監督:ピーター・ジャクソン 2012年12月にワーナー・ブラザースから配給
ホビット 思いがけない冒険の主要登場人物
ビルボ(マーティン・フリーマン)
ホビット。忍びの達人として旅に加わる。
ガンダルフ(イアン・マッケラン)
魔法使い。旅の一行を助ける。
トーリン(リチャード・アーミテッジ)
ドワーフの王。旅の一行の頭。
ホビット 思いがけない冒険 の簡単なあらすじ
ドワーフの故郷エレボールは金脈に恵まれ黄金や財宝に恵まれた豊かな国でした。
王の宝石アーケンストーンが見つかり栄えていましたが、その財宝に目をつけた竜に襲われエレボールは奪われます。
エレボール奪還の旅に出るドワーフ一行と魔法使いのガンダルフ、そしてホビットのビルボが様々な冒険をします。
魔法の指輪をビルボが手に入れる旅でもあります。
ホビット 思いがけない冒険 の起承転結
【起】ホビット 思いがけない冒険 のあらすじ①
ある晴れた朝、シャイアに住むビルボの家に魔法使いのガンダルフが訪ねて来ます。
ガンダルフはビルボを冒険に誘います。
ビルボはホビットに冒険の好きな人はいない、汚れるし、落ち着かず、夕食に遅れるから冒険はごめん被ると、断ります。
その夜、ビルボの家に見知らぬドワーフが次から次に訪ねて来ます。
終いにはガンダルフが現れます。
彼らはビルボに断らず、ビルボの家の食料をありったけ使い宴会をします。
その作法の悪さと厚かましさにビルボはかなり苛立ちます。
しかり彼らは一応大量の皿とナイフなどを綺麗に片付けます。
その内にトーリンがビルボの家をノックし現れます。
トーリンはビルボに何の武器を使うかききます。
訳が分からず戸惑うビルボでした。
トーリン率いるドワーフ一行は竜に奪われた故郷を取り戻す旅に出るのです。
そのクエストにビルボが忍びの達人として必要なのです。
ビルボは物を盗んだことなどないし自分には無理と断ります。
仕事の契約書としてドワーフから渡された紙には、内臓飛び出し、竜の炎に焼かれる炭化などの負傷は自己責任とあります。
【承】ホビット 思いがけない冒険 のあらすじ②
朝になり一行は旅立っていました。
ビルボは置いて行かれた契約書を見て居ても立っても居られなくなりカバンを背負って家を飛び出します。
一行に追いつきポニーを与えられますがアレルギーでくしゃみがでます。
ハンカチを忘れたから戻らないと、と言うビルボにドワーフの一人が布切れをあげます。
夜になり、野宿しているとオークの鳴き声が聞こえビルボは怯えます。
かつてトーリンはモリアで穢れの王アゾグ率いるオークと戦いました。
そこで祖父が首を刎ねられ殺されました。
トーリンはアゾグの腕を切り落とし、なんとかドワーフの勝利に導きます。
アゾグとトーリンにはそのような因縁があります。
トーリンはアゾグを死んだと思っていますが、ガンダルフはそうは思っていません。
翌日、また夜のキャンプのためかつて農夫とその一家が住んでいたあたりにキャンプを張ることにします。
ガンダルフは異常を感じ早く移動した方がよいと促しますが、トーリンはガンダルフがエルフのエルロンド卿の家がある裂け谷に行くと聞き反発します。
かつてエレボールが竜に襲われた時エルフは見て見ぬふりをした、とエルフを非難します。
ガンダルフは言い争いに嫌気がさして一人になると言い、いなくなります。
夜になり皆が夕食の準備をしていると、馬が何頭かいなくなっていることに気付きます。
ビルボが探しに行き、巨大なトロールが三人、馬を捕まえて料理しようとしています。
ビルボは捕まり、助けに入ったドワーフ達も捕まります。
トロール達は料理して彼らを食べるつもりですがビルボが機転を利かし時間稼ぎをする間にガンダルフが現れ、夜明けになり、トロール達は朝日を浴びて石になります。
トロールの残した財宝の中にトーリンにピッタリの剣とビルボにちょうどよい大きさの剣があり、持っていきます。
【転】ホビット 思いがけない冒険 のあらすじ③
魔法使いのラダガストが一行の元に急いでやってきます。
