映画「SPACE ADVENTURE コブラ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|出崎統

映画「SPACE ADVENTURE コブラ

監督:出崎統 1982年7月に東宝から配給

SPACE ADVENTURE コブラ の主要登場人物

コブラ(松崎しげる)
かつて銀河系のすべてにおいてあらゆる財宝、あらゆる美女を手にしておきながら海賊業に嫌気がさし、顔を変え別人に成りすました男。人柄は、軽口をたたき大口をたたくが実力者であり得ない身体能力及び、知性を持つ。美女の頼みごとを断れない性格

クリスタル・ボーイ(睦五郎)
海賊ギルドで彼を知らない存在はないと言われており、冷酷無比なサイボーグの男性。人柄においても冷酷さがにじみ出ており、異性の行為を利用して相手を撃たせるなど策略家でもある。

アーマロイド・レディ(榊原良子)
コブラの相棒で元人間。分け合って特殊金属の体に意識を移し、コブラをサポートする女性。人柄においては、コブラを支え常にコブラとともにある女性。

SPACE ADVENTURE コブラ の簡単なあらすじ

この映画は、当時テレビ版のコブラを別の視点で作り上げた二次作品です。

ストーリーにおいては、元は一人の人間だったが、分裂によって分かれた3人の姉妹がおり、3人の姉妹はミロスという惑星の女王候補で、3人が全員同じ人物を愛せば3つにわかれた人格が一つになるという設定です。

そこに海賊ギルドの刺客であるクリスタルボーイがミロス惑星の超技術を悪用して銀河を破滅させるために姉妹のうちドミニクをたぶらかし、コブラの逆鱗に触れコブラは海賊ギルドを壊滅に追いやるというストーリーです。

SPACE ADVENTURE コブラ の起承転結

【起】SPACE ADVENTURE コブラ のあらすじ①

 

出会いは突然

賞金稼ぎであるジェーンは、砂漠の惑星にて賞金首であるコブラと出会います。

コブラは、ジェーンが賞金首であることのほかに、魅力的なお尻をしているということから、興味を持ちます。

するとそこに犯罪者集団である海賊ギルドが2人を襲います。

海賊ギルドの目的は、コブラの殺害でコブラは多額の賞金首であるが故、海賊ギルドに狙われているのです。

コブラは、サイコガンという自らの精神エネルギーを交戦化する武器で海賊ギルドの犯罪集団を粉砕しつつ、自分の宇宙船であるタートル号のもとにジェーンを連れ逃げ込みます。

タートル号は、コブラが所有する宇宙船で名前こそ亀とありますが高性能な宇宙船で相棒であるアーマロイドレディがタートル号を発信させ砂漠の惑星から脱出を果たすのでした。

しかし、追っても多額の賞金首であるコブラを逃すわけにはいかずに追いかけますが、超高性能な宇宙船タートル号に追いつけるはずもなく、コブラとジェーンは無事砂漠の惑星を逃げおおせたのです。

【承】SPACE ADVENTURE コブラ のあらすじ②

 

ジェーンの正体

ジェーンは、タートル号内でコブラに対して自分の正体を明かします。

自分の正体は惑星ミロスの女王だったこと、そして3人の姉妹がおり、3人の姉妹が一つになるときに自分たちの惑星が死の惑星からよみがえることをコブラに伝えたのです。

コブラは美女の頼みとあれば、断ることを望まない性格なので残りの姉妹を捜索することに同意しドミニクとキャサリンという残りの姉妹の捜索に取り掛かります。

手始めに捜索を行うのはキャサリンでキャサリンは、どうやらシド刑務所という刑務所にその身を拘束されていることを知り、キャサリンの捜索のため、シド刑務所に潜入することをコブラとジェーンは考えつきシド刑務所内に二人で潜入することを決意します。

シド刑務所内への潜入は割とうまく進んでいき無事にキャサリンが存在していると思われる留置所内に潜入しキャサリンを救出することに成功したコブラの前に現れたのは、なんと、海賊ギルドの刺客であるクリスタルボーイが姿を現したのです。

【転】SPACE ADVENTURE コブラ のあらすじ③

 

キャサリンの裏切り

キャサリンは自らが持つ銃で姉であるジェーンを撃ちます。

なぜなら、キャサリンは、クリスタルボーイを愛しており、クリスタルボーイの目的である、銀河系を破壊するために惑星ミロスが内蔵している自動推進装置を悪用しようとクリスタルボーイは考えたからです。

そしてそんなキャサリンはクリスタルボーイに完全に味方しており、銀河を破壊するという彼の使命について理解しており完全な敵対者としてジェーンとコブラの前に立ちます。

コブラとジェーンは逃げおおせますが、すでに残りある命のいくばくかが失われつつあるジェーンは最後の姉妹であるドミニクに会うようにとコブラに伝え息を引き取ります。

コブラは残り最後の姉妹である、ドミニクに会うために、惑星ミロスが悪用され多くの人の命が失われないためにも最後の一人であるドミニクに会い、彼女を救うことを決意します。

一方で、コブラは、愛する心を抱いたジェーンの死について悲しみつつも最後の一人、ドミニクを救わなければ、銀河が滅ぼされることを強く胸に秘め、最後の一人であるドミニクの捜索を相棒のレディとともに捜査を開始します。

【結】SPACE ADVENTURE コブラ のあらすじ④

 

裏切りの代償

ドミニクを探し出すことに成功したコブラ一同は、スノーゴリラという武装集団の助けを借りつつ、海賊ギルドの刺客であるクリスタルボーイと対峙します。

しかし、海賊ギルドのクリスタルボーイたちの部下の戦力はすさまじく、ドミニクのほか、スノーゴリラ武装集団もすべて壊滅してしまいます。

残るはコブラのほか、裏切り物であるキャサリンにクリスタルボーイが残ります。

コブラはクリスタルボーイとキャサリンを追いかけ、クリスタルボーイの息の根を止めることに成功することでキャサリンはクリスタルボーイを愛したことで起きた過ちに深く後悔し、自らの命と引き換えに惑星ミロスを爆発させることを決意し、コブラにお別れをします。

コブラはその場を静かに立ち去り、彼女の意志が揺るがぬようその場を後にするほかなかったのです。

キャサリンの自己犠牲ともみてとれる行動により、コブラ及び、コブラの帰りを待つアーマロイドレディは銀河系の無差別破壊による問題を解決しました。

3人の姉妹の犠牲によって。

そしてその犠牲については誰も知るほかなかったのです。

コブラと、相棒のレディを除いて。

SPACE ADVENTURE コブラ を観た感想

この作品は、テレビ版のリメイクで、ロイヤル三姉妹編のお話のリメイクです。

ただ、異なっている点は、ロイヤル三姉妹はドミニクが生き残るうえ、キャサリンは姉妹の裏切り者であるという点がテレビ版やコミック版と異なる点です。

当時話題になったのがサイコガンが異なる設定になっていて、カムフラージュによって、人間の腕の形態から銃の形態に変化する点が話題になったりした作品でハードボイルドをかなり強くした作品です。

子供のころに見たことがあり、大人になってから再度見たことでかなり重たいストーリーだったという点が私個人のこの作品を見た感想でコブラ特有の減らず口についても作品自体が重すぎないかというコブラ本人によるメタな発言があったりして以外だったです。

アニメ版は声優さんのアドリブで軽口にセリフを入れていたのでそれと比較して意外だったということです。

コメント