【ネタバレ有り】マスカレード・ホテル のあらすじを起承転結でネタバレ解説!
著者:東野圭吾 2014年7月に集英社から出版
マスカレード・ホテルの主要登場人物
新田浩介 (にったこうすけ)
刑事。連続殺人事件を解決するため、ホテルのフロント従業員として潜入捜査をする。刑事としての能力はあるが熱くなりやすい。
山岸尚美 (やまぎしなおみ)
ホテルのフロントスタッフ。自身の大学受験の際に宿泊したホテルのスタッフの対応に感激し、自分もそんな対応のできるスタッフになりたいと思っている。
片桐瑶子 (かたぎりようこ)
ホテルの宿泊客。目の不自由な老婆。だが実際は目は見えている。盲目の夫の泊まるホテルを偵察するため、盲目のふりをしている。今回の連続殺人事件の犯人。
能勢 (のせ)
品川警察署の刑事。新田と組んで捜査をしていた。かなりの切れ者で、潜入捜査をしている新田の代わりに、情報を集めている。
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マスカレード・ホテル の簡単なあらすじ
東京都内で連続殺人事件が起きました。被害者に共通点はなく、捜査は難航しました。しかし、殺害現場から見つかった謎の数字から、次の殺害現場がホテル コルテシア であることが分かり、次の被害者を出さないために、潜入捜査が始まります。怪しい宿泊客が次々と現れ、翻弄される刑事たちですが、新田を中心に犯人を見極めていきます。最後は殺されそうになる山岸を新田が見事助け、連続殺人事件は終止符を打ちます。
マスカレード・ホテル の起承転結
【起】マスカレード・ホテル のあらすじ①
東京都内で殺人事件が起きました。
殺害方法、被害者、場所などに共通点はなく捜査は難航していました。
容疑者は何人か浮上しましたが、それぞれにアリバイがありました。
なぜそれが連続殺人事件だと判明したかと言うと、殺害現場に謎の数字が書かれた紙が落ちていたからです。
その紙には何かの暗号のように数字の羅列がしてあるだけでした。
その数字を様々な角度から分析し、ようやく判明したのが、緯度と経度でした。
その数字は殺害現場の緯度と経度を示していたのです。
そして、その数字から割り出された次なる犯行現場は、ホテル コルテシアでした。
広いホテル内のどこで殺人事件が起こるか分からないため、刑事たちによる潜入捜査が始まります。
有能ですがすぐに熱くなる新田刑事は、フロントのスタッフに扮することになりました。
そこで彼の教育係に任命されたのが山岸です。
彼女はホテルに接客経験のない刑事を配置することに断固反対していました。
ホテルにとってお客様は第一だと考えていたからです。
【承】マスカレード・ホテル のあらすじ②
ホテル側と警察側の交渉の末、ホテルに警察官が潜入し、対策本部も置かれることになりました。
山岸は依然として納得の行かない様子でしたが、上司の指示により、泣く泣く新田の世話をしました。
新田はというと、宿泊客に常に睨みつけるような視線を送り、態度や言葉遣いも乱暴でした。
そんな新田にハラハラさせられる山岸でしたが、その都度丁寧に新田を指導しました。
山岸を含め、ホテルの従業員には事件の内容は伝えられていませんでした。
しかし、山岸はそれに興味を持ち、新田に尋ねます。
しかし新田は何も教えようとはしませんでした。
二人の間に信頼関係はありませんし、警察にも守秘義務があります。
なので、二人とも上司に言われるがまま業務を続けていました。
そんな中、ホテルに次々と怪しい宿泊客が現れます。
彼らは犯人なのか、次の殺害はいつ、ホテルのどこで行われるのか、誰が狙われるのか、ここから様々な出来事が起こります。
それを山岸と新田が力を合わせ解決していきます。
【転】マスカレード・ホテル のあらすじ③
ホテルには毎日多くの宿泊客が来ます。
宿泊だけでなくらレストランでの食事、結婚式、会議など、ホテルの用途は様々です。
その人々全てが怪しく思え、新田は毎日目を光らせていました。
ある日、盲目の老婆がホテルを訪れました。
彼女は自分には霊感があり、与えられた部屋が気に入らないと言いました。
お客様が第一の山岸は直ぐに別の部屋を案内しました。
その老婆の態度を不審に思った新田は彼女を警戒するようになりました。
その後も、服のボタンが落ちたから探してほしい、レストランへ行きたいから手助けをしてほしいなど、老婆は様々な要求を出してきました。
しかし、その様子を見てい新田は次第に彼女の違和感に気づき始めました。
老婆は盲目ではないと見破ったのです。
そんな新田の観察眼に、山岸はだんだんと彼の才能に感心し始めます。
新田も、お客様を第一に考える山岸の足を引っ張らないよう、言葉遣いや態度を正すようになりました。
少しずく互いを信頼できるようになった両者、山岸はホテルで過去にあった出来事、そして新田は事件の内容を山岸に話すようになりました。
【結】マスカレード・ホテル のあらすじ④
ホテルでは結婚式が予定されていました。
その結婚式の新婦あてに贈り物が届きます。
その贈り物の異変に気づいた新田は鑑識に調査を依頼し、中から毒物が検出されました。
その結婚式に恨みを持った者の犯行と警察は考え、式に捜査員を大量に配置します。
しかし、狙われたのはその式ではありませんでした。
その隙に狙われたのは山岸です。
過去にホテルに知人を尋ねてきた女性がいました。
その女性は当時付き合っていた人の部屋番号が知りたくて、山岸に教えてくれるよう頼みました。
しかし、個人情報は決して教えてはならないという考えから山岸は教えませんでした。
その結果、その女はホテルの外でずっと待ち続け、流産していたのです。
そのことを恨みに思い、山岸を狙ったのです。
結婚式が狙いではないと分かった新田は、すぐに山岸の捜索に向かいます。
間一髪のところでやまを救出し、山岸は無事保護されました。
連続殺人事件の真相は、ネットで知り合った人達がそれぞれの殺したい人を殺すというものでした。
なので、被害者に共通点がなかったのです。
最後には新田と山岸は笑顔で分かれ、またそれぞれの日常に戻っていきました。
マスカレード・ホテル を読んだ読書感想
色々は人が出てきて、怪しい人だらけでした。
しかし、その分ハラハラさせられる描写も多く、引き込まれました。
東野さんの作品は何画か読ませて頂いていますが、その中でも1番面白かったと思います。
怪しい客達の描写が細かく、目に浮かぶようでした。
そして、新田と山岸が最初は犬猿の仲だったのしが、次第に信頼し合っていく様子も、とても面白かったです。
ミステリーものなので、犯人を予想しながら読みましたが、最後はめ誰が犯人か全くわからず、とても興味を関心をそそられるような内容でした。
とても面白かったです。
ぜひたくさんの人に読んでほしいです。
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