古い要オークの襲撃に遭い、追われる内に裂け谷にたどり着きます。
エルロンド卿の元で食事をいただきます。
エレボールの秘密が書いてある地図がありますがその文字はエルロンド卿にしか読めません。
エルロンド卿が読むとエレボールの入り口の秘密がわかりました。
しかしガラドリエルと白の魔法使いサルマンがエレボール奪還のクエストの事をガンダルフにきくために裂け谷に現れます。
話し合いをしている内にドワーフ一行は裂け谷を出発します。
道が険しくなり岩山の巨人の戦いに巻き込まれてビルボは崖から落ちかけますがトーリンが助けます。
トーリンはビルボは弱いのでこの旅には足手まといだと非難します。
一行は山の洞穴で一休みします。
落ち込んでいるビルボはこっそり裂け谷に帰ろうとしますが、ドワーフの一人に引き止められます。
その内にビルボの剣が青く光り地が裂け、ゴブリンの地下帝国に落ちていきゴブリンの軍団に捕らえられますがビルボだけは逃げられます。
しかし一人のゴブリンに斬りかかられ、さらに地下深く落ちていきました。
そこでゴラムに出会います。
ゴラムが落とした指輪を何気なく拾ってポケットに入れるビルボでした。
謎なぞゲームに勝ったらゴラムが外に出る道をおしえてくれる、もし負けたらゴラムに食べられる、と言う賭けをします。
謎なぞに勝ちましたが指輪を無くした事に気がついたゴラムはビルボを殺そうとします。
ビルボは逃げます。
転げた拍子に指輪が指にはまり、ビルボは透明になります。
その頃トーリン達はゴブリンの王と戦って負けそうになりますがガンダルフが現れ危機を逃れます。
ビルボは外に出るガンダルフとドワーフ達を見つけて追いかけようとしますがゴラムが邪魔で、剣で殺そうとしますが哀れに思い、やめます。
ゴラムを蹴って飛び越え、ビルボも外に出ます。
【結】ホビット 思いがけない冒険 のあらすじ④
ガンダルフとドワーフ達はビルボがいない事に気がつきます。
トーリンはビルボは逃げたと言います。
そこにビルボが指輪を外して現れます。
何故逃げ帰らなかったかとトーリンにきかれて、ビルボは本当は家に帰りたかったけど、ドワーフ達にも故郷があったのに奪われてしまったから故郷を取り返す手伝いができるなら手伝いたいと言います。
そこへアゾグとオークが現れ襲いかかります。
狼のようなワーグから逃げるため木に登りますがワーグが体当たりし、木が倒れこれ以上もたない状態になります。
その時トーリンがアゾグに向かって行きます。
しかしアゾグが乗っている巨大なワーグにやられてオーケンシールドもトーリンの腕から外れて落ちてしまいました。
とどめをさされようとするその時、ビルボが斬りかかりトーリンは助かりますが気を失います。
ガンダルフが呼んだイーグル達がワーグを蹴散らし、ドワーフ達を背中にのせ安全な場所に運びます。
トーリンが目を覚まし、ビルボに向かって、険悪な雰囲気で詰め寄ります。
あんな無謀な事をしてビルボ自身が死ぬ所だったじゃないか、おまえは足手まといだと言わなかったか、と。
自分が言った事は全部間違っていた、すまなかった、とビルボに抱きついて謝ります。
その潔さに皆が喜びます。
遠くですがエレボールが見えます。
皆は希望を持ってエレボールを眺めます。
ホビット 思いがけない冒険 を観た感想
ドワーフの陽気さに振り回されるビルボが面白いです。
初めはドワーフの行儀の悪さに辟易していたビルボですが徐々に彼らとの仲が深まっていきます。
生死をともにする内に友情も深まります。
上品で弱いビルボですがゴラムと命を賭けた謎なぞゲームをしたりトーリンを助けたりしてドワーフ達にその力を認められて行きます。
岩山の巨人やゴブリンの地下帝国の壮大さや冒険の活気があって彼らと一緒に旅をしている感じがして楽しいです。
ビルボが指輪を見つける旅なので、指輪の物語もここが原点かと思うと感慨深いです。
彼らの旅を見守りたい気持ちでいっぱいです。
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