「シャーロック・ホームズ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ガイ・リッチー

映画 シャーロックホームズ

監督:ガイ・リッチー 2010年3月にワーナーブラザーズから配給

シャーロック・ホームズの主要登場人物

シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)
本作の主人公。頭脳明晰で少ない情報から素晴らしい推理が出来るが、事件がなければ変人。

ドクター・ワトソン(ジョード・ロウ)
ホームズの親友。退役軍人でピストルが上手。医師でもあり、ホームズの助手兼理解者でもある

ブラックウッド卿(マーク・ストロング)
黒魔術を行い多くの殺人をしてきた。

アイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)
様々な犯罪を行える悪女。ホームズが唯一惚れた女性

レストレード警部(エディ・マーサン)
ロンドン警察の警部で、ホームズによく事件の調査を依頼する。

シャーロック・ホームズ の簡単なあらすじ

ホームズはワトソンとは殺人を犯したブラックウッド卿を一緒に捕まえに行きます。

ブラックウッド卿が捕まり死刑の判決を受け、事件は落ち着いたように思えていました。

一方ホームズは、ベイカー街にワトソンと一緒に暮らしていました。

しかし、もうすワトソンはメアリーという女性と結婚し新居に引っ越すことになっています。

ワトソンが結婚して出て行くのが気に食わないホームズは、メアリーにもいやなことを言ってしまいワトソンとギクシャクしてしまいます。

そんな中、ブラックウッド卿が死刑になる前にホームズに会いたいと要求します。

これからまだ人が死ぬと予告するブラックウッド卿にホームズはどうするのでしょうか。

シャーロック・ホームズ の起承転結

【起】シャーロック・ホームズ のあらすじ①

ホームズが様々な事件に巻き込まれる

ホームズとワトソンは、ブラックウッド卿に連れ去られた娘を助けて欲しいという依頼によって、レストレード警部より一足先にブラックウッド卿の殺人現場に踏み込みます。

格闘の末、なんとか娘を助け出し、ブラックウッド卿を捕まえることが出来ました。

ブラックウッド卿は黒魔術を使い、今までも殺人を犯してきました。

彼には死刑の判決が下されます。

ホームズとワトソンは今まで同じベイカー街の家に住んでいましたが、ワトソンは婚約が決まり、新居に引っ越す準備を勧めています。

それが気に入らないホームズは、今までワトソンの婚約者メアリーと会うのを避けていましたが、とうとう一緒に食事をすることになってしまいました。

メアリーはホームズに会いたいと願っており、ぜひ自分について推理してほしいと言います。

ホームズは、失礼な推理をし、メアリーからワインをかけられてしまいます。

このことがあって、ワトソンとホームズにはギクシャクした雰囲気が生まれてしまいます。

そんな中、黒魔術を使って刑務所内の人を操るブラックウッド卿は、ホームズに会いたいと言い始めます。

そして来たホームズに、自分は復活し、まだ三人死ぬと宣言します。

そしてさらに、ホームズのところにはアイリーンが訪ねて来ます。

彼女から、探し人の依頼を受けたホームズは、帰るアイリーンを変装して尾行します。

彼女はある人から依頼を受けており、しかも依頼人に怯えているようです。

あのアイリーンが怯える人物とは、とホームズは疑問を抱きます。

【承】シャーロック・ホームズ のあらすじ②

ブラックウッド卿の復活

ブラックウッド卿の死刑執行の日が決まり、ワトソンは死んだかどうかを確認するために呼ばれます。

一緒について行くホームズは目の前でブラックウッド卿が死に、ワトソンが脈を計って死亡を確認したのに同席しました。

しかしその後、ブラックウッド卿の墓で彼を見たという人が現れます。

ロンドン市民が混乱する前に確認しようと、レストレード警部はホームズを呼びます。

墓は中から壊されていました。

棺を確認したホームズは、中に入っているのがブラックウッド卿ではなく、あのアイリーンに依頼された探し人、リオドンであることに気づきます。

