映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|湯山邦彦

映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」

監督:湯山邦彦 2003年7月に東宝から配給

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチの主要登場人物

サトシ:松本梨香
本作の主人公。ポケモンマスターを目指して相棒のピカチュウ、そして仲間たちとともに各地方を旅している。

ピカチュウ:大谷育江
サトシの相棒のポケモン。

マサト:山田ふしぎ
サトシと旅をする仲間の一人。ジラーチのパートナーに選ばれる。

ジラーチ:鈴木富子
1000年に一度、7日間だけ目を覚まし願いを叶えてくれる幻のポケモン。

バトラー:山寺宏一
ポケモン遊園地のマジシャン。裏では自らの野望のためジラーチの力を利用する計画を練っていた。

ダイアン:牧瀬里穂
バトラーのアシスタント。彼に思いを寄せている。二人は幼馴染。

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ の簡単なあらすじ

主人公サトシらが訪れたのは「移動遊園地・ポケモンパーク。」

千年彗星の夜にマジシャンのバトラーと出会い、彼の持つ「眠り繭」から生まれたのは、1000年に一度、7日間だけ目を覚まし願いを叶えてくれる幻のポケモン、ジラーチだった。

パートナーになったマサトとジラーチ。

しかし、そこにはある計画を目論むバトラーの姿があった。

7日目の夜、奪われたジラーチの力で伝説のポケモン、グラードンが復活。

暴走するグラードンは大地を飲み込み、遂にダイアンも飲み込まれてしまう。

自らの過ちに気が付いたバトラーはサトシたちと協力し無事、グラードンを退けた。

そしてジラーチはまた長い眠りについたのだった。

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ の起承転結

【起】劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ のあらすじ①

幻のポケモン、ジラーチの誕生

ポケモンマスターを目指し旅をするサトシとピカチュウ、仲間のタケシ、ハルカ、マサト。

彼らは「移動遊園地・ポケモンパーク」を目指していました。

一行は1000年に一度、7日間だけ見られるという千年彗星の夜に、マジシャンの「バトラー」と出会います。

彼のマジックショーの最中、マサトはバトラーの持つ「眠り繭」が呼びかける声を聴きました。

彗星が空に浮かぶ夜、その不思議な繭から生まれたのは1000年に一度、7日間だけ目を覚まし願いを叶えてくれる幻のポケモン、ジラーチ。

バトラーによると、「ジラーチは目を覚ます間、自分を見守ってくれる心の優しい子供をパートナーに選ぶ」とのことでした。

パートナーとなったマサトが「お菓子が欲しい」願うと、たくさんのお菓子が空から降ってきました。

マサトはジラーチを弟のように可愛がり、ジラーチもまたマサトに懐いていました。

姉のハルカはそんな二人を優しく見守り、束の間の楽しいひと時を過ごしていました。

【承】劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ のあらすじ②

ジラーチを狙うバトラー

ジラーチが目を覚ましたことを知ったバトラー。

実はバトラーはかつて悪の組織マグマ団の研究員でした。

伝説のポケモン、グラードンを復活させようとしましたが失敗し、マグマ団から非難され追放された過去がありました。

研究者としてのプライドを傷つけられたバトラーは、マグマ団を見返すため、今度はジラーチの力を利用し、グラードンを復活させようと計画していたのです。

サトシたちから奪ったジラーチに無理やりお腹の「真実の目」を開かせ、1000年のうちに蓄えられたエネルギーを利用しようとしました。

なんとかジラーチを救出したサトシたちは、助けてくれたダイアンとともにジラーチの故郷ファウンスへ向かうことに。

ファウンスへの道のりは遠く、日ごとに迫るジラーチとの別れに感傷的なマサト。

サトシは「今を大切に」と優しく諭します。

一方バトラーも諦めていませんでした。

ファウンスに到着したサトシらですが、密かに追跡装置を仕込んでいたバトラーが立ちはだかります。

【転】劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ のあらすじ③

グラードンの復活

7日目の夜、再びジラーチが連れ去られてしまいます。

バトラーは自身の野望に盲目になっていました。

サトシらは必死に救出しようとしますが、それを阻止するのはバトラーのボーマンダ。

復活装置に近づくことができません。

そして遂に「真実の目」が開いてしまいました。

膨大なエネルギーにより生まれた想像を絶するほどの巨大な怪物。

しかしそれはバトラーの望んでいたものではありませんでした。

復活したのはメタ・グラードン。

周囲の生命エネルギーを吸いあげ、ファウンスの豊かな森や大地の枯らしていきます。

さらに体から伸びる触手で、逃げる人々やポケモンまでも飲み込んでしまいました。

破壊の限りに打つ手はありません。

もはや手が付けられなくなったメタ・グラードンに呆然とするバトラーは、「あんな悍ましいモノがグラードンの筈がない」と言葉を漏らします。

いつか昔のようなバトラーに戻ってほしいと、最後まで味方だったダイアンも、遂には飲み込まれてしまいました。

【結】劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ のあらすじ④

再び眠りにつくジラーチ

飲み込まれたダイアンを見て、自らの過ちに気が付いたバトラー。

ダイアンを助ける為、復活装置を逆回転させメタ・グラードンを倒そうとサトシに助けを求めます。

彼の心変わりを汲み取ったジラーチも協力に応じました。

バトラーはボーマンダに乗り、メタ・グラードンの注意を引き付ける役を買って出ました。

サトシはその間にジラーチとともに装置に向かい、足場が崩れるなか逆方向へ作動させます。

ジラーチの力が再び発動し、メタ・グラードンは上空に打ち上げられ、四方に光の雨が降り注ぎました。

吸収された人々やポケモンも光に包まれて戻っていきます。

無事、メタ・グラードンを退けることに成功したのです。

そしてお別れの時。

ジラーチは「子守歌を歌って」と願います。

皆で歌う子守歌を聴きながら、また1000年の長い眠りについたのでした。

この一件の後、バトラーとダイアンはファウンスに残り、壊してしまった大地をもとに戻すことに決めました。

サトシと仲間たちは、彼らに別れを告げまた旅を続けていくのでした。

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ を観た感想

劇場版ポケットモンスターの中でも、1、2位を争う人気作品です。

2022年の一般投票で復刻上映となりました。

1000年に一度、7日間という限られた時間で、マサトとの絆を深めていくのですが、最後の別れを思うと切ない気持ちになってしまいます。

ずっと皆の願いを叶えてくれたジラーチ。

最大のピンチも救ってくれたジラーチが眠ってしまうとき、別れ際にたった一つ願ったのは子守歌でした。

こんな些細な願いでいいのかと、胸が締め付けられる思いになりました。

ラストシーンに主題歌「小さきもの」が流れた瞬間は涙が流れてしまいました。

ストーリー、楽曲ともに名作です。

コメント