監督:富野由悠季 1988年3月に松竹から配給
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの主要登場人物
アムロ・レイ(古谷徹)
本作の主人公。地球連邦軍の外郭独立部隊ロンド・ベルに所属するエースパイロットで1年戦争(初代ガンダム)の英雄です。本作ではネオ・ジオン総帥で宿敵シャアとの決着をつける為にνガンダムで戦います。
ブライト・ノア(鈴置洋孝)
外郭独立部隊ロンド・ベルの指揮官兼旗艦ラー・カイラムの艦長。アムロの上官で1年戦争の頃からの戦友でもあります。
チェーン・アギ(弥生みつき)
ロンド・ベル所属の技術士官でアムロの恋人です。
シャア・アズナブル(池田秀一)
ネオ・ジオン軍の総帥でアムロの宿敵です。地球人類粛清の為に地球に小惑星アクシズ落下を目論みます。
クェス・パラヤ(川村万梨阿)
地球連邦政府の参謀次官アデナウア—・パラヤの娘でニュータイプに憧れています。アムロの元にいたが失望してシャアのネオ・ジオンに参加します。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア の簡単なあらすじ
宇宙世紀0093年。
グリプス戦役(機動戦士Zガンダム)終盤で行方不明になったシャア。
アズナブルがネオ・ジオンの総帥となって地球連邦政府に宣戦布告をします。
アムロやブライトの所属する地球連邦軍のロンド・ベルは小惑星5thルナ落下を阻止しようとしますが失敗してしまいます。
その後シャアは小惑星アクシズを手に入れる為に地球連邦政府と偽りの和平を結びます。
シャアはアクシズを地球に落下させて地球人類の粛清を目論みます。
対してアクシズ落下を阻止する為にロンド・ベルも出撃します。
そしてアムロとシャアの最終決戦が始まります。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア の起承転結
【起】機動戦士ガンダム 逆襲のシャア のあらすじ①
小惑星5thルナ落下を阻止する為にロンド・ベルとネオ・ジオン軍が戦闘をしています。
5thルナ上ではアムロの搭乗するリ・ガズィとギュネイのヤクト・ドーガが戦闘をしてアムロはギュネイを撃墜寸前まで追い詰めますが、そこにネオ・ジオン軍総帥のシャアがサザビーに搭乗して現れます。
アムロはシャアに「何でこんなものを地球に落とす!? これでは、地球が寒くなって人が住めなくなる! 核の冬が来るぞ!?」と問います。
シャアは「地球に住む者は、自分たちのことしか考えていない。
だから抹殺すると宣言した!」と返答されます。
機体の性能差もあってとても歯が立たずアムロは撤退してしまいます。
コロニーからも5thルナに向けてレーザーを照射して破壊を試みますがコロニー内にいるネオ・ジオンの支持者達(もしくは工作員)の命を賭けた自爆攻撃による妨害でレーザーは破壊されてしまいます。
5thルナ落下は地球のチベットのラサに落下してしまいます。
【承】機動戦士ガンダム 逆襲のシャア のあらすじ②
小惑星5thルナ落下を成功させたネオ・ジオンの総帥シャアの次の狙いは、かつて(機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZ当時)ネオ・ジオンの本拠地でもあった小惑星アクシズを手に入れることにあります。
そこでシャアは地球連邦政府と和平交渉を結ぼうとサイド1のコロニー「ロンデ二オン」を交渉の場に指定します。
交渉の場には地球連邦政府の参謀次官のアデナウアー・パラヤをはじめとした者がシャアと交渉をします。
交渉の場には、かつて(初代ガンダム当時)ミライ(現在はブライトの妻)の婚約者だったカムランも地球連邦の会計監査局員として居合わせます。
アデナウアーは上手く和平交渉を締結することができたと思い込んでいますが、実は全てシャアの策略でアデナウアーは嵌められたことに気付いていないです。
その後、シャアは偶然にもアムロと遭遇します。
アムロとシャアは生身で対決します。
その時クェスがシャアを庇います。
そこにホビーハイザックに搭乗したギュネイが駆け付けてシャアとクェスを連れて逃げられてしまいます。
【転】機動戦士ガンダム 逆襲のシャア のあらすじ③
アクシズを手に入れることに成功したシャアはアクシズを地球に落下する最終作戦を前にネオ・ジオンに所属する者達に演説をします。
演説の場にはアムロの元を去りシャアに付いていったクェスもいます。
シャアの演説を聞いたネオ・ジオンの兵達は熱狂し士気は最大限に高まります。
