映画「アフターマス」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|エリオット・レスター

映画「アフターマス」

監督:エリオット・レスター 日本 2017年9月16日にファイン・フィルムズから配給

アフターマスの主要登場人物

ローマン・メルニック(アーノルド・シュワルツェネッガー)
建設会社で働いているが妻と身重の娘が帰ってくるの心待ちにしていたが、クリマスに飛行機事故で妻と娘をなくしてしまう

ジェイコブ・ボナノス 通称ジェイク(スクートマイネリー)
航空管制官でヒューマンエラーから事故を起こした人物。事件後、名前を変えて旅行会社で働く。事故のことを後悔していた。

テッサ・コルベット (ハンナ・ウェア)
記者で飛行機事故の真実を伝えるために遺族であるローマンのもとを訪れる

イブ・サンダース (マリアナ・クラヴェーノ)
空港の監理局から派遣された連絡員でローマンに空港事故が起きたことで乗客の生存は絶望と伝えた

アフターマス の簡単なあらすじ

建設会社で働くローマンは妻と娘の帰りを楽しみにしていたが、飛行機事故を知り悲しみにくれます。

一年後、記者のテッサからジェイクの住所を教えてもらい謝罪を要求するが、ジェイクの別居中の家族がやってきたことで、ジェイクは謝罪を断ってしまう。

マーロンは激高しジェイクを刺殺し10年間刑務所へ収容されます。

刑期が短くなりマーロンは家族の墓へと向かうとジェイクの息子、サミュエルと再会し銃を向けられるが、サミュエルは銃の引き金を引きませんでした。

マーロンは無事、その場を去るのでした。

アフターマス の起承転結

【起】アフターマス のあらすじ①

悲劇の始まり

クリスマスの日に建設会社の工事現場で働くローマンは妻と身重の娘が帰ってくるの心待ちにし、同僚の監督から早上がりの許可が下りたので空港で妻と娘の到着を待っていたが掲示板に飛行機の到着が遅れているのかとカウンターで聞いてみると女性スタッフに案内室に通され待たされます。

空港管理局のイブ・サンダースから妻と娘の乗った飛行機事故が伝えられ気を失ってしまう。

ローマンは空港の医療センターで連絡員のイブの話を聞いてもぼうぜん自失で空港を歩く足取りも重いです。

場面が変わりジェイクが妻と愛し合いこれから仕事だからと会話をして家を出ます。

深夜、仕事場である空港の管制室に到着しで飛行機のモニターを見ているジェイクだが、電話技師が管制室にやってきてジェイコブに電話回線のメンテナンスをするので5、6分間、電話がつながらないことを伝える。

回線がつながらないことの苛立ちや悪天候で飛行機の航路変更が重なり、飛行機同士が空中衝突をしてしまいモニターから消失します。

【承】アフターマス のあらすじ②

ローマンとジェイクの事故後の生活

事故が起きたことが判明し、ジェイクは事故の原因の究明を調べるために質問を受けます。

朝になり、顔色が悪いジェイクは帰路に着きます。

ローマンはテレビで飛行機事故のニュースを見て事故現場へと向かいます。

現場調査官の前に行くと既に並んでいるボランティアの人がいたので調査官がボランティアの友人と勘違いして作業服をくれます。

ローマンは家族のブレスレットを見つけ、二人の遺体を発見し泣き崩れます。

ジェイクは引きこもり、ローマンは家族の死から立ち直れず、事故現場をうろつきます。

ジェイクも事故が原因で家族の中が険悪になる頃、マーロンの家に記者のテッサがやってきて事故の真実を伝えたいと家を訪れます。

ジェイクの家は人殺しといたずらされ、記者からコメントを求められ職場の空港までやってきます。

ジェイクに会社の上司と顧問弁護士から退職し家族の幸せのために名前を変えて地元を離れた方が良いと勧告されます。

ローマンは航空会社から遺族の補償に対して提案させるが、ローマンの航空会社からの謝罪の要求を無視してお金を支払うという補償内容を聞いて激怒するローマンは弁護士の提案を断るのでした。

【転】アフターマス のあらすじ③

ローマンとジェイクの事故後の生活

一年後、マーロンを含めた飛行機事故の遺族が事故現場に集合して冥福を祈ります。

ジェイクはパット・ディールバートと名前を変えて旅行会社で働いています。

マーロンは大工の仕事を始めてゆっくりと立ち直っていき、大工の仕事ぶりが良いと評価されています。

深夜、マーロンはテッサを会社の前で待ち伏せしジェイクの居場所を調べてくれと頼みます。

テッサはジェイクを発見し記者として話しをしてジェイクが後悔していることを知ります。

ある日、記者のテッサから電話で名前を変えたジェイクの居場所が判明したことを教えてもらいファミリーレストランでテッサとマーロンは待ち合わせします。

テッサはマーロンにジェイクの居場所を教えるべきか迷いますが、マーロンのジェイクから謝罪の声を聞きたいと言われ、ジェイクの新しい名前と住所を教えます。

同日の夜、ジェイクの別居している妻と息子が、会いにやってきて、ジェイクは妻に仕事を辞めて一緒に暮らさないかと提案しますが、妻はまだ時間が必要だと断ります。

【結】アフターマス のあらすじ④

すれ違いによる悲劇

朝になり、モーテルではマーロンはフラッシュバックし家族の思い出が夢にでます。

マーロンはジェイクに会いに行き、家族の写真を見せて謝罪を要求しますが、ジェイクは家族が会いに来ているのが理由で、あれは事故だと言い「息子が来ているんだ、あんたは非常識だ、警察を呼ぶぞ」と脅します。

マーロンはジェイクに腕を振り振らわれて床に落ちた家族の写真を見て激高し持っていたナイフでジェイクの腹部と首筋に刺してしまいます。

ジェイクは死亡し、ジェイクの妻と息子がジェイクの遺体と立ち尽くすマーロンを見て悲しみにくれます。

マーロンは10年の刑期を務めたあと刑期が短くなり釈放されます。

バスに乗り墓地へ向かうと途中で見知らぬ若者と家族の墓まで同行します。

若者は「ここに父の墓はないと」語ったことでマーロンは若者が、ジェイクの息子だと悟ります。

銃を向けるジェイクの息子、サミュエルにマーロンはすまないと謝罪し、サミュエルも父はマーロンの死は望まないと言い引き金を引きませんでした。

マーロンはサミュエルの下を離れ去っていくところで物語は終わります。

アフターマス を観た感想

2002年に起きた実際のヒューマンエラーによる飛行機事故を題材にした映画でした。

管制官が一人しかいない状態が日常化されていることが問題で、なぜ誰も疑問に感じなかったのか複雑な心境です。

もし管制官が二人以上いれば防げた事故だろうと感じるのでこの教訓が生かされていることを願います。

事故を起こした管制官も後悔していることが映画ではわかりますが、実際にはどうだったのかはわかりません。

もし映画のストーリー通りなら遺族に謝っていたなら殺人は起きていなかっただろうし、記者の人もなぜ遺族に名前や住所を教えるのか理解できない作品でした。

普通に考えれば悲劇が起きることぐらい予想できると思うのでマスコミの失敗だと考えます。

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