百瀬、こっちを向いて。(中田永一)の1分でわかるあらすじ&結末までのネタバレと感想

百瀬、こっちを向いて。(中田永一)

【ネタバレ有り】百瀬、こっちを向いて。のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:中田永一 2008年5月に祥伝社から出版

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百瀬、こっちを向いて。の主要登場人物

相原ノボル(あいはらのぼる)
本作の主人公。百瀬陽の彼氏を演じることになる高校一年の男子高生。

百瀬陽(ももせよう)
本作のヒロイン。相原ノボルの彼女を演じることになる高校一年の女子高生。

神林徹子(かんばやしてつこ)
高校三年生の女子高生。美人であり資産家の娘。宮崎瞬と付き合っている。

宮崎瞬(みやざきしゅん)
高校三年生の男子。百瀬陽の憧れの人であり、神林徹子の彼氏。

田辺(たなべ)
相原ノボルの数少ない友人。ノボルと同じく影が薄く地味な存在。

百瀬、こっちを向いて。の簡単なあらすじ

相原ノボルは昔から慕っていた宮崎瞬にある日、図書室に呼び出される。そこには宮崎瞬のもう一人の彼女である百瀬陽がいた。彼女である神林徹子から二股を疑われていた宮崎瞬はノボルに百瀬のウソの彼氏を演じてくれと頼む。ノボルは宮崎の頼みだからと引き受けるが、嘘の恋が本当の恋に変わってしまう。 

百瀬、こっちを向いて。の起承転結

【起】百瀬、こっちを向いて。のあらすじ①

百瀬陽 

大学卒業をひかえて、少しのあいだ、相原ノボルは故郷へもどることにしていた。

新幹線をおりて博多駅のホームにたつ。

天神の町をぶらついていると、神林徹子に出会う。

ノボルは神林徹子といっしょに喫茶店に入り、高校生のころの思い出話をする。

高校一年生のノボルは教室で障害物のような存在だった。

そんなノボルに昔から知り合いであった高校三年生の宮崎瞬はある日、ノボルの教室に来て、ノボルを連れていく。

宮崎瞬が連れて行ったのは図書館だった。

そこで待っていたのは宮崎瞬の彼女である神林徹子ではなく、百瀬陽だった。

宮崎瞬はノボルに百瀬と恋人どうしという演技をしてくれと頼み込む。

その理由は宮崎瞬は神林徹子と付き合っていながら、百瀬陽とも付き合っていた。

二股のうわさが広まり、うたがいをもたれているため、そのうわさを払いのけるためということだった。

いまだかつて女子と親しくなった経験のないノボルにとって、それは荷の重すぎる作戦であったが、ノボルは引き受ける。

 

【承】百瀬、こっちを向いて。のあらすじ②

嘘の恋愛関係 

あらゆる面でノボルと百瀬は正反対だった。

たとえば学校の廊下を歩く時、百瀬は腕をふって真ん中を突き進む。

一方、ノボルは猫背気味になってこそこそとかたすみを歩いていた。

最初の一週間はノボルにとってとくに大変であった。

学校でいかにも付き合っていますよというふりを始めたものの、女子生徒に免疫のないノボルは、百瀬が正面に腰かけたり、隣を歩いたりするだけで赤面した。

いっしょに学食でうどんをすすりながら、音楽や映画や本の話をするが、話はなかなか続かない。

ノボルと百瀬が嘘の恋愛関係をむすんでから一ヵ月がたったころ、宮崎、神林カップルとダブルデートをすることになる。

ダブルデートの日までにノボルと百瀬は準備をする。

ノボルの私服をチェックしたいと主張する百瀬を連れてノボルは家にいく。

百瀬はノボルの私服をチェックし、夕食を食べて帰ることに。

翌日の昼休み、百瀬はノボルの髪型が気に入らないから切らせなさいと、ノボルを屋上に連れていって散髪をする。

 

【転】百瀬、こっちを向いて。のあらすじ③

ダブルデート 

その日、待ち合わせ場所の駅に、宮崎、神林、百瀬、ノボルは集合した。

映画をみようといったのは宮崎でそれに異論をはさむものはいなかった。

「刑事ジョン・ブック/目撃者」のチケットを購入して久留米スカラ座という映画館に入り、次の回の入場をロビーで待ちながらノボルたちは話しをした。

話題はこれからみる映画のこと、好きな俳優、記憶に残っている台詞だった。

映画を観終わったあと、駅に戻って「甲子園」というお好み焼きの店で昼食を食べることに。

そこはノボルと宮崎にとって思い出の店だった。

小学校低学年のとき親に内緒で電車に乗って何度か訪れたことがあったのである。

昼食後にノボルたちは公園をぶらつく。

ベンチを発見した宮崎が映画の感想を話しながら腰かける。

そのあとは花壇に落ちていたゴムボールでキャッチボールをすることに。

キャッチボールも終わってしまうとノボルたちは帰ることになった。

JR久留米駅でバスをおりたノボルは友人の田辺に出会う。

 

【結】百瀬、こっちを向いて。のあらすじ④

関係の終わり 

駅付近にあるドーナツ店で向かい合ってすわり、ノボルはこれまでの経緯を田辺に話した。

昼休みに宮崎瞬に呼び出されて、図書館で百瀬を紹介されたこと。

神林と宮崎、そして百瀬の関係。

その三角関係の中に、ノボルが入り込んでしまったこと。

田辺は口をはさまずに聞く。

ノボルは田辺とわかれ自宅に戻ると、居間の電話で宮崎の自宅に連絡を入れ、会いに行く。

一通りの話がすむと、宮崎は地図と手紙を書いてノボルにわたした。

今からこの手紙を百瀬に届けてくれと。

三時間後、地図を見ながら百瀬の家をさがしあてた時、すでに東の空が明るくなりかけていた。

塀にのぼり、部屋の窓を直接たたくノボル。

すると、百瀬がパジャマ姿で出てくる。

ノボルは手紙を百瀬にわたし、百瀬はそれを読む。

その後、散歩をしながら話をする二人。

手紙の内容は宮崎と百瀬がわかれるという内容だった。

宮崎と百瀬がわかれるということは、ノボルと百瀬の関係も終わるということだった。

ノボルと百瀬は学校を休んで一日中、土手を歩いた。

 

百瀬、こっちを向いて。を読んだ読書感想

中田永一氏の恋愛小説。

2014年に映画化されている作品でもあります。

恋愛とは縁のない地味な男子高生相原ノボルがイケてる女子高生百瀬陽とウソの恋人関係を結び、やがてノボルは恋というものを知るというピュアで瑞々しい恋愛小説となっています。

多感な時期の高校生の恋愛を思い出しますね。

とても読みやすいですし、ところどころ笑えるところもあってとても素敵な小説です。

もう一人の薄暗い電球、田辺の名言も素敵です。

恋は苦しく、辛い時もありますが、それでもやっぱり恋っていいものですね。

ピュアな恋愛小説が読みたいときはぜひおすすめです。

 

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