映画「ONE PIECE FILM Z」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|長峯達也

映画「ONE PIECE FILM Z」

監督:長峯達也 2012年12月に東映から配給

ONE PIECE FILM Zの主要登場人物

麦わらの一味(むぎわらのいちみ)
船長のルフィ、剣士のゾロ、航海士のナミ、狙撃手のウソップ、コックのサンジ、船医のチョッパー、考古学者のロビン、船大工のフランキー、音楽家のブルックで      構成されている。

クザン(くざん)
元海軍本部大将でゼットの動向を見守りながら、ルフィたちの前に現れ助言する。

ボルサリーノ(ぼるさりーの)
海軍本部大将で、ゼット討伐のため多くの海軍を率いて交戦する。

ゼット(ぜっと)
NEO海軍の総帥で元海軍本部大将。ダイナ岩を使用して海賊を抹殺しようとしている。

ONE PIECE FILM Z の簡単なあらすじ

相次いで家族と教え子たちを海賊に殺された挙句、その海賊が王下七武海に加盟したことに絶望したゼファーが海軍を去り新たにNEO海軍を立ち上げます。

そしてダイナ岩を使用して海ごと海賊を抹殺する新世界殲滅作戦「グランリブート」を決行し、それを止めるために海軍本部大将黄猿が率いる海軍たちや麦わら海賊団が新世界の命運をかけた決死の死闘を繰り広げる話です。

ONE PIECE FILM Z の起承転結

【起】ONE PIECE FILM Z のあらすじ①

NEO海軍と麦わら海賊団

 元海軍本部大将で現NEO海軍の総帥ゼット率いるNEO海軍たちが新世界のファウス島にある海軍基地を襲撃し、古代兵器にも匹敵するとも言われ酸素に触れ衝撃が加わると島一つを消し飛ばすほどの大爆発を起こすダイナ岩を奪います。

新世界にあるエンドポイントの3つの火山島をダイナ岩で破壊し、海ごと海賊を抹殺する新世界残滅作戦「グランリブート」という計画に使用するためです。

直ぐに、海軍本部大将であり元教え子の黄猿たち海軍が登場しゼットたちを止めるためにNEO海軍と交戦します。

黄猿に追い詰められながらもゼットはダイナ岩を起爆してファウス島を大噴火させ消し飛ばしました。

その後、爆発に巻き込まれ意識不明で海を漂っていたゼットは、新世界を航海中のルフィ達に助けられチョッパーの治療を受けます。

その時助ける助けないでひと悶着ありましたが、何かあればルフィが対処するということでゼットが助けられました。

目を覚ましたゼットとルフィ達は初めは和やかに会話していましたが、ルフィ達が海賊と知るとそれまでの態度を一変させて襲い掛かります。

さらにそこへゼットを探していたNEO海軍の軍艦と幹部のアインとビンズが現れ交戦になります。

ルフィはゼットの武器であるスマッシャーに拘束され、ビンズの能力によりナミとロビン以外が拘束され動けない中今度はアインの能力によりナミ・チョッパー・ロビン・ブルックの年齢が戻され、ロビンとブルックは若返りナミとチョッパーは子どもに戻されてしまいます。

NEO海軍の軍艦からの集中砲火を浴びながら、なんとかルフィ達はサウザンドサニー号「のクー・ド・バースト」で窮地から脱出します。

一方、海軍本部では海軍本部元帥サカズキがゼットとNEO海軍の討伐を命じます。

【承】ONE PIECE FILM Z のあらすじ②

再会と敗北

心身及び船もボロボロな麦わらの一味はドック島に上陸し、サニー号の修理に取り掛かります。

サニー号の修理が終わるまで一味は海列車に乗り隣の島のセカン島に向かいます。

元の姿に戻るためにもゼットの情報収集をするため、ナミが酒場でウェイターをロビンが酒場で踊り子をウソップがマネージャーとなりロビンを売り込みチョッパーが靴磨きをすることになりました。

一方顔が割れているルフィ達は湯治と身を隠すために温泉に浸かっています。

そこに元海軍本部大将で消息不明だったクザンが現れ、ゼットを追っていること、ゼットが元海軍本部大将であることそしてゼットがこの島にいることを告げます。

同時刻、ナミ達も海軍からゼットがこの島にいることを聞き出します。

しかし正体がばれてしまい海軍たちに追われますが、ルフィ達と合流し海軍たちはルフィの覇王色の覇気により倒されます。

その頃ゼットたちは海軍を一掃し島にダイナ岩をセットし爆破の準備を整えます。

そこへルフィ達が現れ、再び交戦します。

火山が爆発する中、ルフィはゼットとゾロはアインとサンジはビンズと互角の戦いを繰り広げますが、ルフィがゼットに海楼石の弾丸を撃ち込まれスマッシャーの一撃に敗北します。

