映画「フレンチ・ラン」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ジェームズ・ワトキンス

映画「フレンチ・ラン」

監督:ジェームズ・ワトキンス 2017年3月にギャガ・プラスから配給

フレンチ・ランの主要登場人物

マイケル・メイソン(?リチャード・マッデン)
パリ在住のアメリカ人、凄腕のスリで憎めない性格。

ショーン・ブライアー(?イドリス・エルバ)
アメリカのCIA捜査員。過去の失敗からパリCIA支局へ転勤する。

カレン・デイカー(ケリー・ライリー)
CIA上級捜査官、マイケルをパリに派遣させる。

フレンチ・ラン の簡単なあらすじ

フランスの革命記念日の前夜、パリでスリで生計を立てているマイケルは、ある女性からバックを盗むが中身に金目のものがなかったことで何気なく、バックを置いてその場を去ろうとするとバックの爆発物が爆破し、犠牲者の容疑でパリに新しく赴任していたCIA捜査官ショーンに拘束されてしまいます。

背後にテロ組織の存在を確信していたショーンは、マイケルのスリの腕を見込んで、捜査に協力してもらう代わりに前科を白紙に戻すと持ちかけられます。

フレンチ・ラン の起承転結

【起】フレンチ・ラン のあらすじ①

マイケルの華麗なスリの腕前

フランスのパリに住むアメリカ人放浪者マイケル・メイソンは、その日も有名観光スポットでスリを働いています。

警戒心を怠らない華麗な手口で次々と金目のものを盗みながら、人混みの中警察の警備を掻い潜りながら財布や携帯電話、日本人のパスポートまで馴染みの買取業者を訪れます。

生活費のために、どうしてもお金が必要だったマイケルだったが、その収穫では安く叩かれてしまい、再びターゲットを探しに街に戻ります。

街中を彷徨いながらマイケルはある女性に目をつけ、持っていたバックをひったくろうと隙を伺いながら後をつけます。

その女性ゾーエは恋人の男性ジャンから黒いバックを預けられていたが、中に入っていたぬいぐるみの中には爆弾が仕掛けられていました。

そのことでゾーエはジャンの指示通り、バックを置き捨てにしようとするが、人混みでパニックになり、バックを川に捨てるとジャンに電話で告げます。

バックの中身に動揺するゾーエは、携帯をバックに入れ座り込み、黒髪を隠していた金髪のカツラを取り、どうにか気分を落ち着かせようとしていたところで、マイケルがバックを盗みます。

【承】フレンチ・ラン のあらすじ②

謎のバックの持ち主ゾーエ

いつものようにスリを働くマイケルは、たまたま盗んだバックの中身のことなど一歳知らず、バックの中に入っていた携帯の着信で電話に出ます。

声の主は、ゾーエという呼びかけにバックと携帯電話の持ち主がゾーエという女性であるとマイケルは察しました。

盗んだバックに目星いものなど入っておらず、マイケルは携帯だけ取り、バックを人通りのある広場に置いていきます。

マイケルがその場を立ち去ろうとした直後、バックに入っていた爆弾が爆発し、数人の犠牲者を出してしまいます。

マイケルはその場から逃れるも、監視カメラの記録によって、その爆発事件の容疑者として警察に指名手配されます。

パリの街を逃げるマイケルを追い込んだCIA捜査官ショーンはマイケルを捉え尋問します。

新しくパリに赴任していたショーンはマイケルからバックの中に唯一入っていた携帯の持ち主がゾーエという女性だったことを伝えます。

フランスの国民的記念日の数日前に実行された爆発事件は、フランスの国家警察の汚職グループによる犯行だという捜査結果からファシズムを反対する活動家ゾーエの名前が浮上します。

【転】フレンチ・ラン のあらすじ③

テロ組織の黒幕

ショーンは尋問中、マイケルのスリの技を見込み、前科を帳消しにする代わりに、テロの真犯人を捕まえる捜査に協力しないかと持ちかけます。

しかし、ゾーエの携帯を追跡していた警察が2人に襲いかかり、ショーンとマイケルは犯人の黒幕がフランス警察署の中にいることを確信し、ゾーエを探し出します。

2人がアジトを探る中、スナイパーに狙われながら、間一髪盗んだ車であるバーに到着します。

店内にはマイケルが顔馴染みのある店主の男がおり、財布を盗み身分証だけをショーンに渡します。

その住所を辿るとそこにはゾーエが。

唯一顔を知っているマイケルの先導で、ショーンはゾーエと接触し、事情を説明します。

組織の爆発計画を知らされていなかったゾーエは、2人を恋人ジャンの元へ連れていきます。

その間にも偽造された動画により民衆は暴動を起こし始め、取り押さえる警官隊と激しい罵倒が始まります。

その裏工作の現場に案内されたショーンとゾーエは、ジャンの死を目の当たりにします。

ジャンの遺体の右手のタトューから、ジャンがパスカル警部だったことが判明。

ショーンは上司カレンに真相を説明します。

【結】フレンチ・ラン のあらすじ④

一体真犯人は誰?

ショーンから事情を知ったカレンはフランスの特殊捜査部隊の局長ガミューと一連の事件の捜査協力を得るため交渉していましたが、その直後、ガミューによってカレンは殺されてしまいます。

一方、カレンの手配でガミューの部隊に救出されたと思っていたショーン、マイケル、ゾーエは車両に閉じ込められてしまいます。

2人の協力で見張りを倒したショーンは、その足でデモ隊が激化する現場に突入します。

建物内でフランスの特殊部隊隊長ベルトランと一騎討ちになったショーンに、マイケルとゾーエは無線を操りデモ隊を突撃させます。

ベルトラン隊長はデジタル通貨のデータが入ったUSBを持ち出すが、マイケルがスリのテクニックでUSBを盗みます。

ベルトラン隊長はゾーエを人質にし、マイケルをデモ隊に襲わせます。

その隙に、ショーンはベルトラン隊長を撃ちます。

その後、逃走したガミュー局長は5億ユーロを回収しようと、出国しようとするマイケルをスリの容疑で逮捕しようと待ち伏せします。

しかし、防弾チョッキをきたマイケルとの共同作戦で、ショーンはガミュー局長を警察に突き出し、逮捕させます。

フレンチ・ラン を観た感想

フランスの革命記念日であるパリ祭を目前にしたパリを舞台に、異質のCIA捜査官ショーンと浮浪者マイケルのコンビで汚職警官によるテロ攻撃を阻止しようとするアクション映画です。

華の都パリで撮影されているだけって、背景や景色にも見応えがあり、フランス語が飛び交う街でアメリカ人2人が奮闘するシーンにも注目したい作品です。

フランスでは2016年7月13日というまさにパリ祭の前日に公式上映が開始され、日本は2017年に劇場公開されています。

現在はアマゾンプライムなどの動画サービスで視聴できるので、フランスの雰囲気漂うアクション映画に興味のある人にとてもおすすめです。

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