映画「GODZILLA ゴジラ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ギャレス・エドワーズ

映画「GODZILLA ゴジラ」

監督:ギャレス・エドワーズ 2014年7月に東宝から配給

GODZILLA ゴジラの主要登場人物

フォード・ブロディ大尉(演:アーロン・テイラー=ジョンソン)
アメリカ海軍の爆発処理を専門とする部隊に所属しています。医師の妻と幼い息子がいます。

ジョー・ブロディ(演:ブライアン・クランストン)
フォードの父で、核物理学者です。日米合併の原子力発電所で働いていましたが、事故後は日本で英語教師をしながら単独調査をしていました。

芹沢 猪四郎博士(演:渡辺謙)
特別研究機関MONARCH(モナーク)に所属する生物学者です。フィリピンで発見された謎の巨大生物の化石とそれに寄生する繭の謎を追っています。

ウィリアム・ステンツ提督(演:デヴィッド・ストラザーン)
アメリカ海軍第七艦隊司令長官で階級は少将です。ゴジラとムートーの殲滅作戦を指揮します。

GODZILLA ゴジラ の簡単なあらすじ

1999年、芹沢博士たち「モナーク」はフィリピンの炭鉱でとある生物の繭を発見します。

同じ頃、日本の原子力発電所で謎の地震により事故が起こり、核物理学者のジョー・ブロディは妻を失ってしまいます。

それから15年後、原発事故の真相を探っていたジョーと息子のフォードは、元原発施設で怪獣に遭遇します。

永い間冬眠していた怪獣が目覚めたことにより、もう一体の怪獣も動き出し、更にゴジラも登場します。

アメリカのサンフランシスコで怪獣たちが交戦しますが、ゴジラの勝利に終わります。

GODZILLA ゴジラ の起承転結

【起】GODZILLA ゴジラ のあらすじ①

怪獣の目覚め

1999年、フィリピン諸島のユニバーサル・ウェスタン鉱山崩落事故を調査中の芹沢猪四郎博士らは、炭鉱の深部で巨大な恐竜のような生物の化石とそれに寄生する別種の生物の繭を発見します。

付近には巨大な何かが這い出たような痕跡が残っていました。

同じ頃、日本の雀路羅(じゃんじら)市にある原子力発電所に勤務する核物理学者のジョー・ブロディは、原子炉直下で発生する不可解な地震がフィリピンで発生した地震と似ていることから調査を要請します。

ジョーの妻で技師のサンドラが原子炉の安全確認に向かいますが、突如起こった巨大な揺れによって原子炉が破損・暴走し、サンドラ達は閉じ込められ原発は倒壊しました。

その時ジョーは、サンドラに息子を託されました。

15年後、ブロディ夫妻の息子でアメリカ海軍爆弾処理班のフォード大尉は、14か月ぶりに家族の元へ帰りますが、父のジョーが日本で警察に逮捕されたという連絡を受け日本に向かいます。