その時、麦わら帽子をゼットに奪われます。

【転】ONE PIECE FILM Z のあらすじ③

ゼットの絶望

ダイナ岩が爆発し火砕流や溶岩が迫る中、クザンのヒエヒエの実の能力による氷の壁によって窮地を脱したルフィ達は海列車に乗って島民たちと避難します。

そしてセカン島は大爆発とともに消えてしまいました。

その頃、ルフィの祖父で海軍本部中将のガープと元海軍本部元帥のセンゴクが、ゼットもといゼファーの過去をコビーたちに語ります。

誰よりも海軍の正義を信じていた男でした。

42歳の時に家族を海賊に殺害されましたが、大将を辞して軍の教官となり、部下を死なせないため厳しく指導し、今の大将や中将たち名だたる海兵を育て上げます。

9年前に指揮していた訓練艦が海賊に襲われ、アインとビンズ以外の訓練兵たちが全滅しゼット自身も右腕を切り落とされる大ダメージを受けましたが、その後海軍の科学者により強力な機械義手「スマッシャー」を付けられ、前線に復帰した教え子たちを率いて「遊撃隊」を組織し多くの能力者の海賊を討ち取っていきました。

しかし、1年前にかつて訓練艦を襲撃した海賊が王下七武海に加盟したことで海軍に絶望し、海軍を退役して全海賊抹殺を目的としたNEO海軍を立ち上げました。

【結】ONE PIECE FILM Z のあらすじ④

最後の戦いと生き様

ゼットの教え子たちの墓でクザンはゼットと言葉を交わし、止めることが叶わないことを知ります。

そしてルフィ達のところへ行き、ゼットの目的と計画を話し最後のエンドポイントピリオ島への永久指針を渡します。

ついでに海軍が動き出していることも話します。

そしてルフィ達は麦わら帽子と元の姿に戻るために、ドック島に残されていたゼットの被害に遭った海賊たちの武器などを装備して最後の島ピリオ島へ向かいます。

途中、襲撃してくるNEO海軍の船をガオン砲で蹴散らしながら島に上陸します。

下っ端たちはナミたちが相手をし、アインとはゾロがビンズとはサンジが再び戦います。

そんな中、大将黄猿率いる海軍たちも島に上陸し、NEO海軍麦わらの一味ともども打ち取るために動き出します。

ゾロとサンジはそれぞれアインとビンズを倒し、ナミたちは元の姿に戻ります。

同じ頃ルフィとゼットがそれぞれの譲れない信念を抱えながら、コブシをぶつけ合います。

そしてついにゼットのスマッシャーを砕き、武装色の覇気を纏った両腕での殴り合いとなり、僅差でルフィが勝利し麦わら帽子を取り戻します。

負けたゼットは止めを刺すようにルフィに求めますが、ルフィは「気が済んだ」と断ります。

これで大団円かと思われましたが、黄猿たち海軍が襲撃してきました。

すべての落とし前をつけるためにゼットが海軍の相手をすると名乗り出で、その意を酌んだクザンが能力を使いダイナ岩ごと凍らせたぶ厚い氷の壁をゼットの後ろに展開します。

ゼットが海軍たちと戦っている間にルフィ達は無事に島を脱出し、ゼットはかつての教え子たちに特攻を仕掛け、壮絶な最期を遂げました。

ONE PIECE FILM Z を観た感想

この作品は、大人気なアニメ「ONE PIECE」の劇場版第12作目です。

誰もが一度はONE PIECEを見たり、耳にしたりしたことがあると思います。

今作は正義とは何かと問いかけられているように感じました。

海軍とNEO海軍どちらの掲げる正義も決して間違っているとは言えませんが、手段や視点が違うだけで悪にもなりえるのかと思いました。

個人的に、何度挫折や不幸な目にあっても海軍を離反するまで、誇りを失わず正義を信じ抜いていたゼットの強さがカッコいいと思いました。

最後に自分の好き勝手した落とし前をつけて信念を貫き通した姿が、敵ながら天晴だなと感服しました。

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