映画「食べて、祈って、恋をして」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ライアン・マーフィ

食べて、祈って、恋をして ライアン・マーフィ

監督:ライアン・マーフィ 2010年9月にソニーピクチャーズエンタテイメントから配給

食べて、祈って、恋をしての主要登場人物

リズ・ギルバート(ジュリア・ロバーツ)
本作の主人公。自分を見つめる旅に出る女性。

フェリペ(ハビエル・バルデム)
主人公リズとバリ島で出会い、恋に落ちる。

デヴィッド(ジェームス・フランコ)
主人公リズとアメリカで恋に落ちるが、別れを選択する。

食べて、祈って、恋をして の簡単なあらすじ

ニューヨークで記者としてバリバリ働いていた主人公リズ。

離婚・再婚・そして別れと、ずっと恋愛に執着し続けてきた自分をもう一度見つめ直そうと、旅に出る。

旅先はイタリア・インド・バリ。

それは以前取材で訪れたアジアで出会ったクトゥリエという師が予言していたことでもありました。

旅先で色々な人と出会い、生活を共にしていくうちに彼女の心の中に大きな変化が起きていきます。

食べて、祈って、恋をして の起承転結

【起】食べて、祈って、恋をして のあらすじ①

自分探しの旅への決意

著者であるエリザベス・ギルバードの自らの体験を綴ったベストセラーが映画化されています。

舞台はニューヨーク。

仕事に恋に邁進してきたリズ。

結婚8年で誰もが認める公私共に充実した生活を送っているのに、いつも何か満たされていない気持ちを抱えています。

そんな時、取材でバリ島を訪れて、占い師クトゥリエと出会います。

彼は結婚を2度し、半年以内に全財産を失うと衝撃的なことを口にします。

初めは信じていませんでしたが、どこかでずっと彼の言葉が頭をよぎります。

そんな中、突然夫が大学に通い出したいと言い出しますが、それをきっかけにこれまでの不満不平が一気に噴出。

何度も協議を繰り返しながら離婚という結末を迎えます。

その後、友人と演劇を観に行った時に出会った舞台俳優のディヴィットと恋に落ちます。

友人は呆れ顔でしたが、二人はいつでも一緒、幸せな生活を送ります。

しかしそれも長続きはせず…どれもクトゥリエの予言通りだったのです。

【承】食べて、祈って、恋をして のあらすじ②

食に目覚めたイタリア旅

なんとなくもやもやを抱えたまま、リズは旅に出ます。

行き先はイタリア・ローマ。

古くて難ありではあるが、ようやく住むアパートも決まり、カフェに繰り出すリズ。

しかしイタリア人に気圧されて、なかなか上手くオーダーが通りません。

そんなごった返した人混みの中で、スウェーデン人のソフィが助け舟を出してくれます。

それをきっかけに2人は仲良くなり、ソフィの紹介で彼女の恋人であるジョバンニにイタリア語を教えてもらうことになるのでした。

2人の友人らと共に食事をしたり娯楽を楽しんだりすることを通してリズはいろいろなイタリア語を習得していきます。

イタリア語には面白い意味を含めた独自の言葉がたくさんあるのです。

また日常の中で彼女は、チーズやワイン、ピザ、パスタとイタリアの美味しい食事を思いっきり堪能します。

これまでアメリカではいつも何かしらの制限をつけていましたが、リズは心の底から大好きな人と美味しい食事を楽しむことを学んだのです。

【転】食べて、祈って、恋をして のあらすじ③

アシュラムで自分を見つめなすインド旅

幸せそうな友人たちを見ながら、まだ何か満たされない思いを抱えているリズは次なる目的地インドを目指します。

実はニューヨークでディヴィッドにヒンドゥー教について教わっていたリズは、迷わずアシュラムで修行することを選ぶのでした。

ここでは、毎日瞑想や修行をし、掃除や手伝いをしながら生活をしていきます。

しかし朝早い瞑想や長い時間座り続けることは難しく彼女はなかなか集中できません。

そんな姿を見ていたアメリカ人のリチャードは彼女を馬鹿にします。

しかしだんだんと彼について知っていく中で、リチャード自身も自らの過ちで最愛の子どもを亡くしてしまったことをずっと後悔し続けている過去を持っていたことを知ります。

また修行中の一人の少女とも仲良くなります。

彼女はインドのしきたりで結婚相手をすでに親に決められていました。

リチャードと共に彼女の結婚式に出席した彼女は、かつての自分の夫との結婚式を回想し、辛い思いを抱えるのでした。

【結】食べて、祈って、恋をして のあらすじ④

おわりとはじまりのバリ旅

アシュラムでの修行を経て、いよいよバリ島で向かいクトゥリエとの再会を果たします。

始めこそリズのことを思い出せなかった師ですが、以前渡した絵をきっかけにリズのことを思い出し、再びアドバイスをくれます。

それは毎日瞑想をした後に、ここを訪れて、バリを見て回ること。

そして恋をすることでした。

師の教えに習って、早速自転車で散策に出かけたリズですが、あわや車に轢かれそうになります。

足を怪我したリズは、ある薬剤師に治療をしています。

彼女もまた元夫の暴力から逃げて離婚をした身で、娘とともに差別を受けながらも何とか生活をしているのでした。

そこで出会ったブラジル人女性にパーティに誘われて行ってみると、何と彼女を轢きかけた男フェリペがいるではありませんか。

だんだんと惹かれ合う2人でしたが、フェリペが結婚の話を持ち出すとリズは逃げてしまいます。

また同じ失敗を繰り返してしまうのではないかと不安なリズに、クトゥリエは「調和を乱すのもまた調和」とアドバイスをくれるのでした。

食べて、祈って、恋をして を観た感想

もともと海外旅が好きで、この作品のパッケージに惹かれて学生時代に観たのが出会いでした。

彼女の生き方や考え方、そしてテーマを持った旅の仕方に憧れて、私自身も同じようにインドのアシュラムへの旅に出たのもこの作品がきっかけです。

何より、本来のありのままの自分で生きること、不安や迷いは誰にもでもあるが、周りの人を大切にしながら前向きに進んでいくことの大切さを伝えてくれます。

今はコロナ禍でなかなか海外への旅行もできませんが、これを観ていると、彼女と一緒に旅行をしている気分も味わえます。

出てくる食べ物や街並み、自然の風景がとても美しい作品です。

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