映画「インフェルノ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ロン・ハワード

映画「インフェルノ」

監督:ロン・ハワード 2016年10月にソニーピクチャーズ(日本)から配給

インフェルノの主要登場人物

ロバート・ラングドン( トム・ハンクス)
ハーバード大学の教授で宗教学の象徴学専門のアメリカ人。

シエナ・ブルックス (フェリシティ・ジョーンズ)
イタリアのフィレンツェの医者。ラングドンの担当医。

エリザベス・シンスキー(シセ・バベット・クヌッセン)
世界保健機関の管理職で部下にラングドン達をを追跡させている。

ハリー・シムズ(イルファーン・カーン)
民間の危機管理会社『大機構の』CEOで女殺し屋ヴァエンサの雇い主。

バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)
アメリカの大富豪でバイオエンジニアで人類を淘汰する過激な発言をしている。

インフェルノ の簡単なあらすじ

バイオエンジニアが世界保健機構につかまる前に自殺したことでウィルスの行方が分からなくなります。

ラングドンの同僚であるエリザベスがラングドンに死んだバイオエンジニアのポインターの中身の解読を要請しますが、ある組織の妨害が入ります。

主人公のラングドンは記憶を失い救急医のシエナと行動しウィルスの手掛かりを求めてヴェネチアに到着するとシエナがバイオエンジニアの恋人だと判明、ラングドンも悪党に殺される寸前で救出されイスタンブールでウィルスを回収します。

インフェルノ の起承転結

【起】インフェルノ のあらすじ①

政府組織に追跡されるラングドンです

フィレンツェで大富豪でバイオエンジニアのバートランド・ゾブリストが世界保健機構につかまる前に自殺したことでウィルスの行方が分からなくなります。

場面が変わりフィレンツェの病院で意識を取り戻したラングドンは二日間の記憶がなく、救急医のシエナから銃弾による損傷が原因の一時的な記憶喪失だと説明されます。

軍警察の女性警察官の襲撃から逃れるためにタクシーでシエナの自宅に到着しラングドンは上着のポケットから政府仕様のポインターを発見し中身がボッティチェリの地獄の見取り図だと考えます。

殺し屋ヴァエンサの姿を発見したラングドンとシエナは自宅を後にしヴェッキオ宮殿の五百人広間へとむかいます。

ラングドンは壁画を眺めていると記憶の断片を取り戻し注射を打たれたとシエナに告白しウィルスをうたれたのではと困惑しますが、シエナは違うかもしれないと説得しラングドンを落ち着かせます。

職員であるマルタ・アルヴァレスがラングドンに声を掛けますが、記憶喪失なので困惑しながらも彼女の話を聞いてダンテのデスマスクを見に行きます。

【承】インフェルノ のあらすじ②

次の手掛かりをさがします

ダンテのデスマスクを見に行きますが、そこには何もない状態で前の観光客はラングドンと友人のイアニチョだけだとマルタは上司に説明し監視カメラの映像を確認するとラングドンと友人のイアニチョがデスマスクを盗む場面が撮影されています。

警報が鳴り軍警察の追っ手に気づいたラングドンとシエナはその場を去り秘密の抜け道から逃げようとしますが、ラングドンの始末を指示された殺し屋ヴァエンサがラングドンとシエナを襲撃しますが、すきをついたシエナの機転によりヴァエンサは落下し死亡します。

世界保健機構と地元警察の追っ手からデモ行進の群衆にまぎれこみ逃げることに成功し場面が変わります。

危機管理会社のハリー・シムズは依頼人であるバートランド・ゾブリストの指定期日を待たずに映像を見ることにします。

映像を見るとゾブリストの発言から予定通りならウィルスが世界中に拡散され人類の半分が死滅することにシムズは驚き、ゾブリストに騙されていたことを知ります。

シムズはウィルスの拡散を防ぐために世界保健機構のエリザベスと協力することを決意します。

【転】インフェルノ のあらすじ③

真の悪党が誰か判明します。

【サン・ジョヴァンニ洗礼堂】で洗礼盤の中にイアニチョが隠したダンテのデスマスクに記された言葉からヴェネチアに次の手掛かりがあることを発見するとクリストフ・ブシャールが現れ、自分が世界保健機構のメンバーでポインターの解読を依頼し、ラングドンの友人である世界保健機構のエリザベス・シンスキーが裏切っている可能性があると説明します。

ヴェネチアに向かう列車の中でブシャールとの会話の中でラングドンの記憶がよみがえり、ラングドンにポインターの依頼をしたのがブシャールではなく友人のエリザベスであることを思い出し、ブシャールのうそから不信感を抱きブシャールと離れて行動することにします。

空港ではエリザベスがシムズに二年間の妨害について言及しシムズもそれを認め謝罪しますが、エリザベスはシムズの考えが変わったことに不信感を抱きます。

シムズもブシャールが組織を裏切りウィルスを高値で売るために行動していることやラングドンに危険が迫っていることを伝え協力を要請します。

ヴェネチアの【サンマルコ大聖堂】に到着しガイドの説明からラングドンは英知の博物館がイスタンブールの【アヤソフィア】だと気づくとブシャールを発見し地下通路から逃げようとしますが、ラングドンをシエナが裏切り自分がゾブリストの信者で彼の恋人だったと告白します。

【結】インフェルノ のあらすじ④

すべての真実が明かされ物語はクライマックスになります

シエナの裏切りでラングドンはブシャールに拘束されウィルスの在処を尋問されますが、シムズが背後からしのびよりブシャールを殺し、二日間の出来事は芝居であったことを説明します。

シムズは一連の出来事の裏事情を話しラングドンとシムズはエリザベスと合流します。

世界保健機関のジェット機でイスタンブールに向かう途中で、エリザベスはラングドンにゾブリストと出会ったこと、事件に巻き込んでしまったことを謝罪します。

アヤソフィアの【エンリコ・ダンドロの墓】と管理者からの説明で古代の貯水池である【バシリカ・シスタン】別名、沈んだ宮殿にウィルスがあると判明します。

観光イベントで音楽祭が開かれているのでエリザベスがアヤソフィアを隔離することを指示し、観客としてまぎれこんでいたシエナが自爆して水中のウィルス袋が破られるが、ケースに収まっていたのでウィルスは拡散されません。

シエナの協力者の一人がケースを開けてウィルスを拡散させようとするが、警察の特殊部隊に射殺され失敗に終わります。

すべてが終わり、ラングドンはフィレンツェに行き【ダンテのデスマスク】を返却し物語は終わります。

インフェルノ を観た感想

ダンブラウンの原作小説とはまた違い面白く感じる作品です。

宗教を題材にしつつミステリーの謎解きゲームの気分で味わえるだけでなく、物語の登場人物のキャラクター性にも触れていて、だれが真の悪党なのか判明したときは驚きます。

フィレンツェが大部分でヴェネチアの撮影映像が少ないのが物足りないのが欠点かと思います。

最後は少し駆け足のような終わり方ですべての真実が明かされます。

シムズがだまされたようなことを言っていますが、危機管理の仕事をしているなら相手の素性や目的を調べてから依頼を受けろと言えるほどシムズの役割は少し変だと感じます。

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