映画「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|満仲勧

映画「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」

監督:満仲勧 2022年4月に東宝から配給

名探偵コナン ハロウィンの花嫁の主要登場人物

江戸川コナン(演:高山みなみ)
本作の主人公で、本来の姿は高校生探偵の工藤新一です。

高木渉(演:高木渉)
本作のキーパーソンで、清市長捜査一課巡査部長の刑事です。佐藤刑事の恋人です。

佐藤美和子(演:湯屋敦子)
本作のキーパーソンで、警視庁捜査一課の警部補で刑事です。高木刑事の恋人で、松田刑事の教育係でした。

安室透/降谷零(演:古谷徹)
本作のキーパーソンで、警視庁警備局警備企画課の公安警察官です。安室透は偽名で、現在「黒の組織」に潜入捜査中です。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁 の簡単なあらすじ

結婚式を控えたあるカップルに届いた脅迫状。

目暮警部たちが警戒する中、外国人男性の爆死事件が起きます。

その男性が持っていたのは3年前に殉職した松田刑事の名刺でした。

さらに、降谷が謎の仮面の人物に首輪爆弾を付けられてしまいます。

自由に動けない降谷はコナンに3年前の爆弾事件の話をして、事件の解決を頼みます。

さらにそこへ謎の組織が現れ、事件は複雑になっていきます。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁 の起承転結

【起】名探偵コナン ハロウィンの花嫁 のあらすじ①

謎の仮面の人物と3年前の爆弾事件

ある日、コナンたちは渋谷の結婚式場で警備訓練に参加します。

その結婚式場での式を控えた、目暮警部の同期で元刑事の村中に脅迫されているためです。

同じ頃、脱獄した爆弾犯を降谷零と風見裕也が追跡していました。

立体駐車場で爆弾犯の男を追い詰めますが、男の首にある首輪爆弾が爆発し、風見がその爆風で吹き飛ばされ、転落しそうになります。

すぐに降谷が助けようとしますが、そこに謎の仮面の人物が現れ、降谷は成す術なく同じ首輪爆弾を付けられてしまいます。

翌日、コナンたちは、警視庁の前で外国人の男性とすれ違います。

その男性が落とした一枚の紙を、灰原が拾って渡しますが、その直後に男性が持っていたタブレットが爆発します。

男性は爆死し、灰原がその爆風で車道に吹き飛ばされ彼女を庇った小五郎が負傷します。

その後の捜査で、爆死した男性の遺留品の中に松田陣平の名刺があったことから、コナンはその男性と松田に何か関係があると推測します。

その後、コナンは小五郎の見舞いに行き、そこで見舞いにやってきた例の警護対象である村中と婚約者のクリスティーヌに会い、そこで式場の景色を見るのに招待されます。

その帰り道コナンは、尾行していた公安の捜査員たちに目隠しをされて地下の強化ガラスで作られた部屋に隔離された降谷の元へ連れて行かれます。

そこで、3年前の11月6日に同期の松田・伊達航・諸伏景光と共に萩原の墓参り帰りに、謎の仮面をした爆弾犯に遭遇し、方推打ち抜いて追い詰めますが取り逃がしたことを語ります。

その時に人質にされていたのが例の外国人男性で、名刺もこの時に渡されました。

さらに、松田と萩原が殉職する原因となった爆弾犯が何者かの手引きで脱獄して首輪爆弾で爆死したこと、そして自分も同じ首輪爆弾を取り付けられたことを語り、身動きが取れない自分の代わりに事件を調べてほしいとコナンに依頼します。

【承】名探偵コナン ハロウィンの花嫁 のあらすじ②

罠と「ナーダ・ウニチトージティ」

翌日、コナンたちは村中とクリスティーヌの案内で式場の見学に訪れ、ハロウィンの装飾がされた渋谷の景色を楽しみます。

そんな中、彼女に友人から、プレゼントを受け取るよう連絡が入ります。

式の打ち合わせがある彼らの代わりに少年探偵団が受け取りに行くことになり、コナンたちは地図を貰いその場所へ向かいます。

しかしそれは罠で、誰もいない廃ビルに水色とピンクの液体が入った爆弾と共にコナンは閉じ込められてしまいます。

コナンはそばにあったポットと自分の上着で爆弾の2色の液体を採取し、元太たちの助けを借りて何とか脱出します。

その後コナンは、自分が採取した爆弾の液体と、爆発前に撮影した爆弾の写真を公安に渡します。

その後、コナンが撮影した爆弾の写真から、降谷は今回の犯人は3年前の爆弾犯と同一人物だと確信し、風見に捜査一課との合同捜査を命じます。

風見は捜査一課との会議で、爆弾犯が「プラーミャ」と呼ばれる、世界各地で特殊な液体爆弾を用いて活動している殺し屋であることを説明します。

同刻、廃ビル爆破事件の捜査をしていた千葉刑事が何者かに拉致され、警察に松田刑事を連れてくるよう脅迫があり、高木が変装して取引に向かいます。

途中、周囲から迫りくるジャック・オ・ランタンの集団に飲まれてしまい、高木の行方を見失いますが、コナンは集団の中で、外れて行動する3人の後を追い地下貯水槽に侵入します。

