映画「007 私を愛したスパイ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ルイス・ギルバート

映画「007 私を愛したスパイ」

監督:ルイス・ギルバート 1977年12月にユナイテッド・アーティスツから配給

007 私を愛したスパイの主要登場人物

ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)
イギリスのスパイ007

アニヤ・アマソヴァ(バーバラ・バック)
ソ連のスパイトリプルX

ジョーズ(リチャード・キール)
殺し屋

007 私を愛したスパイ の簡単なあらすじ

イギリスとソ連のスパイが大富豪の海洋学者に立ち向かいます1977年のイギリス映画で、スパイ映画007”シリーズの第10作です。

3代目ジェームズ・ボンド役のロジャー・ムーアが出演しており、シリーズの生みの親イアン・フレミングの第9作「The Spy Who Loved Me」が原作になっています。

米ソ冷戦時代における世界征服の野望を抱く、海運王とボンドの闘いが描かれています。

007 私を愛したスパイ の起承転結

【起】007 私を愛したスパイ のあらすじ①

原子力潜水艦が行方不明になります

核弾道ミサイルを搭載したイギリスの潜水艦レンジャーと、ソ連の原子力潜水艦ポチョムキンが相次いで消息を絶ちます。

イギリス秘密情報部MI6のスパイであるジェームズ・ボンドは、オーストリアのアルプスの山小屋で女性とベッドを共にしていました。

その時上司のMから呼び出しを受け、急遽山小屋を離れることになります。

山小屋の女性はソ連のKGBの一員で、ボンドはKGBの暗殺者によって襲撃されました。

スキーを使って追っ手をかわしながら、ストックにある新兵器でボンドは暗殺者を仕留めていきます。

ボンドはそのまま振り切ることができ、イギリスに帰国することができました。

その頃モスクワのKGB本部には女性諜報部員である、アニヤ・アマソヴァ少佐の姿がありました。

上官のアナトール・ゴゴール将軍から、潜水艦ポチョムキンの捜索を命じられます。

彼女には恋人がいましたが、それはアルプスでボンドを殺そうとした者でした。

アニヤは任務中にイギリス諜報員に殺されたことを知ります。

ボンドはフレデリック・グレイ国防相やハーグリーブズ海軍中将、ベンソン大佐と会って原子力潜水艦を追跡するシステムを開発した人が現れたことを知り、設計図を書いたマイクロフィルムがエジプトのカイロにおいて競売にかけられることを知ります。

【承】007 私を愛したスパイ のあらすじ②

ボンドはカイロで調査を始めます

追跡システムを開発したのは地中海の海底において、巨大な要塞を築き上げている海運王のカール・ストロンバーグです。

ストロンバーグは鉄の歯を持つ殺し屋のジョーズに依頼し、マイクロフィルムを流出させた秘書をサメがいるプールに突き落とし処刑しました。

実際追跡システムを開発した科学者は、口封じのためヘリコプターと一緒に爆破されてしまいます。

エジプトに到着したボンドは旧友のフセインから、マイクロフィルムを売却しようとする人物の情報を得ました。

その人物のカイロの自宅へ向かうと、ストロンバーグの手下から襲撃されます。

ボンドは手下からその人物はピラミッドにいると聞きました。

現地ではソ連のスパイであるアニヤもボンドと同じように、その人物を探しています。

その人物は派遣されたジョーズによって、殺害されてしまいました。

ボンドは現場からその人物がナイトクラブを経営するマックス・カルバへと繋がる手帳を発見します。

ボンドはアニヤと出会い、マイクロフィルムを得ようとしますが、カルバはジョーズに殺されマイクロフィルムは奪われます。

ボンドとアニヤはジョーズと戦い、マイクロフィルムを奪取しました。

ボンドはアニヤに眠らされてしまい、マイクロフィルムを奪われます。

【転】007 私を愛したスパイ のあらすじ③

敵の海洋研究所に踏み込みます

ボンドはカイロのMI6の秘密の拠点に行き、Mの秘書であるマネーペニーと合流します。

そこにはアニヤとゴゴール将軍、Mの姿がありボンドはイギリスとソ連が協力し、消えた潜水艦を探すことになったと言われました。

ボンドは秘密兵器担当のQにマイクロフィルムの鑑定を依頼し、ストロンバーグが関係していることが分かります。

ボンドはアニヤと寝台列車に乗って、彼の海洋研究所がある地中海サルデーニャへ向かいます。

途中二人はジョーズに襲われてしまい、撃退しますがボンドは怪我を負いました。

アニヤは手当てを行ない愛し合うようになります。

ボンドはQから支給された水陸両用ボンドカーのロータス・エスプリを利用し、海洋生物学者夫妻を演じます。

海洋研究所に向かいストロンバーグと出会いますが、すぐにスパイだと正体がばれてしまいました。

二人はジョーズに襲われますが、潜水能力のあるロータス・エスプリによって脱出できます。

ボンドはホテルに戻り、アルプスで倒したソ連の暗殺者が実はアニヤの恋人であることを知りました。

ボンドは正直にアニヤに彼を殺したことを告白すると、アニヤはこの任務が終わったらあなたを殺すと宣言します。

【結】007 私を愛したスパイ のあらすじ④

世界の壊滅を防ぎます

ボンドとアニヤはストロンバーグが持つ巨大貨物船リパラス号を調べるため、アメリカの原子力潜水艦に乗ります。

原子力潜水艦は電気ショックを与えられ、リパラス号に拿捕されました。

潜水艦の乗組員も捕らえられてしまい、アニヤはストロンバーグに拉致されてしまします。

ボンドはストロンバーグの目的が奪った原子力潜水艦を利用して、核ミサイルを搭載しニューヨークとモスクワを攻撃することでした。

世界を壊滅させた後、人類を自ら支配する海底都市において生活させようとしています。

ボンドは捕らえられていた潜水艦の乗組員を救出し、銃撃戦の末リパラス号を制圧することに成功しました。

研究所や海底要塞を破壊する指示が出て、ボンドは研究所に去らわれたアニヤを救うため潜水艦艦長に1時間猶予をもらいます。

ボンドは水上バイクに乗って研究所に乗り込み、ストロンバーグを殺してアニヤを救出します。

ボンドはジョーズをサメのプールに突き落としました。

ボンドはアニヤと一緒に脱出用ポッドを使って、要塞から脱出することに成功します。

アニヤはボンドに銃をむけますが、ボンドに心を許し愛し合います。

ボンドとアニヤは軍艦によって救出されましたが、Mやゴゴールは二人の姿に呆れるのです。

007 私を愛したスパイ を観た感想

本作は10作目のメモリアル作品で、ロジャー・ムーアのお気に入りと言われています。

いろいろな秘密兵器が登場しており、大掛かりなアクションが特徴的です。

ショーン・コネリーのシリアスな雰囲気とは違って、ユーモアのあるコミカルな雰囲気になっています。

この主題歌を歌ったのはカーリー・サイモンで、「私を愛したスパイ:歌」は大ヒットしました。

列車の中でボンドがジョーズに襲われるシーンは、「ロシアより愛をこめて」を彷彿されるもので、悪役であるジョーズの演技も見どころです。

ボンドガールであるアニヤは作品では初めて、ボンドと同じ地位を持つキャラクターです。

以後の作品でも強いボンドガールが多数登場するようになります。

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