ジョーは妻の命を奪った原発事故の真相を探ろうとして、退避区域に侵入して逮捕されました。

原発跡で15年前と同じ事態が起きつつある兆候を察知したジョーは、フォードを何とか説得し共に禁止区域へ再侵入し当時の居宅に残されたデータを回収します。

しかし、付近をパトロールしていた武装集団に捕まり、原発跡地内の研究施設へ連行されます。

息子のフォードと引き離されたジョーは息子の安否と退避区域というのは嘘で、ここに何かを隠していると訴えます。

ジョーの予想通り施設内にはかつての地震の原因となった巨大な繭があり、「モナーク」と称する秘密機関が調査を行っていました。

すでに繭は羽化を開始しており、15年前と同じ現象が起こります。

芹沢博士は殺処分を命令し、実行されましたが生物は羽化し研究施設を破壊して東へ飛び去りました。

この時、施設の倒壊に巻き込まれたジョーは、フォードに家族の元へ帰り守るよう言い命を落とします。

【承】GODZILLA ゴジラ のあらすじ②

モナークの目的とハワイの怪獣対戦

芹沢らはジョーの遺した情報を持つフォードとともに、原子力空母「サラトガ」にてムートーと名付けられた巨大生物を追います。

秘密組織モナークの目的は、ペルム紀末の大量絶滅を生き延びた太古の巨大生物ゴジラを発見・研究し、その存在を社会から隠蔽することでした。

そして15年前の事故は、ムートーが原因だと芹沢たちはフォードに説明しました。

芹沢はムートー排除のためゴジラも再び現れると推測します。

ムートーは、衛星信号を狂わせるほどの電磁パルスを放つため捜索は難航します。

一方、原子力空母からハワイのホノルルに着いたフォードは電車の中で親とはぐれた子供を保護します。

同刻、ムートーは洋上でロシア海軍アクラ型原子力潜水艦を襲い、その核燃料を捕食するためオアフ島の北西に上陸します。

これ以上隠すのは困難としてステンツ提督は、無人機及び軍隊を派遣します。

それに刺激されたムートーは電磁パルスを放ち、機体及び周辺の街の電源が全て落ちてしまいフォードの乗った電車も停車して停電します。

ムートーは更にホノルル市街に侵攻し米軍と交戦しますが、間もなくしてそこにムートーを追って来たゴジラが地上に姿を現し、海岸付近はゴジラによる津波に飲まれます。

その頃フォードたちのいる電車は復旧し動き出しますが、ムートーに襲われ崩壊してしまいます。

間一髪でフォードたちは難を逃れましたが、ゴジラとムートーが空港で激しくぶつかり合います。

その後ムートーは飛行して逃亡し、それを追うゴジラも海へ消えました。

子どもは避難所で両親に再会し、本土へ戻るためフォードは軍隊へ同行します。

一方、アメリカのユッカマウンテン放射性廃棄物処分場に保管されていたフィリピンの繭から新たなムートーが羽化し、ラスベガスを破壊しさらに西へと進行します。

ジョーの遺したデータを分析した芹沢は、2体のムートーはそれぞれ雄と雌で繁殖のために同じ場所を目指していると断定します。

【転】GODZILLA ゴジラ のあらすじ③

ゴジラVSムートー達とフォードの機転

サンフランシスコ湾で3体の怪獣が衝突すると推測する軍指揮官のステンツ提督は、芹沢の反対を押し切って戦略核兵器の使用許可を得ます。

弾頭には電磁パルスの影響を受けないアナログ式の時限装置を使用し、3匹の怪獣を太平洋上へ誘引し、殲滅する作戦が実行されることになりました。

家族の元へ帰るためその作戦にフォードも参加を申し出、任務に就きます。

米軍は2基の核弾頭を列車でサンフランシスコへ輸送しようと試みますが、途中の高架で雌のムートーの襲撃を受けて弾頭1基を飲み込まれてしまい、もう1基の弾頭はフォードと共に高架下の川へ転落してしまいます。

下流の岸に流れ着いたフォードは残ったもう1基の弾頭と共に回収されます。

なんとか1基の弾頭をサンフランシスコ湾内への輸送には成功するものの、海上で雄のムートーに奪われ、雌がサンフランシスコ市街地に築いた巣へ運ばれてしまいます。

弾頭の起爆装置は既にカウントダウンを開始しています。

フォードは弾頭起爆阻止を目的とした軍の部隊に参加し、HALO降下によってサンフランシスコ市内へ突入します。

一方、湾内からゴジラが現れ軍の攻撃が始まります。

避難途中の息子のサムが乗るバスがそこに遭遇しますが、何とか回避しました。

ゴジラは軍の攻撃を受けながら橋を破壊し市街地へ侵攻します。

フォードの妻のエルが近くの避難所へ退避すると同時にゴジラは2体のムートーを地面に叩きつけたり噛みついたりと激しく交戦します。

その傍らにあるムートーの巣でフォードたちは弾頭を発見しますが、その破損状態は思ったよりも激しく時限装置を停止させることが出来ません。

部隊は少しでも市街地から引き離すために、船まで運んで弾頭を洋上で爆発させる作戦に移行します。

一方、フォードはムートーが既に巣に無数の卵を産み付けていることに気付き、瓦礫の中で横転しているタンクローリーのガソリンを利用し受精卵もろとも巣全体を爆破しました。

【結】GODZILLA ゴジラ のあらすじ④

怪獣王と家族との再会

ゴジラは2体のムートーの連携攻撃に苦戦を強いられていましたが、巣が爆破されたことに気を取られた雌のムートーが戦闘を中断したことで形勢が逆転します。

その時爆発により負傷したフォードがムートーに襲われそうになりますが、ゴジラが熱線を放ち雌のムートーを一時的に戦闘不能にします。

更に襲ってきた雄のムートーを強烈な尻尾の一撃で倒します。

その間に部隊が核弾頭を船まで運びセットしますが、核弾頭を奪われたことに気付いた雌のムートーが復活し部隊を壊滅させ、更に船上のフォードに迫りますが、追って来たゴジラに直接放射熱線を口内に放たれ絶命します。

そしてエネルギーを消耗したゴジラもその場に崩れ落ちました。

核弾頭はフォードによって小型船で洋上へ運ばれ、彼が救助された後で遥か遠くの海上で大爆発しました。

翌朝、フォードは避難所のオー・ドットコー・コロシアムに訪れ、そこで妻のエルと息子のサムとの再会を果たします。

一方で、瓦礫に埋もれ死んだと思われていたゴジラが覚醒し、海へ戻り始めました。

その姿を捉えたテレビ映像には「怪獣王は救世主か?」というテロップが躍っています。

万感の思いで見つめる芹沢らを背に、ゴジラは人間には目もくれず、咆哮を上げながら海中へと姿を消していきました。

GODZILLA ゴジラ を観た感想

ゴジラとムートーの迫力ある戦いに終始ドキドキしました。

特にムートーがフォードの乗っている電車を、大口を開けて襲うシーンが印象的で、あまりのリアリティに恐怖しました。

逆に、ゴジラがメスのムートーの口内に放射熱戦を放ったシーンはスカッとしました。

また、父であるジョーの遺言通りに命を懸けて家族を守り通して、家族の元へ帰ったフォードや終始冷静で決断力のあるステンツ提督がカッコイイと思いました。

戦闘や破壊の描写が派手なのと、ストーリーが分かりやすいので子どもや気軽に映画を楽しみたい人に向いていると思います。

コメント