地下貯水槽では、巨大な鉄柱の前には千葉が眠らされた状態で縛られています。

ジャック・オ・ランタンの集団はエレニカ・ラブレンチエワをリーダーとするプラーミャの被害者遺族で構成された民兵組織「ナーダ・ウニチトージティ」でした。

高木は誤魔化しつつ相手に質問を続けますが、高木の怒鳴り声で目を覚ました千葉の言葉で変装が露見してしまいます。

コナンの機転で佐藤たちが駆け付け、無事にその場からの脱出に成功しますが、彼らには逃げられてしまいます。

【転】名探偵コナン ハロウィンの花嫁 のあらすじ③

プラーミャの正体と目的

ハロウィン当日の10月31日。

小五郎が入院している病院に訪れたコナンは、蘭が爆死した男性の持っていたメモの内容を描いたモノを見て、真相に辿り着きます。

そしてエレニカたちの元へ行き、プラーミャを罠にはめる作戦を立てます。

結婚式場では、目暮たちが柱に隠れる形で村中とクリスティーヌ2人だけの結婚式が執り行われますが、そこにエレニカたちがコナンを人質に乱入します。

エレニカは、プラーミャの正体はクリスティーヌだと名指しします。

さらに佐藤刑事から過去の失言を指摘されると本性を露わにし、式場内に隠していたマシンガンを手にして乱射します。

マシンガンを乱射するプラーミャから佐藤を守ろうとして、高木が腰に一発喰らってしまいます。

その後、屋上に辿り着いたプラーミャはチャーターしたヘリを待っていましたが、先回りしたコナンがプラーミャの犯行を暴いて次の爆破を止めようとします。

しかしプラーミャは、大量の液体爆薬をハロウィンの飾り付けである無数のランタンに仕込み、ランタンが破裂して流れ出た2色の爆薬が渋谷の坂を下って、スクランブル交差点で接触して大爆発を起こすように仕組んでいました。

自分をどこまでも追ってくるナーダ・ウニチトージティのメンバー全員をその大爆発で一気に始末することが目的でした。

しかしそこへ、ヘリのパイロットに扮していた降谷が一撃を入れて手からスマホを離させ、ローターで破壊します。

そこに佐藤達もやってきて、プラーミャは完全に包囲されます。

しかし、プラーミャは諦める振りをして、髪の中に隠していた手榴弾を投げますがコナンがサッカーボールで周囲への被害を抑えます。

その隙にプラーミャがヘリに乗り、予備のスマホを使い降谷の首輪爆弾を起爆すると、ヘリの後部が爆発します。

降谷が付けていたのはダミーでした。

降谷は、驚異のジャンプ力でヘリに乗り込み、中でプラーミャと熾烈な格闘を繰り広げながら墜落します。

【結】名探偵コナン ハロウィンの花嫁 のあらすじ④

計画の阻止と同期たち

燃料の爆発によって動けなくなった降谷にプラーミャがトドメを刺そうとしますが、村中が背後からプラーミャを気絶させ、降谷をこの場から逃がします。

その時、エレニカは物陰からプラーミャを撃ち殺そうとしましたが、コナンの説得によってそれを諦め、プラーミャの爆弾阻止に協力します。

避難誘導が済んだスクランブル交差点には、博士がコナンから受けた連絡を見た少年探偵団が集まっていました。

コナンは少年探偵団のメンバーにサスペンダーを柱に括りつけるよう指示します。

括り付けた彼らはコナンに合図を出し、コナンは博士が作っていた巨大化するボール射出ベルトを用いて爆弾の封じ込めを図ります。

しかし、柱が巨大化するボールの威力に耐え切れず壊れそうになり、サスペンダーを他の柱に括りつけようとしますが、子供たちだけでは力が足りません。

そこにナーダウニチトージティのメンバーや高木たちが加わり、コナンは全てのサスペンダーがしっかり固定されたのを見て、ボールを圧縮します。

ボールがスクランブル交差点を塞いで2色の爆薬を遮断し、プラーミャの計画の阻止に成功します。

その後、公安や消防によって中和剤が散布され、プラーミャの大量の爆薬は無力化されました。

スクランブル交差点に近いビルの屋上にいた降谷は、コナンの手法を褒めますが、コナンはある人物の行動を基にしたといいます。

それは新一が小学4年生の時、サッカーボールで壊してしまった水道管から噴き出す水を野球ボールで止めた萩原でした。

降谷は心の中で同期4人に感謝の言葉を述べ、帰宅後は同期たちが映った写真を前に、バーボンで乾杯しました。

爆薬が広がっていない場所にいる少年探偵団と村中は、ナーダウチトージティのメンバーへの感謝を目暮に伝え、ナーダウチトージティのメンバーは、大型ビジョンに映し出されたプラーミャ逮捕の速報を見ていました。

銃弾を受けた高木は救急車で佐藤にキスをねだっていました。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁 を観た感想

アニメ、原作と回想のみでほとんど登場しない、降谷の同期たちがメインのストーリーでとてもテンションが上がりました。

何かと謎が多く、ファンの間で囁かれていた降谷の同期説がここで真実となり、ファンも歓喜したことでしょう。

故人の萩原を含めたそれぞれに活躍の場があり、それぞれの過去の行動が現在に繋がり、コナンたちの助けになっているという展開に胸熱でした。

原作でももっと掘り下げてほしいと思うほど素敵な内容でした。

また、今回の犯人は根っからの悪人でコナン映画では珍しい展開で、正体判明前と判明後のギャップがありすぎてとても面白かったです。

警察がメインの回で、警察学校組の活躍が見たい人にこの映画はオススメです。

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