、ラスト20分にて、人間の彼女と、サイボーグの彼女の二人がいたことがわかった時の、感動と爽快感はこれまで味わったことがないほどです。
色々考えると、人間の彼女がサイバーダインモデルのモデルとなっているということが自然なのに、かつて、大震災で電源が落ちてしまったサイボーグの彼女をもとに、未来のジローが開発したということを考えると、いったい、彼女のモデルは誰だったんだと深く考えさせられると同時に、どんなことはどうでもいいかとも思える作品でした。
コメント
誤字がすごい