調査を開始したホームズとワトソンはリオドンの家に行きます。

そこでは様々な実験の跡がありました。

調査中、その家を焼き証拠隠滅を図る人たちに遭遇し、襲われてしまいます。

なんとか撃退に成功しますが暴れすぎてしまったため、二人で留置場に入れられてしまいます。

ワトソンはメアリーが身元引受人になり、ホームズにはレストレード警部が引き受けてくれました。

そしてある大物に会わせたいといわれます。

【転】シャーロック・ホームズ のあらすじ③

ブラックウッド卿によると殺人

ホームズが目隠しされ連れていかれたのは、ロザラムという主席裁判官のところでした。

彼がブラックウッド卿の父親であることをホームズは見抜きます。

彼は、「テンプル第4修道会」の指導者で、ブラックウッド卿はその儀式によって生まれた子でした。

修道会には米大使のスタンディッシュ、内務大臣カワードもいて、政治と関わっていることが分かります。

ブラックウッド卿を止めてほしいという依頼を引き受けたホームズですが、その後まもなくロザラムは浴槽内で殺されてしまいます。

そして修道会の会合では、カワード主導で、次の指導者にブラックウッド卿が決まりました。

それに反対してブラックウッド卿を殺そうとピストルを撃ったスタンディッシュは、発砲した瞬間に全身が発火して亡くなります。

これでブラックウッド卿の予告通り三人が殺されてしまいます。

ホームズは怪しいと睨んだ工場へ向かいますが、そこではリオドンの部屋と同じく様々な実験の跡があります。

しかし、大きな爆破が起こり、一緒に行ったワトソンと、二人の後をつけていたアイリーンと一緒に巻き込まれてしまいます。

【結】シャーロック・ホームズ のあらすじ④

事件の真相

アイリーンはこの事件から逃げようと汽車に乗りますが、そこにはあの依頼人が乗っていて、戻らないとホームズを殺すと述べます。

ワトソンが動けるようになった頃、ホームズは殺人の事件現場は修道会の神秘的儀式と関連していて、鷲、牛、人を象徴した場所で起こっていると掴んでいました。

そして最後はライオンを象徴する、国会で起こるのです。

レストレード警部の協力でカワードと会ったホームズは、カワードの服や靴から、下水道で儀式が行われると確信します。

そして無事カワードのところから逃げたホームズ達は下水道へ向かいます。

そこには遠隔操作が可能な化学兵器がありました。

リオドンはこれを開発して殺されたのです。

工場はその実験施設でした。

国会にこの兵器で毒を送り込み、イギリスを支配しようとするブラックウッド卿でしたが、ホームズによって兵器は止められました。

毒のある部品を持って逃げ出すアイリーンを追いかけ、ホームズとブラックウッド卿は最後の決戦をし、ブラックウッド卿は橋の上から落ち、首吊り状態になったのでした。

全てのことはブラックウッド卿の黒魔術ではなく、手品だということが分かりました。

特殊な薬品を浴槽に塗り水と反応させてロザラムを殺し、無味無臭で引火性の液体を雨に見せかけてスタンディッシュにかけ、殺しました。

自分の絞首刑の時は、腰のベルトに紐をかけて死なないようにし、仮死状態になる薬を飲むことで死んだと見せかけていたのです。

ブラックウッド卿との闘いも終わり、アイリーンと話すホームズですが、そこでアイリーンの依頼主の名前を教えられます。

それはモリアーティ教授です。

実は彼はブラックウッド卿とホームズが闘っている間に化学兵器の遠隔装置の部品を持ち去っていたのです。

操作再開を宣言するホームズでした。

シャーロック・ホームズ を読んだ読書感想

もちろん何も知らない人が初めて見ても、映画を十分に楽しめますが、シャーロック・ホームズの小説に出てくるエピソードを知っていると見えてくる関係性もあるので、もともとホームズファンの方も楽しめる内容だと思います。

犯人は分かっていますから、どうやって行ったかに主軸が置かれています。

こちらは現代人ですから、黒魔術なんて非現実的なもの…と思いつつ、でもミステリアスな雰囲気に緊張が走ります。

科学が今ほど発展していない時代ですので成り立つものですが、それでも最後の謎解きの時までハラハラしながらエピソードを楽しめました。

コメント