映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ

映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」

監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 2016年5月にウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズから配給

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカの主要登場人物

キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
本作の主人公。ヒーロー集団アベンジャーズのメンバー。正義感の強い男。組織よりも仲間を信頼しています。

アイアンマン( ロバート・ダウニー・Jr )
アベンジャーズのメンバー。合理的な性格。

ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズ / ウィンター・ソルジャー (セバスチャン・スタン )
スティーブの昔からの親友。悪の組織の洗脳により、超人兵士として多くの人間を殺めてきました。

ブラックパンサー ( チャドウィック・ボーズマン )
ワカンダ王国の王子。本作で父親を失い、その犯人への復讐を目的に動きます。

ヘルムート・ジモ ( ダニエル・ブリュール )
本作の敵。前作のアベンジャーズの戦いに巻き込まれ家族を失い、アベンジャーズを恨んでいます。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ の簡単なあらすじ

ジモがアベンジャーズへの復讐のためにアベンジャーズの内部崩壊を計画します。

キャプテンアメリカの親友であるバッキーが過去に洗脳状態だった時にアイアンマンの両親を殺していた事実を打ち明けます。

友としてバッキーを庇うキャプテンアメリカと両親の仇を討とうとするアイアンアンマンが戦い、アベンジャーズは分裂してしまいます。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ の起承転結

【起】シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ のあらすじ①

ヒーローの在り方

アベンジャーズがヒーローとして様々な脅威を取り除く一方、その強すぎる力を持つ集団に危機感を覚えた国連がアベンジャーズを管理下に置くソコビア協定に同意することをアベンジャーズのメンバーに打診してきます。

キャプテンアメリカ含む一部のメンバーは、組織に属することが自由かつ迅速な活動の妨げになると考え、ソコビア協定に反対しますが、アイアンマン含む残りのメンバーは超人的な力を持つ集団への恐怖を払拭するためにも協定に同意することにします。

ソコビア協定の署名式の場にて、爆破テロが発生し、ワカンダ王国の王が亡くなってしまいます。

監視カメラの映像から容疑者としてバッキーが挙げられますが、単独で先行して接触することができたキャプテンアメリカはバッキーが既に洗脳を解いていることに気づき、犯人ではないと確信します。

そこに、ブラックパンサーが父の復讐のため現れ、バッキー、ブラックパンサー、そしてバッキーを庇おうとするキャプテンアメリカで戦闘になりますが、その場に駆け付けたソコビア協定に同意した側のアベンジャーズメンバーにより3人とも逮捕されます。

【承】シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ のあらすじ②

正義vs正義

旧友のためとはいえ、犯罪者を庇おうとしたキャプテンアメリカを国連から庇おうと、アイアンマンはもう一度ソコビア協定に同意するようにキャプテンアメリカを説得しますが、拒否されます。

そこに拘束されたバッキーの精神鑑定医としてジモが現れ、バッキーを再度洗脳状態にし、バッキーと同様に洗脳により自由に操ることができる超人兵士の集団が隠されている場所を聞き出します。

洗脳状態となったバッキーが脱走を図り、ブラックパンサー、アイアンマン、キャプテンアメリカと戦闘になります。

その戦闘の中で頭を強打したバッキーは洗脳状態が解けた状態に戻り、キャプテンアメリカと共に脱走します。

洗脳が解けたバッキーからジモの動向を聞いたキャプテンは、ジモが超人集団を使って大規模なテロを計画していると考え、仲間を集めてジモを捕まえに行こうとします。

しかし、そこにアイアンマン含むソコビア協定賛成したメンバーがキャプテンアメリカ及びバッキー逮捕のために現れ、戦闘となります。

戦闘の末、キャプテンアメリカとバッキーはジモのもとへ向かうことが出来ましたが、残りのメンバーはアイアンマン達に逮捕されてしまいます。

【転】シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ のあらすじ③

内部崩壊

その後、捜査が進み、ジモがバッキーの扮装をして爆破テロを起こしており、黒幕はジモであったことをアイアンマンが知り、キャプテンの加勢に向かいます。

その動きを察知したブラックパンサーもアイアンマンの後を追います。

アイアンマンが合流し、3人でジモの後を追うと、そこには既にジモの手によって殺された超人集団の遺体がありました。

ジモの狙いが超人集団を使ったテロではなかったことに疑問を持つ3人の前にジモが現れ、自分の家族は過去にアベンジャーズがヒーロー活動で敵と戦った時の巻き添えで亡くなったことを明かし、一本の映像を流し始めます。

そこには、昔、洗脳状態だったバッキーがアイアンマンの両親を殺害するところが映されていました。

ジモの真の狙いは、バッキーを友として庇うキャプテンとバッキーを両親の仇として恨むアイアンマンが争うように誘導し、アベンジャーズを内部崩壊させることだったのです。

この映像を見たアイアンマンは怒り、バッキー、キャプテンアメリカとの戦闘になります。

【結】シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ のあらすじ④

戦友と親友

キャプテンアメリカとアイアンマンが戦闘となり、アベンジャーズを崩壊させる目的を果たしたジモはその場を去り、自殺しようとします。

そこにブラックパンサーが現れます。

ブラックパンサーは全ての真相を知り、自身の父親を殺した犯人はジモであることが分かりましたが、これ以上復讐の連鎖が起こらないようにするために、ジモを殺害せず、自殺を止め逮捕します。

キャプテンアメリカはバッキーと二人がかりでアイアンマンと戦闘を行い、なんとかアイアンマンを戦闘不能状態にします。

キャプテンアメリカはバッキーと共にその場を去り、ブラックパンサーにワカンダ王国で保護してもらいます。

そこで、バッキーは同じ過ちを繰り返さないために、自身の洗脳が完全に溶けるようになるまではワカンダの設備を使って冷凍保存される道を選択します。

後日、アイアンマンのもとにキャプテンアメリカから一通の手紙が届き、そこには謝罪の言葉とそれぞれが違う正義の道に進むことになったが、もし助けが必要になったらいつでも駆けつけるというメッセージが記されていました。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ を観た感想

一般的なヒーロー映画は「悪」がはっきりとわかりやすく描かれ、それをヒーローが倒す勧善懲悪の構図となっていると思います。

それに対し、本作は真の「悪」というものは存在しない作品になっています。

キャプテンアメリカもアイアンマンも自分の中の正義に従った結果、その正義は対立し戦いになります。

一見、黒幕に見えるジモでさえも、自分の家族を失った悲しみがきっかけで復讐心が生まれており、単純な「悪」とは言えないと感じました。

ヒーローでありながら、悪とは、正義とは何かを考えされられる非常にストーリーが深い作品だと思います。

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