「私が失敗した理由は」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|真梨幸子

私が失敗した理由は

【ネタバレ有り】私が失敗した理由は のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:真梨幸子 2016年7月に講談社から出版

私が失敗した理由は の主要登場人物

落合 美緒(おちあい みお)
流産がきっかけで鬱々とした生活を送っているが、ある事件をきっかけに活力を取り戻す。

市原 俊恵(いちはら としえ)
美緒のパートの同僚。一家殺害事件の容疑者になる。

土谷 謙也(つちたに けんや)
美緒の元交際相手の編集者。

塚本 絵都子(つかもと えつこ)
シングルマザーで謙也の取材相手。

私が失敗した理由は の見どころ!

・ラストのどんでん返し

・絡み合う登場人物の利害関係

・予想がつかない登場人物たちのとっぴな行動

私が失敗した理由は の簡単なあらすじ

順風満帆な人生を送っていたはずの落合美緒は、流産がきっかけで鬱々としたパート生活を余儀なくされます。

しかし、パート仲間が殺人事件の容疑者となったことがきっかけで、美緒の心はときめきます。

元恋人で編集者の謙也に連絡を取り、「失敗した人」をテーマに本を作ろうと持ち掛けますが、次々と事件が発生します。

私が失敗した理由は の起承転結

【起】私が失敗した理由は のあらすじ①

 

ときめきが生まれる

美緒は順風満帆な人生を送ってきました。

社内恋愛で夫と結婚し、子どもを授かりますが、流産をしてしまいます。

その後、精神的に不安定になり、退職に追い込まれます。

住んでいたタワーマンションは夫の稼ぎだけでは家賃が払えず、郊外のマンションに引っ越しました。

そこでスーパーのパートを始めますが、いまいち社員やパート仲間にも心を開けずにいます。

そんなある日、美緒はパート仲間のムラカミさんからマイホームの話を聞かされます。

それを聞いた後、美緒は不思議な高揚感を覚えます。

美緒は、自分に必要なものはマイホームではないかと直感し、その気持ちを夫にぶつけますが、夫は実は退職を考えており、マイホームどころではありませんでした。

夫から退職について相談された美緒ですが、マイホームのことを考えてときめいた心は揺らぎません。

ついには、夫に内緒でマイホーム探しまで始めてしまいます。

【承】私が失敗した理由は のあらすじ②

 

事件発生

ある日、急にパンが食べたくなった美緒がコンビニに行くと、パート仲間の市原がそこにいました。

市原はいつもと雰囲気が違い、奇妙な恰好をしていました。

次の日、パートに行くと、市原が殺人容疑で逮捕されたという話でもちきりでした。

その事件は一家四人を惨殺したというものでした。

美緒が出会ったのは人を殺した直後の市原だったのです。

市原は容疑を否定し、事件当時はコンビニにいたと言い張りましたが、美緒が市原と会ったのは事件後の時間帯であったと証言したため、そのまま市原は拘束されます。

幸せそうだった市原が殺人犯になった出来事は、美緒に妙な気の高ぶりを与えました。

美緒はこの高ぶりをなんとか行動に移したいと考えます。

そこで思い立ったのが、元恋人の謙也でした。

謙也は編集者として働いており、久しぶりに連絡を取ると今は編集長の座についているということでした。

美緒は無理を言って謙也に会ってもらいます。

謙也は今までのしおらしかった美緒が押しの強い女になっていることに驚きますが、美緒の「人の失敗を集めた本を作ろう」という話には食いつきます。

美緒は謙也を言いくるめて二人で新しい出版社を立ち上げます。

美緒に経営の能力はないので、謙也は先行きが不安で仕方がありませんでしたが、失敗本の成功を信じてあらゆる「人生に失敗した人」のエピソードを集めます。

【転】私が失敗した理由は のあらすじ③

 

転落

美緒と謙也はビジネスパートナーとなり、二人でいる時間がどんどん長くなります。

元交際相手というだけあって、距離が縮まるのに時間はかかりませんでした。

それを、美緒の夫はおもしろく思いませんでした。

次第に夫は美緒の浮気を責めるようになり、かっとして美緒を殺害してしまいます。

それを知った謙也は悲しみますが、美緒の遺志を継ごうと、今までよりも気合を入れて本づくりに取り組むようになりました。

現在は貧乏暮らしをしている元ベストセラー作家や、選挙ですべてを失った人など、いろいろな失敗談を集めていきますが、取材の対象は市原が殺したとされる一家殺害事件に変わっていきます。

相変わらず市原は容疑を否認していましたが、美緒の証言のせいで死刑判決が出ていました。

市原に面会をしようと考えているとき、謙也は昔の同僚から一人の女性を紹介されます。

それは、塚本絵都子というシングルマザーの女性でした。

【結】私が失敗した理由は のあらすじ④

 

終焉

謙也の同僚曰く、塚本は一家殺害事件の真犯人の疑いがあるということでした。

塚本に関わった人物が数多く死んでいるという過去もあり、謙也は疑いの目で塚本に接しますが、次第に塚本に惹かれてしまいます。

塚本も男らしい謙也のことをまんざらでもないようで、二人はぎこちなく距離を縮めていきます。

謙也は塚本を守れるのは自分しかいないとプロポーズの計画を立て始めます。

しかし、塚本と過ごす時間が長くなるほどに、一家殺害の犯人は塚本しかいないのではないかという疑念に取り付かれてしまいます。

謙也はその迷いの中で、塚本の罪は明らかにせずに自分の中にとどめておこう、そして二人で幸せに暮らしていこうと決意します。

しかしある日、自殺した姉について妹と話をしているうちに、謙也は口論になって殺されてしまいます。

これで、塚本のことを疑う者はいなくなりました。

一人になった塚本は、知り合った資産家と結婚しますが、資産家の前妻に殺されてしまいます。

これで、一家殺害事件の真相はうやむやになってしまいました。

私が失敗した理由は を読んだ読書感想

さすがイヤミス作家の作品!と言いたくなるようなどんでん返し連発の作品でした。

一つ罪を犯す度に失敗して、堕ちていく過程が連鎖的に描かれています。

絶妙な後味の悪さが癖になる一冊です。

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