一方、カムランからシャアがアクシズを手に入れる為にアデナウアーがシャアと秘密裏に交渉を知ったブライトはアデナウアーにシャアの危険性を忠告して説得しますが結局、聞き入られずにその後、アデナウアーは和平交渉の内容にある武装解除の場所でもある地球連邦軍の宇宙拠点であるルナツーでシャアを待ちます。
ところがネオ・ジオン軍の投降を不審に思ったアデナウアーも同乗するグラップ級(軍艦)の艦長が偵察を出しますが突如ネオ・ジオン軍艦隊が攻撃を開始します。
偽りの和平交渉であったことに気付きシャアの罠にはまったことに気付いたアデナウアーは艦長に「なんで逃げん!?」と問いますが艦長に「味方がやられているでしょう!」と反論されます。
そこにアデナウアーの娘でシャアに惹かれてネオ・ジオン軍に参加したクェスの搭乗するヤクト・ドーガに艦の艦橋(ブリッジ)を撃ち抜かれてアデナウアーは死亡します。
ネオ・ジオン軍はルナツーを壊滅的な状態にした上に核兵器の奪取にも成功します。
【結】機動戦士ガンダム 逆襲のシャア のあらすじ④
シャアは、「アクシズ、行け! 忌まわしい記憶と共に!」と叫び遂に小惑星アクシズ落下を実行します。
そしてアクシズ落下を阻止する為にロンド・ベルが動きます。
アムロは、νガンダムに搭乗して出撃します。
そこにギュネイのヤクト・ドーガがリ・ガズィのパイロットのケーラを人質にアムロからνガンダムを奪おうしますが不審な動きをしたことで逆上したギュネイにケーラは殺されてしまいます。
ブライトはアクシズ落下を阻止する為に核ミサイルを使用しますが失敗してしまいます。
その後、再びアムロとギュネイは対決し更にそこにクェスの搭乗するα・アジールも加わります。
しかしアムロの前に二人とも歯が立たずギュネイは撃墜されて死亡します。
アムロはクェスを無視してシャアのいるアクシズに向かいます。
クェスはアムロを追撃しようとしますがそこにハサウェイが駆け付けます。
ハサウェイはクェスを説得しますが拒絶されてしまいます。
そこにハサウェイの救助に駆け付けたチェーンの搭乗するリ・ガズィの放ったグレネードからハサウェイを庇ってクェスは死亡します。
そして逆上したハサウェイはチェーンを殺します。
一方アクシズ内部ではブライト達がアクシズを内部から破壊することに成功します。
アクシズ表面ではアムロとシャアの戦いが繰り広げられています。
格闘戦の末にアムロのνガンダムが勝利します。
しかし爆破したアクシズの後部が地球の重力に捕まって落下してしまいます。
アムロは阻止する為にνガンダムでアクシズを押し戻そうとします。
そこにサイコフレームによって戦場にいた地球連邦軍、ネオ・ジオン軍の双方の機体が集結してアムロのνガンダムと共に押し戻すことに協力します。
その時サイコフレームが人々の意思に共鳴したことによって奇跡が起こりアクシズは押し返されていきます。
こうして第2次ネオジオン戦争は終結し、そして長かったアムロとシャアの戦いにも決着がつきます。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア を観た感想
アムロとシャアは機動戦士ガンダムではそれぞれ地球連邦軍とジオン軍に所属して対決しますが決着がつかず、機動戦士Zガンダムではエゥーゴで同士として共に戦い、そして本作「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」で二人の戦いと関係に決着がつくことになります。
この二人がいるとガンダムは盛り上がります。
アムロのνガンダムはフィン・ファンネルと呼ばれるファンネル系の武装が初めて搭載されたガンダムでカッコいいです。
シャアのサザビーは、やはりシャアは赤い機体が良く似あうと思います。
この二人の戦い、そしてサイコフレームによる人々の想いが共鳴したことによる奇跡(後にアクシズ・ショックと呼ばれる)はスーパーロボット大戦でも数多くの名シーンが作られ、後のガンダム作品の「機動戦士ガンダムUC」「機動戦士ガンダムNT」に設定が引き継がれることになります。
本作を見ることによって「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」は宇宙世紀ガンダムの重要な位置付けだと心より思えて、ガンダムは、戦闘面以外でも会話が面白くこれからもガンダム作品を見ていきたいと思います。
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