映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|児玉徹郎

映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」

監督:児玉徹郎 2022年6月に東映から配給

ドラゴンボール超スーパーヒーローの主要登場人物

ピッコロ(古川登志夫)
本作の主役。かつては恐怖の大魔王として世界征服を企んでいたが孫悟飯との生活で丸くなり、今では孫悟飯の娘であるパンの修行を請け負っている。

孫悟飯(野沢雅子)
パンの父親、能力的には父である孫悟空以上であるが学者業に専念しており修行を疎かにしている。

パン(皆川裕子)
3歳にして大人顔負けの格闘センスを誇る。舞空術のコツが掴めず悶々としている。

ヘド(入野自由)
レッドリボン軍に在籍していた天才博士ゲロの孫。自分の考えた最強のスーパーヒーローを造ることが夢。

ガンマ1号&2号(神谷浩史/宮野真守)
ヘドに造られた人造人間のスーパーヒーロー。1号はクールな性格。2号はお調子者な性格と対比しているが、正義の心は誰よりも強い。

ドラゴンボール超スーパーヒーロー の簡単なあらすじ

孫悟飯の父、孫悟空が壊滅させたはずのレッドリボン軍が、天才博士ヘドを引き入れて彼らに復讐しようと画策していた。

ヘド博士の作った人造人間ガンマの襲撃によりいち早く異変に気付いたピッコロは、孫悟飯の娘であるパンと一緒に協力し敵に狂言誘拐をされる。

パンを取り返しに来た孫悟飯とガンマ達の一騎打ちによってガンマ達は真の敵がレッドリボン軍である事を知り、軍の総帥であるマゼンダが死の間際に解放した最悪の敵セルマックスに共に立ち向かう。

2号の犠牲とピッコロ達の健闘により孫悟飯はセルマックスを撃破し、ピッコロは孫悟飯を褒めるのであった 。

ドラゴンボール超スーパーヒーロー の起承転結

【起】ドラゴンボール超スーパーヒーロー のあらすじ①

天才博士ヘド

レッドリボン軍前総帥の息子であるマゼンダは、孫悟空によって壊滅させられた軍の再興と、孫悟空たちへの復讐を願っていました。

そこでレッドリボン軍に在籍していた天才博士であるDr.ゲロの孫であるヘドをスカウトしに刑務所へ行きます。

ヘドは祖父のゲロと似た天才科学者であり、その頭脳を悪用したがために投獄されていましたが、根はスーパーヒーロー好きの正義漢でしたので、マゼンダはレッドリボン軍は世界平和の為の組織であり、世界的大富豪で名高いカプセルコーポレーションこそが世界征服を企んでいる悪であるという嘘をヘドに吹き込み、彼が得意とする人造人間の制作に莫大な投資をするので力を貸してほしいと協力を申し出ました。

ヘドはその申し出を受けいれました。

2人の乗った車は人気の無い岩と砂の大地に向かいますが、それは全てホログラムであり、視覚を誤魔化すバリアーを抜けた先はとてつもなく巨大でまるでひとつの都市のような場所でした。

【承】ドラゴンボール超スーパーヒーロー のあらすじ②

ガンマ2号との戦闘

その頃、山奥の静かな湖畔の近くに居を構えているピッコロは、愛弟子である孫悟飯の娘のパンの修行を見ていました。

3歳になるパンは両親の血を継いで戦闘のセンスは抜群でしたが、空を飛べる舞空術が使えない事に劣等感を感じていました。

そんな彼女をピッコロは励まして、彼女の父親は本気を出せばパンの祖父である孫悟空より強いのだと教え、そろそろ幼稚園の時間だからと彼女の帰りを促しました。

パンを帰してから数時間後、ピッコロは人造人間ガンマ2号の襲撃を受ける。

ヘドに造られた彼はピッコロ達を悪と認識しており、スーパーヒーローである自分の役目だとして戦いを仕掛けてきたのでした。

ピッコロはガンマ2号の恐るべきパワーを目にして、地球で何が起きているかを探るべくレッドリボン軍に潜入調査をします。

そこで孫悟飯の娘であるパンを誘拐し、ここにおびき寄せるという作戦と、マゼンダはヘドに最強の人造人間であるセルマックスの完成を急かしていましたが、ガンマ1号&2号がいれば問題ないとするヘドはセルマックスの製造をよく思っていないという対立構造がある事を知りました。

