監督:月川翔 2017年2月にアスミック・エースから配給
君と100回目の恋の主要登場人物
日向葵海(miwa)
今作の主人公。大学生。陸たちと組んでいるバンドのボーカル&ギター。陸のことが好き。
長谷川陸(坂口健太郎)
今作の主人公。大学生。いつもクールに見えるが葵海のためにいつも行動している。
松田直哉(竜星涼)
葵海と陸の大学生の同級生で一緒にバンドを組んでいる。葵海のことが好き。
相良里奈 (真野恵里菜)
葵海と陸の大学生の同級生。直哉のことが好き。
君と100回目の恋 の簡単なあらすじ
幼なじみの葵海と陸は何をするにもいつも一緒でしたが、大学生になるといつも完璧でクールでいる陸の考えていることがイマイチ分からなくなった葵海。
大学の同級生と組んだバンド「The STROBOSCORP」では、葵海はボーカル、陸はギターで新曲をつくる時二人は昔の様な距離感でいられるのでした。
しかし、夏祭りでバンド演奏をしたあと、葵海は交通事故に遭い…。
君と100回目の恋 の起承転結
【起】君と100回目の恋 のあらすじ①
大学生の葵海は講義中に居眠りをしてしまい、教授にやんわり嫌味を言われてしまいます。
葵海は来月イギリスに1年間留学をする予定になっていました。
何をやるにも完璧でクールな幼なじみの陸のことを好きな葵海ですが、最近の陸はいつも忙しそうに調べものをしていて何を考えているのかわからず、モヤモヤしていました。
しかし、毎年誕生日を祝ってくれる優しい陸にそれだけでいいと葵海は思っていましたが、里奈にそれでいいのかとたきつけられます。
直哉から、「葵海ちゃんのことどう思っているのか?」と聞かれた陸は「別に」と答え、葵海に告白すると宣言した直哉に「頼むな」と言い去るのだった。
陸は叔父の経営するカフェに住んでいて、葵海は陸の部屋に勝手に入り、陸の部屋の押し入れにある不思議なレコードを見つけます。
陸に直哉と上手くやれと言われてショックを受ける葵は、里奈が直哉を好きだと知らずに、「直哉でいいから付きあっちゃおうかな」と軽く言ってしまい仲良しの里奈に嫌われてしまいます。
夏祭りの当日は葵海の誕生日でしたが、里奈と仲直り出来ないまま葵海は演奏し、失敗してしまい夏祭りの会場を抜け出し、葵海は事故に遭ってしまうのでした。
【承】君と100回目の恋 のあらすじ②
事故に遭ったはずの葵海でしたが、なぜか講義中に居眠りした日に戻っていました。
葵海はすべてが2度目の経験となるので、夏祭りの看板を作っている時に水道管が破裂し水浸しになることも知っていて、事前に回避できます。
その様子を見た陸が驚き、葵海は陸に1週間前にも同じことがあったと訴えると陸は大笑いするのでした。
しかし、陸も夏祭りの当日から戻ってきているのだと葵海に告白し、レコードに隠された秘密を教えてくれるのでした。
そして、レコードで時間を戻しまた居眠りしていた教室に戻り、陸から運命が変わったから葵海はもう死なないと聞かされます。
そして、今まで陸が葵海の前でカッコつけるために時間を戻しズルしてきたことを告白すると、葵海は今更陸が自分を好きだと気が付くのでした。
陸はやっと「最初に会った時からお前が好きだ」と告白してくれました。
葵海が留学するまで時間が無いので、二人は去年の夏に戻って恋人としての時間を過ごすことに決めるのでした。
【転】君と100回目の恋 のあらすじ③
二人は、恋人として穏やかで幸せな日々を過ごし、陸はいつも葵海の先にいて葵海を守ってくれると約束してくれました。
そして葵海の留学の日が近づきますが、葵海は今日を楽しみたいと前向きな気持ちで二人の時間を大切にするのでした。
しかし、何度戻っても葵海が夏祭りのライブのあとに亡くなる運命は変えらません。
その真実に陸は、また葵海が居眠りしていた授業中に戻り、葵海を強く抱きしめるのでした。
陸は、葵海を助けるためにまた以前のようにその方法を探り、あわただしく過ごします。
陸がまだ知らせていない歌詞を知っていたことで、葵海は陸が自分に内緒でなんども戻ってきてることに気が付きました。
陸は、葵海を助けることで頭がいっぱいで余裕がなくなっていき、仲間たちが心配しても嫌な態度を取ってしまうのでした。
焦る様子の陸にいたたまれなくなった葵海は、陸の動向を調べると陸のノートから何度も何度も時を戻して、陸が葵海が亡くなるまでの時間の中から抜け出せなくなっていることを知ります。
何度戻っても葵海を助けることが出来ない陸はとても苦しんでいましたが、一度二人でレコードを使わずに運命が変わったことからやれることがあると信じています。
しかし、それは陸が葵海の身代わりになろうと思ったことで戻ることが出来たのだと叔父から指摘されます。
なんでそんなこと言い切れるのかと聞くと、叔父も亡くなった叔母の運命を変えるために陸と同じことをしたと教えるのでした。
その話を立ち聞きしてしまった葵海は、悩み考えた末にレコードを割ってしまいます。
【結】君と100回目の恋 のあらすじ④
葵海のためだったら何度でも戻って助けるという陸に、もう陸の時間を奪いたくないと葵海は泣きます。
陸と同じようにしくじった叔父から、残された時間できちんと向き合ったことが幸せだったと教えられました。
その後陸はレコードを直すことより、仲間に頭を下げライブをしようと考えを改めます。
そして、新曲を演奏しようと無理な提案をし、葵海が夏祭りに花火を上げたいと言っていたのでその夢が叶うように陸は花火職人に頭を下げるのでした。
葵海も陸もこれで良かったのかわからなくなりますが、この時間を葵海と生きたいと言いライブに向かいます。
ライブで歌い終わったあと花火も上がり、葵海は100回目の誕生日は最高だと陸に言いました。
葵海の葬儀が終わり、陸は叔父のカフェで一人葵海が生前残したメッセージを聞きます。
それは、葵海から陸への100回目のプレゼントのチョコレートで作ったレコードで、葵海からのメッセージと歌が吹き込まれていました。
陸は思い切り泣いたあと、葵海の亡き世界を仲間と一緒に歩んで行くのでした。
君と100回目の恋 を観た感想
最初やけにクールだった陸が実はズルしていたと告白し、葵海に素直になるあたりのギャップにキュンとします。
何を考えているのかわからないように見えて、葵海の事だけを考えて二度と死なせないように奮闘している陸がけなげに思えました。
何度もループしている陸は、その世界から抜け出せなくても構わないと思っているところに狂気を感じます。
チョコレートのレコードがとても印象的で、無神経に食べちゃうところも面白いです。
坂口健太郎さんは、実は歌も歌えるんだと新たな発見がある映画でした。
都合のいいようで上手くはいかないラストが切ないのと同時に、葵海は十分愛されたと感じました。
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