「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|太田紫織

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み」

【ネタバレ有り】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み のあらすじを起承転結でネタバレ解説!

著者:太田紫織 2013年5月に角川書店から出版

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休みの主要登場人物

九条櫻子(くじょうさくらこ)
ヒロイン。 標本士。

館脇正太郎(たてわきしょうたろう)
物語の語り手。旭川市内の学校に通う高校生。

鴻上アサ(こうかみあさ)
夫の介護中に失踪を遂げる。当麻町在住。

鴻上百合子(こうかみゆりこ)
アサの孫。 正太郎と同じ学校に通う女子高校生。

在原直江(ありはらなおえ)
櫻子の許嫁。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み の簡単なあらすじ

旭川から当麻までドライブにやって来た九条櫻子と館脇正太郎は、地元の観光名所である鍾乳洞の中で人間の骨に遭遇します。間もなく遺体の身元は当麻町に住む鴻上アサと分かりますが、 彼女の孫は正太郎が通っている高校の女子生徒・百合子です。 アサの死は警察によって自殺と片付けられますが、櫻子は意外な真実を導き出していくのでした。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み の起承転結

【起】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み のあらすじ①

龍の中に眠る骨

期末テストが終わってもうすぐで夏休みというある日のこと、館脇正太郎は九条櫻子の運転する車で北海道川上地方中部にある当麻に向かっていました。

龍の夫婦が住むという伝説がある、 天然記念物に指定されている鍾乳洞が目的地です。

ぽっかりと口を開けた龍の寝床のような内部を探検した櫻子と正太郎は、鍾乳洞グリーンパークと名付けられたミニ登山コースを散策します。

コースを外れた櫻子が動物の骨や死体を探していると、白骨化した人間の遺体を発見しました。

正太郎がスマートフォンで通報している間に、櫻子は勝手に遺体検分を始めてしまいます。

年齢は70歳以上、死後半年から1年は経過、死因は付近の崖から転落した際の頸椎骨折による窒息死。

現場に駆け付けた警察官に対しても、お得の講義を披露する始末です。

要注意人物として任意同行を求められてしまいましたが、櫻子の婚約者であり公安に勤務している在原が身元を保証してくれたために、何とか事なきを得ました。

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【承】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み のあらすじ②

祖母の足跡を辿る女子高校生

次の日のお昼にはテレビで、櫻子たちが見つけた白骨遺体について報道されていました。

遺体は当麻町に住んでいる70代の女性・鴻上アサと判明して、事件性は薄く事故と自殺の両方の線から捜査が続いているようです。

1週間ほど経った学校での休み時間に、アサの孫・百合子が正太郎のクラスにまで訪ねてきます。

放課後に寄り道した旭川市内でも有名な紅茶の専門店で、百合子は祖母に関する思い出話を打ち明けました。

ここのお店のシフォンケーキが大好きだったこと、最近では祖父が認知症を患っていたためにめっきり落ち込んでいたこと、去年の秋から行方不明になっていたこと。

警察からは遺族にアサが自殺を遂げたと告げられたために、百合子は余り元気がありません。

週末の土曜日にアサの位牌に手を合わせるために、正太郎は櫻子に声をかけて鴻上の自宅にまでお邪魔しました。

祖母が亡くなった現場を一目見たいという百合子のために、明日の朝に3人で鍾乳洞まで行くことになります。

【転】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み のあらすじ③

アサが最期に見た風景

アサの骨を発見した現場は警察によって立ち入り禁止になっていましたが、櫻子は相変わらず無遠慮に黄色いテープを掻き分けて中に入っていきます。

聳え立つ崖の下で櫻子は当時の状況を説明していましたが、百合子は茫然自失といった様子です。

櫻子に薦められるままに崖の上に立った百合子は、自宅のリビングに飾って合った風景画と全く同じ景色を目の当たりにしました。

絵を描いたのは百合子の祖父で、アサは夫の介護の息抜きのためにしばしばこの場所を訪れていたのでしょう。

亡くなったあの日も朝日を見るためにやって来て、謝って足を滑らせて転落しただけで自ら死を選んだ訳ではありません。 櫻子の話では、人間の脳は朝日を浴びると「幸福ホルモン」とも呼ばれているセロトニンの分泌が始まるようです。

最後まで生きる気力を持って頑張っていたアサの無念さを思い、 百合子は泣き崩れます。

櫻子は彼女に言葉をかけることもなく、静かに崖から遠くを眺めていました。

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【結】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み のあらすじ④

天国の祖母への誓い

1ヶ月後、学校帰りの正太郎は再び百合子と共に例の紅茶専門店にいました。

「美味しい物は分け合って食べた方がより幸せ」というアサの教えに従って、ふたりはシフォンケーキを半分こします。

警察はアサの死をもう1度調べてくれたために、事故死として決着が付きそうです。

再捜査に乗り出したのは、在原や法医学教室に勤めていた櫻子の叔父の働きかけがあったのかもしれません。

つい最近まで櫻子を正太郎の恋人と勘違いしていた百合子は、彼女のことを 「不思議だけど優しい人」 と評しました。

百合子は変わり者で人とは違った価値観を持つ櫻子の、 言葉では言い表せない隠された優しさに気づいています。 百合子はテニス部に所属していましたが、こんどの出来事をきっかけに正式に退部を決意したようです。

残された祖父の面倒を見つつ、介護士を目指すことを考え始めています。

正太郎は彼女の望みがひとつでも多く叶うように、スプーンで紅茶をかき混ぜながら祈るのでした。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み を読んだ読書感想

行く先々で年の差カップルに間違われてしまう、ヒロインの九条櫻子と館脇正太郎とのコンビがユーモアたっぷりでした。

好奇心の固まりのような櫻子に振り回されながらも、密かに彼女に思いを寄せている正太郎の一途さも微笑ましく映ります。

神秘的な鍾乳洞を見ても心を動かすことがなかった櫻子さんが、人間の骨に遭遇した途端に瞳を輝かせるシーンが印象深かったです。

前作ではクローズアップされることがなかった、正太郎の高校生活も描かれていて楽しめます。

祖母を失って哀しみに暮れていた鴻上百合子が、ラストで踏み出していく小さな1歩が感動的です。

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