【転】ドラゴンボール超スーパーヒーロー のあらすじ③

ガンマとの再戦

このままではガンマ達に太刀打ちできないと悟ったピッコロは、ドラゴンボールの力を借りて己の潜在能力を引き出してもらいました、そして再びレッドリボン軍に潜入すると、学者としての本業を優先して修行を疎かにしている孫悟飯の事を憂いていたピッコロは、パンの誘拐作戦に立候補し、パンと画策して孫悟飯にやる気を出させる事にしました。

パンの誘拐を聞いた孫悟飯は単身本拠地に乗り込みガンマ1号と死闘を繰り広げますが、修行を疎かにしていたことが災いして圧されてしまいます。

ですがピッコロとパンの演技で酷い目に合わされているパンを見た孫悟飯は、かつての戦いの勘を思い出して覚醒、1号を圧倒しだすのでした。

そこでマゼンダは2号を戦闘に参加させようとしますが、変装を解いたピッコロが2号と戦い始めます。

1号と2号は戦っているうちにピッコロ達の言うこととレッドリボン軍が言うことに対する認識のズレがある事が分かり、レッドリボン軍こそが悪であったと理解、戦いを中断しピッコロ達に寝返るのであった。

【結】ドラゴンボール超スーパーヒーロー のあらすじ④

最終決戦。

打倒セルマックス

ガンマ1号&2号が真実に気付き、寝返った事によりマゼンダは最後の手段として地下にある未完成のセルマックスを起動させようとします。

しかしヘドがすんでのところでマゼンダに毒を使って阻止しますが、マゼンダは死の間際にセルマックスを起動させてしまいました。

同時刻、地上ではピッコロから事情を聞いていたブルマが別の惑星に行って連絡が取れない孫悟空とベジータの代わりとなる戦力を連れて軍の本拠地へやってきていました。

そこに不完全のまま目覚めさせられて暴走したセルマックスが現れます。

このままでは地球が危ないと1号に伝えられたピッコロと孫悟飯は最終決戦に挑みます。

曰くセルマックスは頭部が弱点でありそこを攻撃すれば消滅すると説明されますが、セルマックスの猛攻になすすべがありませんでした。

そこで2号が全ての力を使ってセルマックスの頭部を砕く事にしましたが失敗、しかし片腕を切断する事はできました。

ですがセルマックスの猛攻は止まらず、味方が次々と倒されて遂にピッコロも倒された時、孫悟飯は怒りでパワーアップ、超サイヤ人ビーストとなりセルマックスを圧倒。

ピッコロが得意とする魔貫光殺砲で頭部を貫き勝利します。

戦いが終わった後、力尽き灰になってしまった2号にピッコロは哀悼を示します。

行き場を失ったヘド達はブルマのカプセルコーポレーションに再就職が決まりました。

パンは土壇場で舞空術が使えるようになり大喜び、ピッコロは愛弟子である孫悟飯が自分の技である魔貫光殺砲を使えた事に驚きながら、彼の強さを称えたのでした。

ドラゴンボール超スーパーヒーロー を観た感想

ドラゴンボールの劇場版は数あれど、ここまで完成度の高い作品は中々ないと思いました。

ほとんどの作品では本作の主役であるピッコロと孫悟飯は1種のやられ役として登場し、危険が迫った時に孫悟空が登場。

悪役を倒してハッピーエンドというお決まりの流れがありました。

しかし今作ではそんなピッコロと孫悟飯にスポットライトが当たり、最後まで孫悟空とベジータの力を借りずに地球を救うという革命的な偉業を成し遂げてくれたのです。

前々から2人の、特にピッコロの劇場版における立ち位置にやきもきしていた私としては今作は制作スタッフもその現状に何かしらを抱えていて、それがやっと報われたのだと思いとても感動しました。

そんな個人的な背景も多々あるのですが、ストーリーの進行は小さい子供達にも分かりやすくサクサクとテンポよく進み、戦闘シーンでは効果音とCG技術を駆使して大迫力。

ギャグシーンは多々あれどもシリアスなシーンではバシッと決め、丁寧な緩急の付け方のお陰で最後まで興奮しっぱなしでした。

もしドラゴンボールの劇場版は孫悟飯だけが活躍して終わり。

だと思っている方にはぜひ見てほしい作品です。

本当に認識が変わります。

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