監督:長崎俊一 2008年6月にアスミック・エースから配給
西の魔女が死んだの主要登場人物
まい(高橋真悠)
本作の主人公。中学校に上手く馴染めず不登校になる。
おばあちゃん(サチ・パーカー)
まいの祖母。1人暮らしをしている。不登校になったまいと2人で暮らし始める。
ママ(りょう)
まいの母親。仕事熱心で、まいの扱いに悩んでいる。
西の魔女が死んだ の簡単なあらすじ
中学生のまいは、ママに連れられて心臓発作で意識不明の状態で発見されたというおばあちゃんのところに車で向かっていました。
まいは、時折ママと会話を交わしながら、中学1年生の頃におばあちゃんの家で一緒に暮らした日々を思い出していました。
自然豊かな環境の中で、まいはおばあちゃんの優しさに助けられながら傷ついた心を癒していたのでした。
西の魔女が死んだ の起承転結
【起】西の魔女が死んだ のあらすじ①
中学3年生のまいは、忙しい中学生活を送っていたある日、おばあちゃんが意識不明で発見されたと連絡を受けて、ママの車に乗っておばあちゃんのところに行きます。
まいは、おばあちゃんと共同生活を送っていた中学1年生の夏を振り返り始めました。
中学1年生のまいは、学校生活が上手くいかず不登校になっていました。
ママは、まいの言葉を受け入れて無理に学校に行かせようとはしなかったものの、まいに元気を取り戻して欲しいと考えていました。
そこで、ママは田舎で暮らしているおばあちゃんに連絡を取り、まいと一緒に暮らしてもらうことにします。
まいは、ママがおばあちゃんに対してまいの扱いが難しいと話している言葉を聞いてしまい、ショックを受けます。
それでも、ママのためにとおばあちゃんのところで暮らすことを決めたまい。
まいは、ママに手伝ってもらいながら必要な荷物をおばあちゃんの家に運び入れます。
そして、まいは、おばあちゃんと一緒に料理を作るなどしながら一緒に生活を始めるのでした。
【承】西の魔女が死んだ のあらすじ②
まいは、おばあちゃんとの共同生活を始めて、野いちごでジャムを作ったり、洗濯機を使わずに洗濯したりとおばあちゃんならではの田舎での生活の仕方を教えてもらいます。
これまでの生活と全く違うことばかりで、まいは驚きつつも1つ1つの体験に新鮮さを感じて楽しみ始めます。
おばあちゃんは、まいの個性をすべて受け止めて、まいのことを大好きだと言ってくれるのでまいは気恥ずかしさを感じつつも嬉しくなります。
それから、まいはおばあちゃんとの会話をきっかけに、精神的強さを手に入れるために、家事の他に自分で計画を立てて規則正しい生活を送ることになります。
まいは、自分にできるのか大きな不安を覚えますが、おばあちゃんから気軽な気持ちで始めてみると良いなどのアドバイスを受けて、自分で今後の予定を立て始めます。
さらに、おばあちゃんに寝つきを良くする方法を教えてもらい、まいは睡眠を改善しつつ国語や数学などの学校での勉強も進めていくのでした。
【転】西の魔女が死んだ のあらすじ③
まいは、精神的強さを得るために奮闘していました。
しかし、まいは鶏小屋で鶏の命が何者かによって奪われる光景を目撃してしまいます。
まいは、おばあちゃんからハーブティーを振る舞ってもらうなどして優しく接してもらい少しずつ体調を回復させていきます。
その後、まいは様子を見にやって来たパパから、新しい中学校に転校することを提案されます。
おばあちゃんとの暮らしを続けられなくなることもあり、まいは迷いを深めていきます。
それから、まいはおばあちゃんに、クラスで仲間外れにされたことをきっかけに学校に行けなくなったことを涙ながらに打ち明けます。
おばあちゃんは、粘り強く話を聞きつつまいをそっと励まします。
その後、まいは自分のためにも新しい中学校に転校することを決めます。
後日、まいは近所に暮らしているゲンジさんの飼っている犬が鶏の命を奪ったのだとおばあちゃんに話したことをきっかけに、おばあちゃんと喧嘩になってしまいます。
そして、まいはおばあちゃんとの間にわだかまりを抱えたまま、おばあちゃんとの生活を終えて新しい中学校に転校するのでした。
【結】西の魔女が死んだ のあらすじ④
まいは、新しい中学校に転校し、同じクラスでサバサバした性格のショウコと友人になります。
ショウコは、人の顔色を見ずに思ったことを言ってしまうた友人は少なかったものの、まいは自分にないものを持っているショウコに尊敬の気持ちを持って一緒に行動するようになります。
さらに、おばあちゃんと会えない中でも、自分で考えて行動することで精神的強さを身に着けるための努力を重ねていました。
まいは、おばあちゃんに会いたいと思いつつも、思うように会えないまま過ごしていました。
それから、まいは意識不明になり、そのまま亡くなったというおばあちゃんのところにママと一緒に向かいます。
まいは、亡くなったおばあちゃんと対面し、久しぶりにおばあちゃんの家の中を巡ります。
途中で、ゲンジさんとも会い、短く会話を交わします。
その後、まいは台所のガラスに、まいに対するメッセージが書かれていることに気づきます。
まいは、おばあちゃんの愛情に気づき、大粒の涙を流します。
そして、おばあちゃんの優しい声がまいに聞こえてくるのでした。
西の魔女が死んだ を観た感想
「西の魔女が死んだ」を観て、「懸命に自分を変えようとするまい」と「おばあちゃんとの絆」が特に魅力的だと思いました。
まず、懸命に自分を変えようとするまいについてです。
不登校になり今後どうすべきか自分を見失い掛けていたまいが、おばあちゃんとの生活を通して人生に大切なことを考えながら、自分の未熟さを克服しようと奮闘するところに、好感を持ちながら観ていました。
次に、おばあちゃんとの絆についてです。
まいが、おばあちゃんと一緒に暮らす中で、様々な教えを受けるなどしながら、おばあちゃんへの愛情を強めておばあちゃんもまいを優しく包み込んでいくところにほのぼのとしながら観ていました。
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